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【忌み言葉チェック】結婚式やスピーチで絶対NGな言葉一覧表!!

結婚式のスピーチ

こんにちは、管理人の凛です。

結婚式の謝辞やスピーチをするのは緊張してしまう、という方は多いのではないでしょうか。失敗しないように、失礼がないようにと考えるだけでも気が重くなってしまうかもしれませんね。

おめでたい席では使用を控えた方が良いとされている「忌み(いみ)言葉」があります。結婚式の招待状や司会、謝辞、スピーチ、プロフィールや余興のムービーなどで目にする・耳にする言葉に忌み言葉が混じらないよう、新郎新婦だけではなく、ゲストの立場でも覚えておきましょう。

今回は結婚式の謝辞やスピーチなどで使うのを避けるべき言葉や表現である「忌み言葉」について、その種類や対応策などを詳しくご紹介します。

目次

忌み言葉は不幸や別れを連想させる縁起の悪い言葉

普段は何気なく使っている言葉や表現でも、結婚式では不幸や別れを連想させるために縁起が悪いとされる「忌み言葉」があります。

忌み言葉なんて気にならないという人もいるでしょうが、結婚式は幅広い年代の方々が出席する場ですし、気分を害されてしまう可能性もあります。おめでたい空気に水を指してしまうのは避けたいところです。

忌み言葉は言霊信仰の風習から生まれた?

日本では昔から言葉には言霊が宿っていると考える「言霊信仰」の風習があります。言葉に宿る不思議な力は、実際に言葉通りの事象を起こすと信じられてきました。

古くは「皇太神宮儀式帳」(804年)に記録されている斎宮忌詞(さいくういみことば)があり、伊勢神宮で神に奉仕する斎宮(さいぐう)は不浄語や仏教関係語を避け、別の言葉で遠回しに表現されていた事が分かっています。

また、宗教によっても違いがあるようで「浮かばれない」「迷う」などは仏教では忌み言葉になりますが、神式やキリスト教式では問題がありません。更に仏教の中でも宗派によって言い回しや捉え方が違うケースもあります。

他にも山や海で仕事をする人が山の神、海の神にはばかってその場だけは忌み言葉を避けていたり、正月3が日の正月詞(しょうがつことば)などもあります。結婚関連の忌み言葉は、室町時代から記録に残っています。

こうして不幸や不吉なことを連想される忌み言葉は、冠婚葬祭や大切な行事などでは使うべきではないと考えられるようになりました。

人によってはこうした風習に敏感な方もいらっしゃいますので、幅広い年代の方が集まる席では配慮が必要でしょう。

4つのパターン別忌み言葉一覧表

夫婦の別れ

結婚における忌み言葉には1.夫婦の別れや関係悪化を連想させるもの、2.不幸や不吉なものを連想させるもの、3.マイナスイメージにとられる可能性がある言葉、4.同じ言葉を繰り返すもの(重ね言葉)といった4つのパターンに分けられます。

夫婦の別れを連想させる忌み言葉一覧表

結婚式で特に注意すべき忌み言葉は夫婦の別れ(離婚)や関係の悪化を連想させる言葉です。

別れる 切る* 離れる* 帰る*
終わる* 破れる 割る 去る*
冷める* 消える 失う ほどける
分ける* 逃げる 降りる 枯れる
嫌い* 薄い 浅い 返す*
疎んじる 裂ける 捨てる 疎遠
ほころびる 短い 戻る
離縁 離婚 放す 飽きる*
最後* 句読点
「、」「。」

実は句読点も忌み言葉の1つとされています。

「、」や「。」は区切れや終わりを意味するので、結婚式の招待状や席次表、プロフィールムービーの字幕など文字にする場合には使うのを避けた方が良いでしょう。

句読点がなくて読みにくい場合は、「   」(スペース)などで区切りましょう。

不幸や不吉なものを連想させる忌み言葉一覧表

結婚式は新郎新婦の門出を祝う場ですから、人の不幸や物事の終わり、不吉なものを連想させる言葉は使用NGです。

痛い 病気・病む 悲しい 壊れる*
衰える しめやかに 絶えない* 更に
死ぬ* 葬式 負ける
敗れる 嫌う 九、四*(漢数字) 倒れる
忙しい* 無し 相次ぎ 流れる*
泣く* 亡くなる 去年* 散る*
流れる* 憂い・憂う 欠ける 崩れる
朽ちる 倒産 弔う 滅びる
負ける 揉める

