【ブラック企業】パワハラ・サービス残業などブラック企業体験談!!
こんにちは、管理人の凛です。
今回はブラック企業での体験談をテーマにお話したいと思います。
最近では何かとブラック企業、パワハラ、サービス残業という言葉を耳にする機会が多くなってきました。自分はその様な企業には引っかからないと思いがちですが、採用時といざ働き始めた時の条件を変えてくる等、詐欺まがいな企業も存在します。
このページでは、誰もが被害者になりうるブラック企業に勤めてしまった3人の体験談をご紹介いたします。
若手が育たない!時代遅れの社員育成 K.Tさんの体験談
大学を卒業し、新卒で会社に就職したK.Tさんですが、自分の夢を叶えるはずだった会社で思わぬ仕打ちを受ける羽目になりました。
「私は大学時代からやりたい事の為に、必死に勉強して目指している会社にやっとの思いで入れました。念願の会社に入ってこれから様々な事を学べると心を躍らせていたのですが、入社して間もなく研修会が行われ、そこで思わぬ体験をする事になりました」
説明もされず怒鳴られる研修会
「研修会当日、そこでは信じられない光景がありました。実技講習を行っていたのですが、大学時代に勉強していたのを知っていたとはいえ、ろくに教えずにやってみろと言われたうえに怒鳴られる始末でした。目についた所を怒鳴り散らし、床に落としてしまったごみに対して『床はごみ箱じゃねぇんだよ!』と思いっきり怒鳴られた時は、驚きのあまり固まってしまいました」
「怒鳴った後は、なぜか満足そうな顔をしていました。何か危険な事をしてしまったとか、何度言っても同じ事をしてしまう等の事で怒鳴られるのであればまだ納得がいくのですが、理不尽に怒鳴られる事が多く、まるで日頃のストレス発散大会のようでした」
「研修会での出来事はそれだけではありませんでした。入社5年目の先輩が、研修中の私よりも怒鳴られている事に疑問を持ちました。『今まで現場でこんな事していたのか!』『何度言えば分かる!』等、社員育成がまともに出来ていないのかと、入社早々不安で仕方ありませんでした。」
研修後の仕事でもストレスが多く最終的には睡眠障害に
「なんとか耐え抜いて現場に出る事になりましたが、研修会とはうって変わり、現場ではベテラン社員も皆余裕がなく、自分の実力以上の仕事を任され高所では身の危険を感じた事もありました。残業時間も多く、新人は休み時間を削り次の準備や確認をさせられました。社長の指示で行った事も、他の社員に必要ないと怒られ、社員自体が社長を馬鹿にしている感じが否めませんでした」
「個人的な事に関しては、やたらとプライベートを聞き出したり、私服に関しても何かと口を出されました。なぜ仕事に関係ない事を聞かれなくてはならないのかと、とても嫌な思いをしました」
「このような事が続き、段々と私は精神状態が悪くなり体調を崩し始めました。最終的には睡眠障害に陥り、仕事を続けられる状態ではなくなり、会社に相談をし始めました。相談をした時、上司は『自分も同じようになった、むしろ君より酷かった、自分は誰とも口がきけなくなった』と言われた時は、驚きました」
「その時、ベテランと呼ばれる世代から下の世代が、育たない理由がわかったような気がしました。このような体制で新人教育をしていたから、新人は長く続かず、慢性的な人手不足が続いているのだと気づきました」
「毎日会社に行き、ストレスを悪化させ、その頃の記憶は曖昧で生きた心地のしない日々を送っていました。正直この会社で耐え抜いても、体調が悪化するだけで改善は見込めないと思い退職を決意しました。退職はあまり問題もなくスムーズに出来ましたが多少の罪悪感があったのか、少し気まずそうな雰囲気でした」
「やりすぎたとでも思ったのでしょうか。最後の挨拶で優しい言葉をかけたつもりでも、それは自分の罪悪感を軽減したいだけなのでは、と感じてしまいました」
「心の傷は今でも癒えず、ふとした拍子にトラウマとなって溢れ出てきます。今でもあの場にいたと思うとぞっとします。早い段階で見切りをつけられてよかったと思います。次はあのような会社を選ばないように本当に気を付けたいと思います」
内部の事情を巧みに隠し表面的な良さを作り出す企業に注意!
