【お守り】複数持ちも大丈夫!神様を喧嘩させない正しいお守りの持ち方
こんにちは、管理人の凛です。
神社や寺社では健康祈願や学業成就など様々なお守りが取り扱われており、初詣の時や受験前など大切な日に購入するのが日本の習慣となっています。1つの神社で複数のお守りを購入される方もいますが、神社によって得手が異なるので、「学業守りはこっちの神社、縁結びはあっちの神社」と色々な神社を巡ってお守りを揃える方も少なくありません。
ただ、一方で「複数の神社で購入したお守りを持っていると神様同士が喧嘩するからあまり良くない」という噂もあるようです。
そこで今回は、複数のお守りを持つ際の注意点など、正しいお守りの持ち方について説明していきます。
「お守りを複数持ちすると神様が喧嘩する」は誤解!
お守りを複数持ち歩くと、神様同士が喧嘩して良くないという話を耳にした事がある人も多いでしょう。ご存じの通り、神社に祀られている神様は場所によって異なるので、同じ合格祈願のお守りでも、そこに宿っているパワーはそれぞれ別の神様のものになります。そのため、複数のお守りを一緒に持ち歩いていると神様がお互いぶつかり合い、あまり良い結果をもたらさないと考えられています。
ただ、ユダヤ教やそこから派生したキリスト教、イスラム教のような一柱の神のみを信仰する一神教とは異なり、日本では仏教や神道のように多くの神々を崇拝する多神教が一般的です。
実際、自然のもの全てに神が宿るという「八百万の神」の考え方が広く浸透しています。八百万の神の考え方では、自然に存在するもの一つ一つに神様が宿っており、きちんと役割分担がされています。そのため、たとえお守りを複数持ち歩いていたとしても、神様はそれぞれが担当しているものを守るだけですので、神様同士で喧嘩する事はあり得ません。
以上の事から、複数のお守りを所有する=神様が喧嘩するという考えは誤解であるといえるでしょう。
神様同士は喧嘩しないけれどお守りを持ちすぎるのはNG
神様同士が喧嘩しないのなら、色々なお守りをたくさん持っていても問題ないように思われます。しかし、実際にはお守りをたくさん持ちすぎるのはあまり良い事ではありません。その理由は、神様同士が喧嘩するからではなく、お守りのエネルギーが混ざり合って本来の力が発揮出来なくなる恐れがあるからです。
私達人間にも一人ひとり個性があるように、神様にもそれぞれ個性があり、発するパワーやエネルギーの質が微妙に異なります。もちろん一つ一つのエネルギーは素晴らしいものですが、波長にも相性があるため、複数重なったからといって相乗効果を発揮するとは限らないのです。
分かりやすく料理に喩えると、一つ一つの素材は美味しくても、相性の悪いもの同士を掛け合わせるとお互いの良い所を潰してしまい、単体で食べた時よりもまずくなってしまう事があります。
お守りのエネルギーも同じで、1+1が必ずしも2になる訳ではなく、逆にゼロになったり、場合によってはマイナスになったりする事もあるのです。
神様同士が喧嘩するという噂も、もしかしたらお守りの持つエネルギー同士が混ざり合って弱体化してしまう事を表現しているのかもしれません。
優先順位と感謝の気持ちが大切!お守りを複数持ちする時の注意点
お守りは過剰に複数持ちしない方が良いと言いましたが、交通安全と安産祈願など、趣旨の異なるお守りはどちらも捨てがたいものです。では、お守りを複数所有する場合、どんな事に気を付ければよいのでしょうか。特に気を付けたいポイントをまとめました。
感謝の気持ちを忘れない
複数持ちに限らず、お守りを所有する時は常に感謝の気持ちを忘れない事が何より大切です。元々お守りは神様の分身とされているので、粗末に扱うのは失礼に当たります。
お守りを購入する際は対価を支払いますが、それだけでお守りの恩恵を受けられて当然とは思わず、「いつも守って頂いてありがとうございます」と感謝の気持ちを持つようにしましょう。