「終わる」や「滅びる」など直接的に不幸を表している言葉は絶対に使わないようにして下さいね。

マイナスイメージに取られる可能性のある忌み言葉一覧表

普段何気なく使っている言葉ですが、マイナスイメージに取られてしまう可能性のあるものも結婚式などおめでたい場では使うのを控えましょう。

頑固* 頼りない* おとなしい 若い*
気が強い 気が弱い* 暗い* 仕切り屋*
神経質* 冷たい* お調子者* しめやかに
とんでもない 忙しい* 大切* 無事*

同じ言葉を繰り返す「重ね言葉」も忌み言葉一覧表

同じ言葉が繰り返される「重ね言葉」など再婚や出戻りを連想させてしまうので、結婚式ではNGとされています。日常会話で良く使う言葉もあるので気をつけて下さいね。

重ね重ね* 次々* たまたま* いろいろ*
ますます* 日々 もう一度* くれぐれも*
また・またまた* 皆々様* わざわざ* しばしば・度々*
どんどん かえすがえす 相次いで 再び
二度・再度 繰り返し

重ね言葉は葬儀やお悔やみの場でも不幸を重ねる意味になってしまうので使用は避けましょう。

忌み言葉は言い換えて使えば大丈夫!

書き換え

忌み言葉は別の言葉に言い換えたり、読み方を変えたり、漢字をひらがなに変える事などでおめでたい場でも使えるようになります。

覚えておきたい忌み言葉の言い換え一覧表

先程パターン別に紹介した忌み言葉の一覧で「*」が付いているものを言い換えてみましょう。

忌み言葉 言い換え例
(ケーキを)切る ケーキにナイフを入れる
(スタートを)切る スタートラインにたつ
離れる 新たな道を進む
職場を離れる 家庭に入る
帰る 失礼する・中座する・帰省/帰宅する
終わる お開き・ゴールを迎える
去る(去年) 昨年
冷める(料理が冷めないうちに) 料理が温かいうちに
分ける 分担する
嫌い 得意ではない、好きではない
返す(お返事) ご一報・ご報告
飽きる 満足する
最後(最後の) 結びの、ラストの
壊れる 形が変わる、役目を全うする
絶えない いっぱい、たえない
死ぬ ご逝去される・天国にいらっしゃる
九(く)・四(し) ここのつ、よん・よっつ
忙しい(ご多忙) ご多用
流れる(月日が流れる) 月日が経つ・月日が経過する
泣く 涙する
散る(花びらが散る) 花びらが舞う
頑固 意思が強い
頼りない 控えめな
若い きれいな、かわいらしい
暗い 落ち着いている
気が弱い 優しさに溢れた
仕切り屋 リーダーシップ
神経質 几帳面
冷たい クール、冷静な
お調子者・おちゃらけている 周囲を楽しませる心を持っている
大切 たいせつ
重ね重ね あわせて
無事に めでたく
次々 たくさん
たまたま 偶然
いろいろ 多く
ますます 一段と、末永く
もう一度 いま一度、改めて
くれぐれも 十分に、良く
また 並びに、更に
皆々様 皆様
わざわざ そのために、特別に、ありがたく
度々 いつも、良く

