【グリーントルマリン(電気石)】意味や効果、浄化方法や見分け方解説!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は、グリーントルマリン(電気石)というパワーストーン(天然石)の意味や効果、浄化方法や見分け方などについて解説します。
他人を思いやる心と、他人に対する愛情を深めてくれる石、グリーントルマリン。
別名「パーデライト」と呼ばれていて、ピンクトルマリンが自身の恋愛面における愛だとすれば、このグリーントルマリンは持つ者の周囲にいる人達全員に対する愛だと思って下さい。
また、緑色を持つパワーストーンの多くがヒーリング効果を持っていて、グリーントルマリンも疲労回復などの癒しのパワーを持ちます。どうしてもやり遂げなくてはならないことがあるとき、無理をしてでも頑張らないといけないときに、お守りとして傍に置いておくと効果的だと言われているようです。
ブラジルでは特に美しい緑色をしたグリーントルマリンを、「ブラジリアン・エメラルド」と呼んでいて、値段の割に大きくて美しいこの石は、人気の高いパワーストーンのひとつと言えます。
そんなグリーントルマリンについて、詳しくご紹介していきますね。
【グリーントルマリンとは】
グリーントルマリンという名前の通り、緑色のトルマリンのことを指します。
緑色のトルマリン=クロムトルマリンを連想される方もおられるかも知れないですが、これらは全く別の鉱物です。主成分も違っていて、クロムトルマリンの緑色はクロムによって発色しており、グリーントルマリンの緑色は鉄分が含まれることによって発色しています。この鉄分の量によって、濃い緑色だったり淡い緑色だったりが出てきます。
トルマリンは11種類もの鉱物に分けられ、グリーントルマリンは「エルバイト(リチア電気石)」のグループに属しています。このエルバイトグループには他に、レッドトルマリンやピンクトルマリンが属しています。
同じトルマリンの中でも透明感があって宝石として美しいものが、主にエルバイトに属しているようです。グリーントルマリンも宝石として用いられることが多く、そうした場合は「ベルデライト」といった名前で呼ばれることがあると言います。
トルマリングループで面白いのが、「ウォーターメロントルマリン」と呼ばれているものです。ピンク色と緑色のバイカラートルマリンで、スイカと同じような色を持つことから、この名前が付けられました。ピンク色の部分がピンクトルマリン、緑色の部分がグリーントルマリンになります。
グリーントルマリンは強い浄化作用も持っていて、持つ者にとって良くないマイナスエネルギーや負の感情を追い払ってくれるのです。何が必要で何が不必要かを見極めて、キレイに浄化してくれると言います。
【グリーントルマリンの意味】
グリーントルマリンが持つ意味合いとして、如何なる状況でも落ち着いた心と、他者に対する偏見を捨てて真実を見極める力といったものがあります。
自分のことすら100%分かっているかと言えばそうではないですし、血の繋がった家族でも分かり合えないことってありますよね。それなのに他人同士が全て分かり合うことは、ゼロに近いと言っても過言ではありません。しかしグリーントルマリンは他者との間に生じた誤解、認識の違い、すれ違いなどを正して、何事においてもしっかりと見極めて正確な判断が下せるようサポートしてくれます。
等身大の自分をさらけ出し、他者に本当のあなたを知ってもらった上で、あなた自身も他者に対する真実の姿に目を向けることが出来るのです。着飾らないことでストレスは緩和され、心に安らぎを与えるといった意味合いも持ちます。
また、グリーントルマリンには生命エネルギーの活性化といった意味合いもあります。疲れた心と身体を癒し、マイナスエネルギーを浄化し、ストレスを感じることはなくなるでしょう。
こうした意味合いからグリーントルマリンは、ストレス社会と言われている現代で、大いに活躍してくれるパワーストーンと言えます。
【グリーントルマリンの効果】
グリーントルマリンは他者を思いやる心と、周りにいる全ての人に深い愛情を強めるといった効果を持ちます。
緑色のパワーストーンに多く見られるヒーリング効果も持っていて、そのパワーは数あるトルマリン系の中で最も強いと言われているくらいです。
ヒーリング効果として主に、疲労回復の効果があります。無理をしなければいけない場面や、どうしても自分が頑張らなければいけないときに、お守りとして身に付けると効果抜群だと言います。
こちらも緑色のパワーストーンに多く見られるのですが、自然界との繋がりが非常に強いです。この世に生きる動物や植物の活性化作用のように現れ、活性化されることによって回復の速度が上がります。急速な回復が欲しいときや、直ぐに疲れを取りたいときなどに効果的です。
【グリーントルマリンの石言葉】
