【天使の階級9つ一覧】様々な天使の種類・役割も合わせて徹底解説
こんにちは、管理人の凛です。
おまじないにおいて、天使の力を借りる時、選んだ天使の階級や役割を詳しく知っておく必要があります。
天使には様々な階級と種類が存在し、それぞれの役割や得意分野も異なるので、頼った天使によって得られる効果も異なるからです。
こちらでは、天使の階級全9つをご紹介します。
天使それぞれの持つ役割や人間に与える力についても詳しくお教えしましょう。
上位三隊
天使の階級は三段階に分かれており、その中でも上位三隊のヒエラルキーに属している天使はダイレクトに神と接触することが許されている存在で、天使に分類されながらも神と同一の力を持つという説も。
上位三隊の天使は神のお告げを中位三隊のヒエラルキーに属する天使に伝える役割があり、上位三隊の中でも位階の高い順から「熾天使」・「智天使」・「座天使」という順を成しています。
天使の中でも最高位の「熾天使(セラフィム)」
熾天使は数多く存在する天使の中で最も位階の高い天使であり、神に一番近いとされている天使で、「熾」という字が表す通り、体が炎に包まれるほどの情熱と愛を有しているため、熾天使と呼ばれるようになりました。
熾天使は翼を全部で6枚有しており、2枚で天を駆り、残り4枚でそれぞれ顔と脚を隠している姿が特徴。神の次に汚れなく清らかな存在なので、一介の天使たちは熾天使に直接接触することが許されていません。
また、神に反逆して悪魔の王となった「ルシファー」は、堕天する以前は元々この熾天使であり、他よりも美しく12枚の翼を有していました。
エデンの園における番人「智天使(ケルビム)」
智天使は2番目に位階の高い天使であり、エデンの園で生命の樹に実った禁断の果実を食した「アダム」と「エヴァ」を楽園から追放させた天使で、エデンの園における番人の役割も担っています。
「智」という字の通り天の世界で最も優れた知識を有しており、人間・獅子・牛・鷲のそれぞれ異なる4つの顔と4つの翼が特徴で、半人半獣の容姿をした天使です。
また、智天使の傍らには常に車輪があって、四方八方どこへでも赴くことができたので、目的地まで神を乗せて運ぶ役割を兼ねた「乗り物」としての一面も。
神を乗せる戦車「座天使(スローンズ)」
座天使は天使の中で位階が3番目に高く、戦車となって神を乗せる役割を持ち、実は、物理的な肉体を有している天使の中では最も位階の高い存在です。
複数の眼を持った燃え盛る車輪という、天使の中ではやや異質な容姿をしていますが、聖戦における戦火の馬として幾度も活躍したと考えられます。
中位三隊
中位三隊は天使階級のヒエラルキーにおける中間に位置する立場であり、上位三隊から受けた神のお告げを下位三隊に伝える役割を持ち、位階の高い順から「主天使」・「力天使」・「能天使」という並びです。
天使を監視する主天使(ドミニオン)」
主天使は4番目に位階が高い天使であり、神の意向に従事して人間に対して神の威厳を知らせに訪れるので、人間との関わりがある天使といえるでしょう。
中位三隊の中では最も上位の存在なので、下位に属するそれぞれの天使たちを監視するポジションで、笏(しゃく)を持った姿が特徴です。
また、ヨハネ文字録では、最後の審判によって裁かれた人類を滅亡させに訪れる天使でもあります。
奇跡を起こす力を持つ「力天使(ヴァーチュース)」
力天使は天使の中で5番目の位階となる存在で、「力」の意味は奇跡を起こす力を持っているためであり、物理的な力に長けているという意味ではありません。
力天使は自然の法則を操ることができるので、人間の住む世界において奇跡と呼ばれる事象が起こるのは力天使によるものとされており、困難に立ち向かう者に力と知恵を授け、内に秘めた能力を開花させてくれます。
また、キリストが処罰されて昇天する時に天まで随伴した他、アダムとエヴァの息子である「カイン」が生まれた時は見守り役も務めた天使です。
悪魔と戦う「能天使(エクスシア)」
能天使は6番目に高い位階で、天地開闢に関わって神によって始めて創られた天使という説も。能天使の「能」は、神の掟を忠実に実行する能力の意味です。
神の意向によって、悪魔と第一線で戦って天の世界を守る務めを課せられているため、どうしても悪魔と接触する機会が多く、堕天してしまう天使が比較的多い位階といえるでしょう。
実際、最上位階である熾天使のルシファーが反乱を起こして悪魔として転身した時、ルシファーとともに堕天して悪魔となった天使が最も多かった位階は能天使でした。
下位三隊
下位三隊は天使のヒエラルキーにおいて最も下に属するグループであり、上位・中位から授かった神のお告げを人間に伝える役目があります。
そのため、このグループに属する天使たちは比較的人間に近い存在なので、私たちが存在を認識しやすい分類の天使ともいえるでしょう。
