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般若心経のご利益や意味・唱え方【心と体を浄化する真言(マントラ)】

術・般若心経

魔女のおまじない

こんにちは、管理人の凛です。

般若心経は日本人ならば、葬儀や法事などで一度は耳にしたことはありますよね。
無宗教の方でも耳にする機会が多い般若心経は、わずか262文字からなる短い経典で、浄土真宗や日蓮宗以外のほとんどの宗派で唱えられているため馴染みが深いのです。
そんな般若心経の中でも、一番要となる部分がマントラ(真言)の部分です。
今回は、そんな般若心経やマントラの意味、効果、唱え方についてご紹介します。

目次

マントラとは真実の言葉を表現する手段

お経と数珠
マントラとはサンスクリット語で本来は「文字」「言葉」を意味し、漢訳すると真言で、「聖なるエネルギーを持つ」いう意味もあります。
マントラは繰り返し唱えることで、音のバイブレーションが潜在意識に届き、特定の目的を達成することができるともいわれています。

般若心経のマントラは全22文字

般若心経の全文は4つに分けることができ、マントラというのはその4番目の最後の部分にあたります。

   羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提僧莎訶 般若心経
ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか
はんにゃしんぎょう

出典:仏説摩訶般若波羅蜜多心経

多くの方はこれだけ読んでも意味がよく分かないと思いますが、マントラは音そのものがエネルギーを持っており、意味が分からなくても唱えるだけで効果はあるのです。
しかし、その意味を知っておくと、その効果はもっと高まります。以下では、般若心経がどんな内容の経典なのかについて見てみましょう。

   ①観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄
②舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
③是故空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界 無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
④故知般若波羅蜜多 是大神咒 是大明咒 是無上咒 是無等等咒 能除一切苦 真実 不虚故 説般若波羅蜜多咒 即説呪曰 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提僧莎訶般若心経

出典:仏説摩訶般若波羅蜜多心経

般若心経とは大乗仏教成立と同時に生まれた600巻もある経典の中から、空の思想に関するものだけを「般若経」に262文字でまとめたもので、正式には般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)といいます。

どの経典もそうなのですが、般若心経の内容は一幕もののドラマのようなものです。

霊鷲山(りょうじゅせん)という山の頂にて、聴衆はお釈迦様の説法を待っていました。しかし、お釈迦様はいつまでも瞑想している。
観自在菩薩も同じように瞑想に入るのですが、そこである修行を完成させます。
居合わせた弟子の舎利子がそれを見て驚愕し、その境地と修行法について観自在菩薩に教示してもらうというのが、般若心経の概要です。
つまりお釈迦様が語るべきことを観自在菩薩が弟子の舎利子に向かって説いた内容が般若心経なのです。

4つに分けた般若心経の意味を以下に解説していきます。

①誰がどのような悟りを得たか
観自在菩薩が心静かに物事を観察していたら、五蘊というものには実体がないことを知り、苦しみから逃れられる方法を見つけた。
(五蘊というのは、人間を成り立たせている5つの要素。色蘊=物質的存在、受蘊=物事を感受する心、想蘊=物事を思い描く心、行蘊=心の意思的な働き、識蘊=識別や判断する心)

②舎利子(弟子)への呼びかけ
形あるものには実体がなく、実体がないからこそいかなる形を得ることができる。
これは人間の感覚や感情についても同じで、実体がないならば、生まれることも消えることもなく、汚れることも清らかでもなく、増えも減りもしない。

③空の思想の説明
真実の世界では、目に見えるもの、感じたり思ったりすることは存在せず、それらの無知からくる悩みもない。悩み自体は尽きることがないけれど、苦しみはなく、解決する方法も知る方法も存在しない。観音菩薩は苦しみを知っているから、こだわりは持つということはせず、この世のあらゆる欲や夢想から離れ、涅槃へと至りました。

④般若心経のマントラ
ここでは悟りの境地に至るためのマントラについて説明しています。

マントラは最後の「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提僧莎訶」 の部分で、直訳すると「往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に全く往ける者よ、さとりよ、幸あれ」となります。
これを繰り返すことによって苦しみは解き放たれる、それが般若心経なのだということです。