グリーントルマリンの石言葉には、「癒し」・「疲労回復」・「自然」・「素直」・「浄化」・「平和」・「聡明」・「雄大」・「満足感」・「豊かな感受性」・「落ち着き」といったものがあります。
持つ者にとって必要のないものを排除し、良いものだけを残す意味で「浄化」と「満足感」、心に安らぎをもたらすことで、「癒し」と「落ち着き」と「平和」の石言葉が与えられたのでしょう。
どの石言葉もみな、緑色のパワーストーンが得意とするヒーリング効果が大きく関わってきているように思います。
【グリーントルマリンの主要原産地】
グリーントルマリンは、スリランカの苦土電気石から見つかることが多いと言います。これはグリーントルマリンの特性として、両端にプラスとマイナスの電気を帯電しているためでしょう。
しかし一番産出量が多いとされているのが、ブラジルのミナス・ジェライス州になります。ここで産出されるものは、カラーバリエーションが豊富です。
これ以外にも主な産出地として、アメリカ・アフガニスタン・パキスタン・ナイジェリアなどが知られています。
【グリーントルマリンと相性の良い石】
■優しい人になりたい
グリーントルマリン×パール
貝という生命体から生み出されたパールは、守護の力を強く持つと言われています。感受性を高めてくれるといった効果もあるため、周囲の人に対する愛情を深めてくれるグリーントルマリンと組み合わせることで、誰に対しても優しく出来て、穏やかで温かい心の持ち主になれるはずです。
■人間関係改善
グリーントルマリン×ブルーカルセドニ―
ブルーカルセドニ―は、愛、人、物事の成長を促してくれる効果を持ちます。
人を思いやる行動が取れるようになり、人と人との絆を深めてくれて、友達やグループ間で揉め事が生じたときには、それを解決するための力を与えてくれるのです。
また、意識を集中させている対象を引き寄せるといった効果もありますので、一生の友達が欲しいと望む人などにもオススメの組み合わせになります。
■仕事面での強い味方
グリーントルマリン×シトリン
シトリンが持つ効果に、財運アップや商売運をアップさせるといったものがあります。目的を明確にすることも出来る石なので、これから新しく会社を立ち上げようとしている人や、今の会社をもっと大きくしたいと考えている人を、全力でサポートしてくれます。
そこへ周囲に対する愛情を深めてくれるグリーントルマリンを組み合わせれば、良い人材に恵まれてグループ間の絆が深まり、仕事面での目標達成へと繋がるでしょう。
【グリーントルマリンと相性の悪い石】
・ターコイズ
グリーントルマリンとターコイズの相性が特別悪いということはないのですが、元となるトルマリンとターコイズの相性があまり良くありません。
なので元々トルマリンが持つ特性を併せ持っているグリーントルマリンに、ターコイズを組み合わせて身に付けるのは止めておいた方が良いでしょう。
パワーストーンは何も、ターコイズしかないわけじゃないのですから、それなら上記でご紹介したような相性の良い石同士を組み合わせた方が絶対に良いです。なので敢えて、ターコイズを選ぶ必要はないと思って下さい。
石同士の組み合わせを見ることも大切ですが、人と人との相性があるように、人と石との相性というものも重要になってきます。
勘の鋭い人であれば、相性の悪い石を見た瞬間に何かイヤなものを感じるはずです。あまり勘の良くない人であっても、実際にグリーントルマリンを身に着けてみたときに、気分が悪くなったり体調を崩したりします。
パワーストーンの中にはクセの強すぎるものがあり、石酔いしてしまう場合もあります。しかしただの石酔いであれば、慣れれば自然と馴染んでくるはずです。
いつまで経っても体調が良くならないときは、グリーントルマリンとの相性が悪いと考えられます。
相性の悪いパワーストーンを身に着けていると、持ち主にとって良くないエネルギーを寄せ付けてしまったり、せっかくの効果が得られなかったり、むしろイヤなことばかり起こってしまう原因にもなりますので、手放すことを視野に入れて下さい。
お店などに足を運んでグリーントルマリンを見たときに、少しでも何かイヤなものを感じ取ったのであれば、他のパワーストーンを選んだ方が良いかも知れません。
【グリーントルマリンの浄化とお手入れ方法】
グリーントルマリンは硬度が7~7.5もあって丈夫な石で、日光浴、塩、水など、どの浄化方法も適しています。
以下、数ある浄化方法の中で特にグリーントルマリンにオススメのものを記載しておきますので、参考にしてみて下さいね。
■水晶クラスターによる浄化方法。
水晶は物凄く強力な浄化作用を持っていて、おまけにグリーントルマリンと相性が良いです。なので真っ先にオススメしたいのが、この水晶クラスターによる浄化方法となります。
水晶クラスターの上にグリーントルマリンを乗せておくか、水晶クラスターとグリーントルマリンを隣り合わせにして置いておくかして、半日~1日程度そのままにしておいて下さい。