人間の統治を手助けする権天使(アルケー)
権天使は7番目の位階に属し、人間の住む世界に訪れて国家指導者や統治者を悪魔のささやきや誘いから守ってくれる天使です。
王様のような冠と笏を持っている姿が特徴で、権天使の「権」は権力の象徴。人間界の行く末を見守っていますが、どこかの国が他国を侵略する時に力添えをして統治に加担することもあります。
人間にとって最も身近な「大天使(アークエンジェル)」
大天使は下から2番目の位階となる天使ですが、力を持つ人の手によって人間界へ呼び出されることも。時として自ら現れることもあるので、私たちにとって最も身近な天使といえるでしょう。
人間界の要人に守護天使を遣わせたり、人間に対して様々な分野における神からのお告げを伝えたりと、神と人間のメッセンジャー役ともいえる存在です。また、悪魔と対峙した際には能天使と共に戦うことも。
普段から人間の傍にいる「一介天使(エンジェル)」
一介天使は天使の中で最も階位が低いですが、普段から私たちの傍にいる天使であり、姿形を現さない代わりに人間を常に見守ってくれている天使です。
私たちを災厄から守ってくれることもありますが、神の意向に従って人間に罰を与えることもあります。
大天使10選
私たちにとって身近な存在である大天使。ここでは、数多く存在する大天使の中でも有名とされている10つの大天使をそれぞれ個別にご紹介しましょう。
大天使は天使の中で下の階位に属していますが、上位の天使にも引けを取らない熟達した能力を持っています。
サタンと戦って勝利した「大天使ミカエル」
ミカエルは万物の恐れを退けることができる大天使であり、甲冑を身にまとって剣を手にしている戦士のような容姿が特徴です。
新約聖書においては、ミカエルは悪魔の王でありサタン(元熾天使ルシファー)の化身と戦って勝利したという伝承や、一説では神が最初に生んだ戦士とも伝えられていることから、まさに「戦い」のイメージが似合う大天使でしょう。
ミカエルは目的に向かって進む者の勇気を後押ししてくれるとされ、中世の騎士たちからも崇拝されていた存在であり、ミカエルという名は、現代の欧米名前でメジャーな「マイケル」や「ミシェル」の由来にもなっています。
また、ミカエルは戦士としての顔に限らず、審判者としての一面も持っており、亡くなった者の魂が天国か地獄、どちらが相応しいかをジャッジする役割を持っています。
エンジェルカラー
- ブルー
- パープル
神の言葉を伝える「大天使カブリエル」
カブリエルは神の言葉を人間に伝える使者としての役目を持った大天使であり、作家や記者といった人々に何かを伝える職の人にインスピレーションを与え、訪れる災厄から守ってくれるとされています。
また、ガブリエルは聖母マリアに対して受胎告知したという伝承があるため、女性に出産する勇気を与えてくれると言い伝えられている大天使です。
絵画においては、ガブリエルを女性として描いているものと、男性として描いているものが他と比べ多く混在していますが、天使に本来性別はありません。
エンジェルカラー
- カーキ
治癒を司る「大天使ラファエル」
ラファエルは治癒を司る大天使であり、怪我や病気といったものに限らず、魂や精神を安らげることもできるので、「天界の医者」とも呼ぶべき存在でしょう。
ラファエルはエメラルドグリーン色の光を身にまとっており、ラファエルが存在する空間はストレスが消え、邪悪なものを浄化してくれるとされています。
医者や看護師といった人々を治癒する職の人に対して、本来内に秘めたヒーリング能力を開花させ、新しい技術の会得などをサポートしてくれます。
また、トビト記では水筒や杖を有した姿で現れて旅人を守るという伝承があり、一説では、旅人を災いから守ってくれるとも考えられている大天使です。
エンジェルカラー
- エメラルドグリーン
状況打破の力を持つ「大天使ウリエル」
ウリエルは困難な状況を打破する力を持った大天使であり、大天使の中では群を抜いて聡明なことから、一部では智天使としても扱われています。
地球上に発生する嵐や地震といった天変地異から人間を守ってくれるとされ、ノアの大洪水を予言し、危険が迫っていることを警告。方舟の創り方まで教えてくれたという伝承があり、問題を解決するための知恵を授けてくれる大天使です。
学者や研究者といった知的活動を行っている人に閃きと想像力を与えてくれるとされ、本などの書物を持った姿が特徴で、人間に錬金術を教えたのもウリエルだといわれています。
エンジェルカラー
- ライトイエロー
公正と調和を司る「大天使ラグエル」
ラグエルは公正と調和を司っており、他の天使たちの動向をマークして堕天しないように見守る役目を持った大天使です。