K.Tさんのように新入社員で、ブラック企業に就職してしまうケースにありがちな事が、体験会や見学会では良い部分だけを見せ、良い企業だと錯覚させられてしまうパターンです。どの企業もよい部分を見せて紹介するのでは、と考えるのは当然です。良い企業は内部も働きやすい環境なのが当たり前です。
しかし慢性的な人手不足であるブラック企業は、何とかして人手を確保したいという思いが強く、必要以上に良い部分を強調する特徴があります。新社会人の少ない経験では、それが過剰に魅力的に思えてしまうのも少なくない為、このような悲しい出来事が起きてしまうのではないでしょうか。
このような場合の対策は、なるべく早く辞めてしまう事が大切です。「まだ大丈夫」「この程度で挫折するのは甘えではないか」等と思う必要はありません。ムリをして心や体を壊して取り返しがつかなくなる前に、自分を守りましょう。
パワハラ上司のしつこい嫌がらせ! A.Iさんの体験談
ある事をきっかけに上司の嫌がらせがエスカレートし、心身共に疲れ切ってしまったA.Iさんの体験談です。
「会社に勤めて3年たった年の事です。その年に会社内で大掛かりな人事異動があり、慣れた部署を離れる事になりました。それが全ての始まりだったなんて…」
機嫌が悪くなると部下にあたる上司
「私がいた部署は、上司や部下との関係がとてもよく働きやすかったので、異動は正直したくなかったんです…。そんな思いも知られる事なく、無情にも異動は決定して、新たな上司がつく事になりました。その上司は、機嫌が悪くなるとそれをあからさまに出すようなタイプで、私はとても苦手でした。社会人である以上こういう人も必ずいるし、仕方のない事だと思い何とか仕事をこなしていきました」
「部署が異動してから数ヶ月経ったある日の事です。私の同期がある重大なミスをし、その事を私が発見してしまったのです。それが地獄の始まりでした。もちろんその同期は辞めさせられたのですが、そのミスの責任が例の上司にも管理が足りていないという事で降りかかり、減給処分にされてしまったのです」
「処分が下されて機嫌が悪くなった上司は、辞めてしまった同期がもういないので怒りの矛先が見つからないようでした。嫌な予感がしたんですよね…」
「そしてその予感が当たってしまったんです。定まらなかった怒りの矛先が、なんと同期のミスを発見した私に向いたのです。標的が決まってからは、『俺の給料が下がったのはお前のせいだ!』と理不尽な怒りを向けられ始めました。私はミスを発見しただけなのに、正しい事をしたはずなのに…」
「少しすれば上司も落ち着くだろうと考えていた私は甘かったのです。嫌がらせはエスカレートしていく一方でした。辞めてしまった同期が担当していた仕事を自分の仕事もあるにもかからず、全て任され負担は2倍に増え、毎日残業をせざるを得ない状況でした」
終電まで働く毎日に耐えかね休職を決意
「終電ギリギリまでは当たり前で、24時を過ぎる事も多々ありました。そんな生活を続けて体に負荷がかからない訳もなく私は倒れてしまい、それからこのまま働くのは難しいと考え、休職をする事になりました」
「恐ろしい事に、その上司は休職中にも関わらず嫌がらせをしてきました。ある日会社から電話がかかってきたかと思えば『この程度で休むのか』『いつまで迷惑をかけるつもりだ』と説教電話がたびたびかかってきて、休職の意味がまるでありませんでした。休むどころか、むしろ恐怖ですよ…」
「だんだん怖くなってきて、次第に電話を取るのをやめましたが、留守番電話にもメッセージを残してくる始末です。もう心も体もボロボロになり、部署を変えたら済むのではという考えもなくなり、ひたすら辞めたいという思いでいっぱいでした」
「そう日が経たないうちに辞表を出そうと決意して、会社に行きました。しかしまず直属の上司に相談しなければならなく、仕方なく相談をしましたが案の定止められました。『どこへ行ってもお前は役立たず』『他の会社で採用なんかされない』と暴言を吐かれ、その日は帰らされました。辞める事もできないなんておかしいですよね…」
「これ以上は耐えられないと思い、労働局に駆け込みました。そうしてやっと会社を辞める事が出来ました。同じ会社でも部署が違うだけでこんな目にあってしまうと思うと転職が怖くなりました。でも今は辞められて自由になった時間をかみしめようと思います」
会社全体は良くても人間関係でおこるトラブル
A.Iさんのケースは、勤続年数があっても油断出来ないパターンです。最初の部署の上司とは上手くいっても、会社全体がそういう良い上司だけではないのも現実です。しかし、A.Iさんへ対するパワハラが許されるというわけではありません。しかもこの場合、Aさんの同期が起こしてしまったミスに対して管理不足の為に減給されたのですから、それで八つ当たりをするのは明らかにおかしいです。