水晶クラスターが放つ光とグリーントルマリンのパワーが共鳴反応を起こして、最も高まった状態のエネルギーを、グリーントルマリンに吸収させることが出来ると言われています。
翌日にはパワーチャージが完了していますので、毎晩寝る前などに水晶クラスターとグリーントルマリンをセットしてから眠りにつくと良いでしょう。
■ホワイトセージによる浄化方法。
ホワイトセージに火をつけて、煙の中へグリーントルマリンを数回くぐらせます。
グリーントルマリン全体に煙が行き渡ればOKなので、あまりいぶし過ぎないようにしましょう。
人工的に作られたお香よりも、天然ハーブを乾燥させて作られたホワイトセージがオススメです。ホワイトセージは空間全体の浄化も行ってくれますので、グリーントルマリンを保管している部屋か、あなたが普段よく過ごす部屋で行うようにして下さい。
【グリーントルマリンの偽物との見分け方】
トルマリン自体は、鑑定書が付いているものがほとんどです。しかし上手いこと書かれていたけれど、実は偽物だった…なんてこともよくありますし、文章だけでは100%本物だとは言い切れません。
トルマリンの表面は光沢があり、きちんと研磨されているものが多いです。インクルーションが少なく、透明感があって透き通って見えるようなものは、特に品質が高いと言われています。
グリーントルマリンに関しては、深い緑色を持つものが高品質だと言われており、黄色に近い緑色よりも、深くて濃い緑色のものが選ばれます。
トルマリンの中でもこのグリーントルマリンは、希少性が高く人気の高い石です。ほとんどが熱を加えて処理を施されているのですが、これによってパワーストーンとしての効果が弱まったり、エネルギーが失われたりすることはありません。
人の手によって加熱処理されているものを嫌がる人にとっては、そうでないものを見つけ出すことは至難の技かも知れません。
本物か偽物かを色味だけで判断出来ないと仰る方は、やはり鑑定に出してプロの目で確かめてもらうのが一番確実で明確です。
【グリーントルマリンの伝説、石物語や言い伝え】
トルマリンの和名は「電気石」となり、その名の通り両端にプラス/マイナスの電極を持っていて、熱を加えると静電気を放つことから付けられました。
グリーントルマリンも同じくこうした性質を持つため、和名もトルマリンと同じ「電気石」となるようです。
古い時代、グリーントルマリンが持つエネルギーは精霊達との結びつきが強いとされ、魔法石として崇められていたと言います。
1500年代頃、スペインの征服者がグリーントルマリンとエメラルドを混同しました。1800年代頃に科学者達が、エメラルドとは異なる鉱物としてトルマリンが知れ渡るまでの間、この混乱は続いたそうです。
これはトルマリンが持つ素晴らしい色彩と同じような色を持つ宝石が、少なかったことも関係しているのでしょう。赤色・桜色や藤色のような白っぽいピンク色・桃のようなピンク色・鮮やかな黄色・濃い青色・眩しいくらいに明るい緑色と、実に豊富なカラーバリエーションがあります。
1800年代も終わりに近づいていた頃、あの有名なティファニー社の宝石鑑定士であるジョージ・F・クンツ氏によって、トルマリンはアメリカの宝石とされました。しかしアメリカの宝石とされながらも、当時は中国が最大の市場だったようです。カリフォルニア産のピンク色や赤色のトルマリンが、中国の皇后未亡人のお気に入りだったようで、中国に多く出荷していたからだとか。
そのあと中国政府が崩壊したのと同時に、トルマリンの取り引きも途絶えたと言います。
トルマリンには歴史や言い伝えがたくさん残されているのですが、グリーントルマリンにはこうしたものがあまり残されていません。それも全て上記でお話した通り、長い間エメラルドの一種として扱われていたからなのです。
まとめ
グリーントルマリンが持つ美しい緑色は、地球のエネルギーと共鳴していると言われていて、色々な効果を得ることが出来るそうです。
同じトルマリンでも、他にはない高いヒーリング効果が期待出来る他、ほとんどストレスを感じることがなくなると言います。
他人に対する偏見や他人との衝突、周りの意見に左右されないようにしっかりと自分の考えを持つことが出来て、あらゆる場面で物事や他人と向き合うことが出来るようになるはずです。
他人に対する思いやりの心や愛情を高めてくれるパワーストーンなので、誰に対しても優しくなれます。もちろん他人に対してだけではなく、自分に厳しい人だったり自分のことが嫌いな人であれば、自分自身にも優しくなれて、愛することが出来るでしょう。
「自分自身を愛せない人は、誰からも愛してもらえない」という言葉をよく耳にしますが、まさにグリーントルマリンはそんな、『自分自身に感謝して敬う大切さ』を教えてくれる石なのかも知れません。