特に複数のお守りを持っているとアクセサリー感覚になってしまい、感謝の気持ちをつい忘れがちになってしまいます。複数お守りを持つ時は、寝る前などに感謝を伝える習慣をつけると良いかもしれません。
たくさん持っているだけで安心しない
お守りを複数持っていると、「これだけいっぱい持っているんだから御利益があるだろう」と安心してしまいがちです。実際、より高い効果を期待してお守りを複数持ちする方も多いのですが、先ほど説明した通り、お守りはたくさん持っているほど良いという訳ではありません。
たくさん持っているからと安心して、お守りに対する信仰を疎かにすると、せっかくの効力も半減してしまいます。大切なのは所有している数ではなく、お守りを信じる気持ちや大切に思う心です。
「お守りを持っているのに効き目がない」と感じる事があったら、お守りの効能を疑う前に、今一度自分の気持ちを顧みるようにしましょう。
縁結びのお守りは1つに絞るのがおすすめ
自分で買ったものは1つでも、親戚や友人からお守りをプレゼントされる機会もあるでしょう。特に合格祈願や安産祈願は出産前や受験前に贈られる事が多く、気づけば手元に複数のお守りがあった…というケースも多いものです。過剰な複数持ちは良くありませんが、贈り物のお守りはお相手の気持ちが込められているものなので大切に扱いましょう。
ただ、縁結びのお守りに関しては何個も所有するのはあまり良い事ではありません。元々縁結びはたった1人の運命の人と出会えますようにという願いを込めるものなので、あちこちの神社で手に入れたお守りを持つのはナンセンスです。縁結びの場合は、お守りの数よりも参拝する回数を増やした方が良縁を期待出来るでしょう。
お守りを返納する時は購入した神社・寺へ
お守りは神様の分身なので、古くなってもなかなか処分しにくいものです。お守りは大切に扱っていれば、たとえ古いものであっても変わらぬ御利益を期待出来ますが、初詣などで新しいお守りを購入してしまうと、つい古いお守りはしまいっぱなしになってしまいがちです。
神様の分身を机の引き出しなどに入れたまま放置するのはやはり失礼に当たりますので、使わなくなった古いお守りは神社に返納しましょう。どの神社・寺のお守りであるかは裏側を見るとわかります。複数のお守りを持っているとつい混同してしまいやすいので、どのお守りをどの神社・寺に返納するか間違えないよう配慮する事が大切です。
なお、遠方のお土産としてお守りを購入またはプレゼントしてもらった時など、現地に返納するのが難しい場合、神社のお守りであれば最寄りの神社に返納しても構いません。
ただ、お寺のお守りに関しては、流派によって返納の扱いが異なるため、他のお寺のお守りだと受け付けてもらえない場合があります。そのため、他の寺社に返納する場合は事前に受け付けてもらえるかどうか確認しておいた方が安心です。
なお、寺社によっては郵送による返納を受け付けているところもあります。遠方で現地に行けない場合は、郵送で返納しても良いか問い合わせてみても良いでしょう。
これで御利益もばっちり!お守りを複数所有する時の正しい持ち方
お守りを複数持つ時の正しい持ち方についてご説明します。基本的には単独で持つ方法と同じですが、複数持ちならではのポイントもありますので要注意です。
お守りは自分の体に身につけるのが基本!
お守りの加護を受けたいのなら、何らかの方法で身につけておくのが一番です。例えばいつも愛用しているバッグや鞄、財布の中に入れたり、首から提げておいたりすると、常にお守りを身近に感じる事ができ、御利益を受けやすくなります。
ポケットの中に忍ばせておくのもありですが、胸ポケット以外のポケットに入れるのは失礼に当たるので控えましょう。
また、バッグや鞄の中に入れておく時は、他の物の下敷きにならないよう十分注意する必要があります。
持ち歩けないお守りは正しい方法で保管を!