Aさんはいやがらせが酷く、心身共に疲れ切ってしまっていてあまり相談する気になれなかったとは思いますが、その上司より上の立場の人間に相談してみるのも良い方法でしょう。パワハラをする人がなかなか摘発されないのは、自分より立場の低い人間にしかパワハラをしないからです。もしかしたら評判は聞いていても、巧みに誤魔化しているかもしれません。自分の働きやすい環境を作る事も大事になってきます。必ずしも自分が退く事はありません。心身共に崩れてしまう前に早めに対策を打ちましょう。
怪我や病気をしても休ませてくれない! H.Eさんの体験談
ブラック企業ではサービス残業が多いものです。月に100時間を超える残業をし、疲労がたまっている中で帰宅し、車の運転中に事故に遭ってしまったH.Eさんへの会社の驚くべき対応です。
「僕は販売営業の会社に勤めていました。僕自身の車で営業に回る事も多かったです。それに人手不足で、事務作業でも月の残業時間が100時間を超える労働をさせられていました」
異常な労働時間にも疑問を持たなくなっていた
「僕は裕福でもなく学歴もないから、この会社でやっていかなければいけないと思い込んじゃってました。異常な労働時間にも疑問を持たなくなっていたんです。そんなある日、疲れ切っているなか車で帰宅をしていた時の事です。突然めまいがし、単独事故を起こしちゃったんです。骨折とむち打ちで、命に別状ありませんでしたが、正直仕事が出来なくなる事の恐怖が先に襲ってきた事こそが、一番の恐怖でした」
「僕は会社に連絡したんですが、返ってきた言葉は驚くべき内容でした。『その程度の怪我なら出勤出来るよね』『外回り営業は出来なくても、電話営業とか事務は出来るでしょ」』、と言われてしまったのです。僕は耳を疑いました」
「普通の会社なら、保険とかからお金が支給されたりしますよね。僕の会社は異常でした。人を人と思っていないんです。動く人形だとでも思っているのかな。医者には最低でも1ヵ月は安静にして下さいと言われているのを伝えても、全く聞く耳を持ってくれず…。挙句の果てには来なければクビにすると脅されました」
出勤しても浴びせられる罵声
「仕方なく出勤をする事になりましたが、こんなボロボロの状態で仕事がまともに出来るはずがありません。会社にたどり着くだけでも精一杯なのに、毎日『仕事が遅い!』とか『サボる為に事故に遭ったんじゃないのか!』とか、罵声を浴び続けました」
「僕は会社に『学歴も大して無いのに雇ってやっているんだ』とか『うちの会社以外じゃお前を雇ってくれない』とか言われ続け、半ば洗脳状態に近かったのかも…。振り返ってみれば、会社がこんな風になったのは社長が変わってからでした」
「社長が変わりその方針に合わないと、人が次々に辞めていっちゃったんです。それから人手不足に陥り、社員の余裕が消え次第に皆攻撃的になっていきました。どんどん働きづらくなる環境に慣れてしまうという事がこれほど恐ろしいものなんだと、この事故をきっかけに考える事が出来ました。ムリやり出勤したせいで怪我の治りは遅く、体調を崩し始めたのをきっかけに僕は退職を決意しました」
「もちろん辞表は素直に受け取ってはくれませんでした。しかし、今までの仕打ちを思い出しその怒りに任せ初めて声を荒げて不満を述べると、かなり驚いた様子でさっきとはうって変わり急におとなしくなりました。そして辞表をやっと受け取ってくれました。その日はとても長い間なかった感覚が溢れてきました。やっと解放されたのだと、すがすがしい気分でした」
「それから僕は転職をし、給料面、就業時間共にとても良い職場につけました。今の職場と前職を比べると本当におかしな事ばかりだったと改めて認識しました。事故では痛く、ツライ思いをしましたが大切な事に気づけたならば軽いものだと思えるようになりました」
ブラック企業から逃れる為には時には大胆な行動も必要
今回の体験談の恐ろしい事は、自分の価値を必要以上に下げてしまい自信を無くしてしまった事です。H.Eさんは学歴があまり良くなかったかもしれませんが、それを会社側は過剰に指摘してきた為に、ここで働くしかないと半ば洗脳をしたようなものです。人の弱みを握り脅してくるような会社はあってはなりません。H.Eさんは事故をきっかけにおかしいと気づく事の出来る人だったのが幸いでした。
辞表を受け取ってもらえないケースが多い中でも、負けずに自らの力で乗り越える事はなかなか出来るものではありませんが、その点H.Eさんは勇気ある行動で自由をつかむ事が出来ました。ブラック企業に立ち向かうには、時には勇気が必要になってきます。自分を守る為に行動を起こしましょう。
まとめ
今回はブラック企業で過酷な目に遭ってしまった3名の体験談をご紹介しました。他にもブラック企業に纏わる体験談はあります。ブラック企業に勤めていると、どんどん追い詰められていき視野が狭くなり洗脳されてしまいます。ブラック企業の洗脳を乗り越えるには、潜在意識の書き換えが重要です。洗脳によって自分の選択肢を無くしてしまった現状を変える為に、潜在意識の書き換えによって己を取り戻しましょう。自分が生きていきやすい環境を手にして下さいね。