【タロットカード】月の正位置と逆位置の意味や恋愛占い時の解釈!
こんにちは、管理人の凛です。
タロットの大アルカナ「18」に該当する「月(THE MOON)」は、荒野に立つ獣や生物を照らす月が印象的なカードです。
日本ではお月見等の風習がある事からも分かる通り、比較的温和なイメージのある月。
しかし、ラテン語で月を意味する「Luna」は、狂気と言う意味を持つ英語の「Luna」や「Lunacy」を語源としており、西洋では人を狂わせる存在として認識されています。
そのせいか、正位置ではあまり良い意味を持たず、タロット占いで「月」が出た場合は自分や周囲の変化に注意しなければなりません。
一方、逆位置に出た場合はポジティブに解釈されますので、タロット占いをする時は正位置と逆位置の意味の違いに気を付けましょう。
今回はパーソナルカードが「月」の人の性格や特徴、恋愛占いで「月」のカードが出た場合の解釈方法等をまとめました。
陽に対する陰を表す「月」のカード
「月」のカードには女性の横顔が描かれた月と、荒廃した土地に佇む狼のような獣、そして川にはザリガニの姿が見えます。
太陽の光を受けないと輝く事が出来ない月は、陽に対する陰の意味を持ち、圧倒的な力やエネルギーとは無縁です。
また、常に真円を描いている太陽とは異なり、月は満ち欠けを繰り返す不安定な存在である事から、曖昧さや不明瞭さの象徴ともされています。
一方、月の滴が降り注ぐ=月の支配を受ける荒れ地は人間の精神世界を、獣は人間の本能を示しており、人の内面において避けられない変動や葛藤が生まれる事を暗示しています。
なお、神話等で下等生物として描かれるザリガニは試練を乗り越えていない未熟な存在の象徴とされています。
パーソナルカードが「月」の人の性格と特徴
生年月日から調べられるパーソナルカードが「月」の人の性格と特徴をまとめました。
スピリチュアルな世界に通じる能力を持つ
生まれつきオカルトやスピリチュアルに関連する能力を秘めており、目に見えない物を見たり感じたりする性質を持ち合わせています。
そのせいか、現実的な物にはあまり興味を示さず、精神世界や超常的な事象に惹かれる傾向にあるようです。
持ち前の能力を活用して占い師やヒーラー等スピリチュアル関係の仕事に就く人も多く、沢山の支持者や賛同者を得られます。
曖昧さを許せる寛容な心の持ち主
物事に対してはっきり白黒つけようとせず、グレーな状況もスムーズに受け入れられる寛容な心の持ち主です。
常に中立的な立場で物事を観察出来るので、偏見を持たずに斬新なアイデアを出したり、上手な妥協案を示してもめ事を解決に導いたりする事が出来ます。
人の心に寄り添い、癒す事が出来る
人の精神世界に通じる能力を持っている為、悩んでいる人や迷っている人に寄り添い、傷ついた心を癒すヒーラーの役割を果たす事が出来ます。
何気ない表情や言葉が無意識の内に相手を癒す為、誰かから相談を受けたり、アドバイスを求められたりする事も多いようです。
人に奉仕する傾向が強いですが、誰かを癒す事によって自分の心も満たされる為、カウンセラーとして活躍している人もいます。
人や場の影響を過度に受けやすい
人や場の持つエネルギーを察知し、自分に取り込む能力に長けている分、周囲からの影響を過度に受けやすい傾向にあります。
自分の心が乱されると日常生活に支障を来し、ひどい場合は自分の殻に閉じこもって長い間出てこられなくなるケースもあるようです。
自らの意思でエネルギーの循環を食い止めるのは難しい為、悪循環に陥りそうになったら強い意志を持って踏み止まる事が大切です。
占いの目的別!「月」のカードが正位置で出た場合の解釈と意味
曖昧や不明瞭さを象徴する「月」のカードが正位置で出た場合、自分や周囲の変化に伴うストレスとダメージに気を付ける必要があります。
「月」のカードが正位置で出た場合の主な意味は以下の通りです。
曖昧・不明瞭・不安・不満・恐怖・幻滅・予感・ストレス・胸騒ぎ・悲観的・神秘的・一時的な感情
これらの意味を踏まえ、「月」のカードが正位置で出た場合の解釈と意味を恋愛占いの目的別にまとめました。
新たな出会いは一夜限りの関係か幻滅で終わる可能性あり