すべてのお守りを持ち歩くのは難しいという場合は、一番御利益を受けたいお守りだけを身につけて、残りのお守りは自宅に保管しておくのがベストです。
特に家内安全などのお守りは身につけるより自宅に保管しておいた方が効果的とされています。お守りは神様の分身ですので、敬意を表して自分の目線より上の場所に置いておくようにしましょう。もちろんお守りを置く場所は常に清潔にしておき、ほこりを被ったりしないよう丁重に扱う事が大切です。
御利益別!おすすめのお守りの持ち方を紹介
お守りは出来れば常に持ち歩くのがベターと説明しましたが、だからと言ってポーチや巾着袋にまとめて入れて持ち歩くと、相性の悪いもの同士が一緒になってしまう可能性が高くなるので、あまりおすすめ出来ません。
だからと言って、複数のお守りを首から全部ぶら下げたり、胸ポケットに収納したりする訳にはいきませんので、他の物とセットにして持ち歩くと良いでしょう。その際、セットにするものはなるべくお守りの願い事と関連のあるものを選ぶのがポイントです。
ここでは参考までに、お守りの御利益ごとにおすすめの持ち方を紹介します。
学業成就・合格祈願のお守りは学用品につけるのがおすすめ
学業成就や合格祈願など勉学に関連するお守りは、毎日使用する学用品とセットにして持ち歩くのがおすすめです。例えばペンケースの中に忍ばせたり、学生鞄の中に入れておいたりすると、成績アップや受験合格などに役立ちます。
家内安全のお守りは家の中に安置しておくのがベスト
家内安全のお守りは、名前の通り、家の中が安全であるようにとの願いが込められていますので、外出時に持ち歩くよりも家の中に保管しておいた方が御利益があります。
保管と言っても、タンスの引き出しにしまいっぱなしにするのはNG。神様の分身を放置する事につながりますし、お守りは普段目に付く所に置いておかないと本来の効果を発揮出来ません。
そのため、家の中でも目に付きやすい所を選ぶのが大切ですが、お守りを見下ろすような低い位置に置くのは禁物。お守りは神様の依り代ですから、敬意を表して目線の上に安置しておきましょう。自宅に神棚がある場合は、そのそばに置いておくのが最適な方法です。
もちろんお守りを置く場所は常に清潔にしておき、埃を被ったりしないようこまめにお手入れしておきます。
金運御守は財布に忍ばせておこう
金運アップの御利益がある金運御守は、お金を入れておくお財布に忍ばせておくのが定番です。ただ、小銭入れでは金運アップの効果はあまり期待出来ませんので、出来れば札入れに保管するのがおすすめです。
なお、男性はズボンのお尻ポケットに財布を入れておく人も多いですが、その状態で腰掛けるとお守りがお尻の下敷きになってしまいます。神様をお尻の下に敷くのは大変失礼な事なので、お財布に金運御守を入れたらズボンのポケットではなく、セカンドバッグなどで持ち歩くようにしましょう。
縁結びのお守りは手帳やスマホケースに入れて持ち歩くのが吉
縁結びのお守りを持つ時は、恋愛のチャンスを逃してしまわないよう、どんな時でも持ち歩く物とセットにしておくのがおすすめです。例えば手帳カバーやスマホケースに挟んでおくと、いつも持ち歩く事が出来ます。特に良縁を求めている場合は、スケジュール帳とセットにしておくと出会いのチャンスに恵まれやすくなるようです。
以上、御利益別におすすめの持ち方を紹介しました。別々の物とセットにしておけば、複数のお守りを持ち歩きやすくなりますし、お守りの効能アップも期待出来るので一石二鳥です。ただ、日常的に使う物とセットにしていると、そこにあるのが当たり前になってしまい、感謝の気持ちを忘れやすくなるので注意しましょう。
まとめ
お守りは私達日本人にとって非常に身近なものですが、正しい持ち方やルールを知っている人は意外と少数派です。特にお守りの複数持ちについては不安や疑問を感じている方が多いのですが、過剰な大量持ちを控え、かつ正しい持ち方をすれば複数のお守りを持っていても問題はありません。
ただ、感謝や信仰の気持ちが薄れてしまうと、いくら複数のお守りを持っていても効き目がありませんので注意が必要です。お守りは神様の分身ですので、常に大切に取り扱い、日々の感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。