例えば「頑固な人」と聞くとイメージがあまり良くないかもしれませんが「意思が強い人」と言い換えればポジティブな表現になります。

意味が同じになるように上手く言い回しを変えてみましょう。

ひらがなに置き換えてみよう

使われている「漢字」が忌み言葉と言うケースは、ひらがなに置き換えれば問題ありません。

例えば「ご多忙中のところ」「お忙しいところ」の「忙」は「亡」の字が入っているため、忌み言葉とされています。

「ご多用中のところ」と言い換えたり「おいそがしいところ」とひらがなにするのがおすすめです。

「大切」も「切」が忌み言葉になりますが、「たいせつ」とひらがなにすれば大丈夫です。

結婚式やスピーチで使いそうな忌み言葉の言い換えフレーズ例

結婚式のスピーチ

実際に結婚式やスピーチで忌み言葉を使ってしまいそうなケースの言い換えをもう少し具体的にご紹介しましょう。

【お祝いのスピーチ・職場の同僚など】

「◯◯君は負けず嫌いで、日々成長してこられた姿を身近で見てまいりました」

「◯◯君は誰よりも責任感が強く、日頃から成長してこられた姿を身近で〜」

「これから次々と困難が待ち受けていると思いますが、お2人で力を合わせて〜」

「これからたくさんの困難が待ち受けていると思いますが、お2人で〜」

【お祝いのスピーチ・友人】

「緊張してしまうので、いつものように◯◯ちゃんと呼ばせて下さい」

「緊張するので、いつものように◯◯ちゃんと〜」

「高校からは別々で〜」

「高校からは違う学校で〜」

「いろいろな相談にのってくれてありがとう」

「たくさんの相談に〜」

「地元に帰ってきたら、また一緒に飲みに行こうね」

「地元に帰省したら、改めて一緒に〜」

「くれぐれもお幸せに」

「どうかお幸せに」

【新郎新婦謝辞】

「本日はお忙しい中私たちの結婚式にお越しくださいまして〜」

「本日はご多用の中私たちの結婚式に〜」

「これから夫婦として新たなスタートを切ります」

「これから夫婦として新たな生活が始まります」

「まだまだ至らないところはありますが、今後も変わらぬお付き合いのほど〜」

「まだ至らないところはありますが、今後も〜」

「最後となりますが、皆々様の今後のご健康とご多幸をお祈りして〜」

「結びとなりますが、皆様の今後のご健康と〜」

【余興ムービーのメッセージ】

余興ムービーの撮影

「結婚おめでとう。大切にしてもらってね。笑顔の絶えない家庭に〜」

「結婚おめでとう たいせつにしてもらってね 笑顔いっぱいの家庭に〜」

「2人でますます明るい家庭を築いて下さい」

「2人で一段と明るい家庭を〜」

結婚式の謝辞やスピーチなどで良く使われるフレーズで、つい使ってしまいそうな忌み言葉と言い換え例をご紹介しました。これはほんの一例で、他にもたくさんあります。

ネット上で忌み言葉を自動で解析してくれるツールもあるようです。忌み言葉を完全網羅しているわけではないようですが、参考程度に利用してみるのもおすすめです。

もしも忌み言葉を使ってしまっても慌てない

忌み言葉を使わないように注意していても、緊張や直前にスピーチ文に変更を加えたりすると、つい忌み言葉を使ってしまった…という事も起こり得ます。

もしも忌み言葉を使ってしまった場合は「失礼しました」と軽く謝罪をした後に話を進めます。誰も気づいていないようならば、そのまま話を進めてしまいましょう。

慌てると逆に目立ってしまいますから、落ち着いて対応して下さいね。

まとめ

忌み言葉は古くは言霊信仰から来たものだとされています。結婚関連の忌み言葉は室町時代の書物にも記載されています。

忌み言葉には普段から使っている言葉も多いため、扱いが難しいと感じるかもしれません。しかし、おめでたい席に水をささないように、その場にいる人みんながマイナスイメージを持たないような言葉選びが重要です。

別の言葉に言い換えたり、漢字のせいで忌み言葉になるケースではひらがなにするだけで解決出来ます。言い換え例などを一覧表にしたものもご紹介しています。

厳密に考え過ぎる必要はないかもしれませんが、結婚式の謝辞やスピーチなどの参考になさって下さいね。

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