新たな出会いを求めている時に「月」のカードを正位置で引いた場合、良縁に恵まれるチャンスはしばらく期待しない方が良いかもしれません。
良さそうな人に出会っても、一夜限りの関係に終わってしまったり、交際が始まってすぐに幻滅したりする可能性があります。
負の関係はあなたの心に大きなダメージとストレスをもたらしますので、「月」のカードが正位置で出た時は積極的な出会いは求めない方が無難です。
もし誰かが接近してきた場合は、すぐに関係を持とうとせず、相手の事をしっかり調べて自分に害を及ぼす危険性がないかどうか慎重に見極めましょう。
先の見えない片思いに悩む可能性あり
片思いの行く末を占った時に「月」のカードが正位置で出た場合、両思いになるかどうかは現時点ではっきりしないと言って良いでしょう。
相手の気持ちが全く分からず、片思いのまま終わるのか最終的には結ばれるのか全く予測が付かない為、悶々とした日々を送る事になりそうです。
だからと言ってムリに白黒をつけようとすると、相手に弄ばれたり、相手の秘密(二股等)がバレて修羅場に陥ったりするおそれがあります。
「月」のカードが正位置で出た時はしばらく片思いの動向を静観し、積極的な行動は避けた方が良いでしょう。
今後アタックする予定がある場合は、相手の情報をリサーチし、神秘的な面や不明瞭な点を少しずつはっきりさせていくと光明が見えてきます。
気持ちが揺れている時に復縁するのは危険!
復縁を占った時に「月」のカードが正位置で出た場合、あなた自身の心の乱れや不安定さを表しています。
元恋人への未練があるのは間違いありませんが、このまま復縁を望んで良いのかどうか迷う気持ちが生じているようです。
中途半端な気持ちのまま復縁すると、以前と同じ過ちを繰り返して再び破局してしまう事も考えられます。
相手に連絡を取る前に、まずは自問自答して自分の気持ちをはっきりさせた方が良いでしょう。
ただ、「月」のカードが正位置で出ている時は白黒はっきりつけるのが難しい精神状態にあるので、自分の気持ちが落ち着くまでは復縁について考えたり、具体的な行動を取ったりするのはやめた方が良さそうです。
将来の見通しがつくまで結婚は待つべし
恋人との結婚を占って「月」のカードが正位置で出た場合、結婚話を進めるのはやめた方が良いでしょう。
「月」のカード特有の不明瞭さや不安、曖昧さが災いし、将来の見通しがつきにくい状態にあるからです。
ただ将来が見えないと言うだけでなく、恋愛や結婚に対しても悲観的になりがちなので、話題に出すのも避けた方が良さそうです。
恋人といる時は共通の趣味を楽しんだり、普段通りの生活を送ったりと、2人の関係の基盤固めに注力する事をオススメします。
不倫関係はムードや雰囲気を重視する時
不倫相手との関係を占った時に「月」のカードが正位置で出た場合、ムードや雰囲気を大切にした方が良い事を示しています。
世間から許されない不倫は元々あやふやで不明瞭な関係であり、「月」のカードと符合する点が沢山あります。
その為、片思いや結婚に比べると「月」のカードとの相性は決して悪くなく、秘めやかで神秘的な関係を表していると解釈出来ます。
不倫関係では苦しい現実に直面する事も多いですが、「月」のカードが正位置で出た時はあえて現実を直視せず、ロマンチックなムードに浸るのも良いでしょう。
神秘的な雰囲気やムードを大切にして過ごせば、2人の絆がより深く、強固な物になっていくはずです。
占いの目的別!「月」のカードが逆位置で出た時の解釈と意味
ネガティブな要素が多い正位置とは異なり、「月」のカードが逆位置で出た場合は明るい未来を予感させるキーワードが並びます。
「月」のカードが逆位置で出た時の主な意味は以下の通りです。
明確・真実・安心・幸福・光明・増長・解消・積極的・安定・夜明け・始まり
これらの意味を踏まえ、「月」のカードが逆位置で出た場合の意味と解釈を恋愛占いの目的別にまとめました。
幸福へと繋がる新たな出会いへの予感
フリーの人が出会い運を占った時に「月」のカードが逆位置で出た場合、新たな出会いが幸福な関係へと繋がる事を示唆しています。
これまで恋愛にコンプレックスを抱いていた人も、霧が晴れるように気持ちがスッキリし、恋愛に対して前向きに考えられるようになります。