まず、最初の「掲諦(ぎゃてい)」ですが、これは「行く(往く)」という意味より、「理解する」と言うほうがしっくりきます。
掲諦(ぎゃてい)を4度繰り返すことによってより一層理解を高めていきます。
次の「波羅(はら)」は、「彼岸」とも訳される語ですが、「超越的地点」のことです。
これが「掲諦」と結びつくと現時点を超えて行く、となり、悟りが開けてきた様子が分かります。
さらに、「波羅僧掲諦(はらそうぎゃてい)」の「僧(そう)」とは、「完全に」という意味なので、ここでは完全な理解、山を昇りきって何も障害物がない状態、全方位に見晴らしがきく状況が見て取れます。
それがまさしく「完璧な目覚め」であり、超越した悟りであり、自分自身の確立ということを示しているのです。

般若心経マントラを唱えることの効果

瞑想

1.浄化と防御

マントラは言葉の意味を伝えるというよりも、音(波動)を伝えることに意味があります。
日本語でも「言霊」と言う言葉があるように、マントラ自体に霊力や功徳が宿ると考えられており、その波動が霊的な影響力を浄化したり、防御したりすると言われています。
地上にいる未成仏の霊達に、僧侶が般若心経を唱えることによって、無事に成仏される。このような場面をテレビの心霊番組などで見たことはないでしょうか。

般若心経を唱えることで、般若心経の意味も知らない霊達が浄化され無事に成仏されていくというのは、般若心経マントラの浄化パワーの強さを物語っています。
このように僧侶が使うだけでなく、一般に私達が唱えても浄化とまでいかなくても、悪い影響力から身を守ることはできるではないでしょうか。

2.副交感神経を優位にする

これはマントラを含む般若心経などの読経の周波数が関係しています。
徳の高い僧侶の読経は、ソルフェジオ周波数といって体をはじめ脳や無意識の領域に快感と感じる音の領域に達していると考えられており、その中でも528HZはスピリチュアル的に細胞レベルの修復やメンタルを癒す効能があるといわれているのです。
そのため、マントラは唱えるだけでなく、聞くだけでもリラックス効果や、快眠効果があり自律神経の乱れを正すと言われています。

3.腹式呼吸の効果

マントラを何度も唱えることによって、自然と腹式呼吸をすることになります。腹式呼吸を意識すると、緊張状態を緩和するので血流アップにつながり、血行不良からくる冷え性や肩こりなど身体的効果のほか、老化予防、免疫力アップにも効果があると言われています。

般若心経は聞き流すだけでも心と身体を浄化します

般若心経独特のリズムには精神を安定させ、疲れた心と身体を癒す効果があると言われています。

以下にYouTubeで聴ける般若心経をリンクして置きますので、是非チャンネル登録し1日30分でも聞き流してみましょう。

きっと疲れた心と身体を癒してくれるはずです。

 

般若心経マントラの唱え方

般若心経マントラを唱えるのに適切な時間や場所などは特にないのですが、マントラ自体は数回連続して唱える方が効果はあります。
ただ唱える時の注意点としては、よこしまな気持ちで唱えないということです。マントラは、その音のバイブレーションで唱える本人に知恵と恵みを与え、そしてその周囲を浄化します。

周囲を浄化することによって、周りの人にも良い影響をもたらします。
またマントラ自体が、唱える人の潜在意識に働きかけチャクラを調整する性質がありますので、落ち着かない所で邪心をもってマントラを唱えると、自分では気付かないところで、潜在意識に悪い影響を与えることもあるかもしれません。

ここまで般若心経と、そのマントラについて解説してきました。
言葉の意味よりも、音のバイブレーションで潜在意識や周囲に影響を与えるマントラ。その霊的パワーが強ければ強いほど、扱い方には注意が必要です。
気持ちが落ち込んだ時や、前向きになれないとき、心をからっぽにして、音に集中して一心に唱えてみると、気持ちがすっきりと浄化するだけでなく、潜在能力も開花するかもしれませんね。
くれぐれもよこしまな気持ちでは唱えないように注意してくださいね。

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