新約聖書におけるヨハネの黙示録では、神の命令により人類に天罰を与える存在として終焉を告げるラッパを吹いて登場しますが、人間関係のいさかいや争いを沈め、気が滅入っている人に生きる活力とエネルギーを与えて不条理な現実に苛まれている人を救ってくれるという面も。
例えば、意見のぶつかり合いや誤解によって生じる人間関係の亀裂など、これらによって自身が周りと不公平な扱い受けた時、ラグエルに仲立ち役となってもらうことで、それぞれにとって良い結果となる公正な解決方法を提示してもらえるでしょう。
エンジェルカラー
- アクアブルー
天使を堕天させる役目の「大天使サリエル」
サリエルは他の天使が犯した罪を量刑し堕天させる役目を持った大天使で、人間の霊魂を悪にから守り、心の扉を開く鍵を授けてくれます。
また、サリエルは強い霊力を持った月を支配している他、「邪視」という物事の真理や人の心理を見抜くことができる強い瞳の力を持っていました。
サリエルはこれらの特性から一説では堕天使であるという見解も存在しますが、治癒のエネルギーも持ち合わせているため、数多く存在する天使の中でもどこか神秘的なところが魅力ですよね。
何かの物事に対して盲目的になって正しい道から歩みを外してしまいそうな時、サリエルに助力を求めることで、対象の本質を見抜くことができる瞳の力を授けてくれます。
エンジェルカラー
- レッド
夢幻を支配する「大天使レミエル」
レミエルは人間の霊魂を督する役目を持っており、神からのお告げを人間に予知や直感という形で伝える存在で、夢幻を支配している大天使です。
レミエルの力は人間が潜在的に秘めている霊的な力や第六感に関係しているため、預言者の多くがレミエルによって夢幻を見せられるとされており、黙示録を作ったヨハネの前にもレミエルが現れて神からのお告げがあったと考えられています。
目の前に行く手を塞ぐ扉が表れたとき、レミエルの見せてくれる幻影によって将来が明瞭に見えるマインドとインスピレーションが得られ、絶対的な確信を持った理想像を鍵としてその扉を開くことができるでしょう。
エンジェルカラー
- ネイビー
美しさと優雅さを司る「大天使ハニエル」
ハニエルは美しさと優雅さを司っている他、自然の力を象徴とする大天使で、音楽や芸術といったアーティスティック活動を行う人をサポートしてくれる存在です。
ハニエルはとても美しい容姿をしており、大きな2つの灰色の翼と装飾が施された杖を持ち、人間の感情や気持ちの高ぶりを自然の力で敏感に感じ取ることができます。
人生につまずいて自信を失くしてしまった時や悲しい出来事に直面した時、ハニエルに助けを求めることで、悲しみをバネにして幸せを手に入れるための活力が得られるでしょう。
エンジェルカラー
- ターコイズ
- ベリーピンク
調和と制約を司る「大天使カシエル」
カシエルは争いのない平和な世界を守るために調和と制約を司る大天使で、ドラゴンにまたがった姿が特徴です。
カシエルが人間に与えてくれる力は、孤独に耐える忍耐力と揺らがない強い思念。影でひたむきに頑張る人を応援し、物事を成し遂げるための情熱を奮い立たせてくれることから、「孤独と涙の天使」という異名も。
また、カシエルは土星を支配している大天使でもあり、海を統治して海洋生物を保護する役目も持っています。
エンジェルカラー
- ブラック
- ブロンス
- パープル
神の力を象徴する「大天使カマエル」
カマエルは神の力を象徴とした大天使で、延べ幾万を超える能天使の軍勢を束ねる指揮官としての役目を負いながら、神によって天界の門番としての責務を課せられているので、敵対する対象は誰であろうと分け隔てなく攻撃するという荒々しい性格をしています。
このように攻撃的な性格に加え、緑色の翼と甲冑姿に深紅の上着を身に付けた容姿から、カマエルは一部で「赤い豹」と呼ばれ、堕天使や悪魔として扱われている存在ですが、その性根は見守ることにあり、未来で苦しみを味わうことを予知したイエスを励ました大天使でもあります。
カマエルは自らの強い意思を他者の誘惑や攻撃から守ってくれる力があり、目標に掲げたポイントまで意思を突き通すための力が欲しい時、その意思が揺らがないように力強く正解を導いてくれるでしょう。
エンジェルカラー
- ダークオレンジ
まとめ
神に届いて欲しいと願う強い思いは、天使を通じて自身の身の回りに様々な効果を発揮しますが、天使それぞれの特性を知ることで、自分が今必要としている力を効果的に取り入れることができます。神に願う気持ちは天使を通して反映されるのです。
また、天使によって得意分野がそれぞれ異なるので、おまじないで天使の力を借りる時は各天使の性質を理解した上で行いましょう。
天使は階級によって役割が違い、それぞれ人間に与える影響も異なります。
自分だけでは成し得ないようなことが成功した時、それは天使の力添えがあったからかもしれませんね。