新しい出会いはそのまま良い方向に向かうケースが多いですが、相手の嘘や偽りを的確に見抜く事が出来るので、例え邪な心を抱いて近寄ってくる人がいても騙される心配はありません。
相手とは出会った瞬間からお互い惹かれる物を感じますが、交際に発展するとその気持ちがさらに増長され、安定した良い関係を築く事が出来るでしょう。
片思いの悩みが解決される兆しあり
片思いしている人が「月」のカードを逆位置で引いた場合、近々悩みが解決し、恋愛が進展する事を暗示しています。
今まで見えて来なかった相手の気持ちも見通せるようになり、モヤモヤした思いから脱却する日が近づいています。
ただ、悩みの解決=両思いとなるかはケースバイケースで、相手の気持ちが明瞭になった事で、かえって自分とは合わない事に気付くかもしれません。
結果として恋愛が成就しない事もありますが、相性の合わない相手と交際しても上手く行く可能性は低いので、「交際する前に気付いて良かった」とポジティブに捉えましょう。
出会い運は好調ですので、すぐに次の恋に向けて動いた方が良い結果を生む可能性大です。
復縁すべきかどうかはっきりとした結論が出る
復縁に悩んでいる時に「月」のカードを逆位置で引いた場合、近々はっきりとした結論が出る事を示しています。
片思い占いの時と同じく、結果は人によって異なり、復縁する道を選ぶ事もあれば、復縁せず未練を断ち切る場合もあります。
いずれにせよ、「月」のカードが逆位置に出た時に見えてきた結果は良い未来へと繋がっていますので、例えすっぱり別れる方向に動いたとしても後悔する事はないでしょう。
あなただけでなく、相手の気持ちも固まっているので、復縁を持ちかけた時に結論を待たされたり、答えを濁されたりする事はありません。
もし相手も復縁を望んでいるのであれば、かつてと同じ過ちは犯さず、安定した関係を築いていけるでしょう。
迷いが晴れ、結婚に対する心が決まる時
恋人との結婚を占った時に「月」のカードが逆位置に出た場合、結婚について明確な結論に達する事を示しています。
これまで様々な問題によって結婚話が滞っていたカップルなら、急速に物事が動き、迷いや悩みから解放される時が迫っています。
ただ、懸念事項が解消されても、それが幸せな結婚に繋がっているとは限りません。
例えば目の前を覆っていた霧が晴れた結果、相手の嘘や隠し事が発覚して結婚そのものが破談になってしまう事も考えられます。
その場合、あなたは大きな傷を負う事になりますが、大きな秘密や隠し事は遠からず明るみに出ますので、「結婚前に分かって良かった」と割り切って考えた方が良いでしょう。
モヤモヤした不倫関係に終止符が打たれる
不倫相手との今後を占った時に「月」のカードが逆位置で出た場合、現在の関係に何らかの終止符が打たれる可能性を示唆しています。
疑心暗鬼になっていた心が落ち着き、2人の関係がより強固な物に発展する暗示かもしれませんし、逆に相手との関係を清算する時期が近づいている事を示しているのかもしれません。
いずれの場合も現在抱えているモヤモヤや不安の解消に繋がりますので、どんな結果でも素直に受け止めましょう。
特に別れる事になった場合、最初の内は苦しいかもしれませんが、「月」の逆位置は夜明けを意味します。
やがて昇ってくる太陽の光が活力とエネルギーをもたらし、新たな道を歩む力を得られるでしょう。
まとめ
今回は大アルカナの「18」に当たる「月」のカードについてご紹介しました。
パーソナルカードが「月」の人はスピリチュアルな能力に長け、知らない間に周囲の人を癒すヒーラーの役割を担う可能性があります。
ただ、人と場の影響を受けやすいので、悪循環に陥りそうになったら背を向ける勇気を持ちましょう。
恋愛占いで「月」のカードが出た場合、正位置なら不安や不明瞭、幻滅等を意味しています。
新しく出会った人に幻滅させられたり、結婚の見通しがつかなかったりとあまり良い解釈は行われませんが、積極的な行動は控えた方が無難です。
一方、逆位置で出た場合は不安や悩みが晴れ、自分が選ぶべき道が明確になる事を暗示しています。
必ずしも恋愛の成就や幸せな結婚に繋がるとは限りませんが、明るい未来を掴む為に必要な決断と考え、前向きに結果を受け止めれば行く末に光明が差すでしょう。