ソルフェジオ周波数とは?432hz・528hz・963hzなど種類毎の効果を紹介
こんにちは、管理人の凛です。
ご存知の通り、人間と音楽はとても密接に結びついています。
耳にする音楽の性質によって、人は元気になったり、反対に暗い気持ちになったりしますよね。それは人間の心と身体が音の影響を受けている証。
古代から音楽は、人々の精神を鼓舞したり、別の精神状態を引き起こすための道具として、儀式や呪術に用いられてきました。現代では、一種の代替医療としての効果も注目されています。
今回は、人間に特別な影響をもたらす音の「ソルフェジオ周波数」について紹介します。
「古代の音階」と言われるソルフェジオ周波数
ソルフェジオ周波数は、グレゴリオ聖歌に使われた古代の音階だと言われています。
174Hz、285Hz、396Hz、417Hz、528Hz、639Hz、741Hz、852Hz、936Hzの9つからなり、これらの周波数に癒し効果があるとして近年スピリチュアルの世界で話題を集めています。
音が私たちの身体や精神にもたらす効果はどんなものなのか…まずはソルフェジオ周波数について詳しく解説いたします。
ソルフェジオ周波数9種類とそれぞれの効果
9種類のソルフェジオ周波数には、それぞれ以下のような効果があると考えられています。
- 174hz 意識の拡大と進化の基礎
- 285hz 多次元領域からの意識の拡大と促進
- 396hz 罪の意識や恐怖からの開放
- 417hz 変化に挑戦する心、知性
- 528hz 無限の可能性、DNAの修復、奇跡
- 639hz 人間関係の向上
- 741hz 問題を解決する力、表現力の向上
- 852hz 直感力の覚醒
- 963hz 高次元、宇宙意識とつながる
それぞれの効果を見ていくと、「人間関係の向上」や「変化に挑戦する」というやや身近なものから、「宇宙意識とつながる」といった限りなく壮大な目標まで存在している事がわかります。
そんなソルフェジオ周波数の中でも、特に重要だと言われているのが528Hz。
528Hzは音階でいうと高いドに近い音で、「DNAの解放」の効果があるとされています。
この効果は若返りに効くとも言われ、一般的にも注目度が高いのです。
しかし、すべての動物はDNAの損傷・修復を日々繰り返しているのが正常の状態。なぜこれらが重要視されるかといった理由は特に語られないまま、世の中に広まっているのが現状です。
それでは、上記9つの周波数の中でも、特に重要視されている432hz・528hz・963hzの3つの周波数についてみていきましょう。
432Hzは宇宙の周波数
ソルフェジオ周波数の他にも、432Hzが癒やし効果を持つとされ、「宇宙の周波数」と呼ばれています。その所以は、物体の固有振動を可視化する研究によって、水の周波数が432Hzであると証明されたことにあります。
体の約70%が水からできている人間にとって、その周波数はマクロコスモス(宇宙)とミクロコスモス(人体)を互いに交わらせてくれるかもしれません。また、ソルフェジオ周波数と組み合わせて聴くと高い効果が得られるそうです。
大きな効果を得たい人は2つの音のパワーを借りるべきかもしれませんね。以下にソルフェジオ周波数432Hzを使った音楽動画をリンクしておきますのでチェックしてみて下さい。潜在意識覚醒を促し、開運や健康促進にも効果があるようです。
528Hzは幸運を呼び込む奇跡の周波数
ソルフェジオ周波数528Hzには、DNA修復効果や幸運を呼び込む効果もあると言われ、奇跡の周波数と呼ばれています。
もし、原因不明の体調不良や不運に悩まされている方は日常生活に取り入れ、毎日30分程度聞き流してみては如何でしょう。以下にソルフェジオ周波数528Hzを用いた無料のYouTubeチャンネルをリンクしておきますのでチャンネル登録などして活用してみて下さい。
963hzは抽象的な存在と自分をリンクさせる
ソルフェジオ周波数963hzは、高次元と宇宙意識につながる効果を持っていると言われています。さらに、自分に悪霊が憑いている場合は除霊作用が働くとも言われています。
「なんだか最近ツイてないな…」という方は悪霊や悪い気があなたの周りを包み込んでいるのかもしれません。963hzの音楽を聴いて「追い払う」という方法を試してみてもよいかもしれません。
仕事運や恋愛運、金運までもが向上したという声もありますので、運気を上げたい方にもおすすめです。以下にソルフェジオ周波数963hzの音楽動画をリンクしておきますので、繰り返し視聴してパワーを体の中に取り込んでみてくださいね。
ここからは、3つの周波数(432hz・528hz・963hz)以外の周波数についても見ていき、併せて周波数の様々な説について解説していきたいと思います。
国際標準音と調和する528Hzと396Hzが含まれるソルフェジオ周波数は耳に心地良い
1939年の国際会議により、楽器を調律する際に基準とすべき音が世界レベルで統一されました。それまでは世界各地、独自の基準を設けて調律していたのです。
そこで決められた標準音が「A(ラ)=440Hz」です。これを基準として純正律で調律したとき、高いドは528Hz、ソは396Hzとなります。
純正律とは、周波数の比が整数比である音程のみを用いて規定される音律です。その特徴は、2つの音を鳴らしたときにうなりを伴わない、純正な和音となること。
一方で、音の組み合わせによっては転調や移調が困難という短所があるため、一般的にチューニングはオクターブを均等な周波数比で分割した平均律を用います。
純正律で起こるような誤差の大きな音程が生じることもなく、転調や移調が自由に行えます。標準音の440 Hzを基準に平均律で調律されたものが、人々の耳が慣れている音階です。
その基準に慣れた耳にとって、ラ(=440Hz)と綺麗に和音をなす528Hz、396Hzは、心地よく響くのではないでしょうか。それらの音を含むソルフェジオ周波数が、人間にとって快いと考えられる根拠はここにあります。
聖ヨハネ賛歌からソルフェジオ周波数が導かれる」というホロウィッツの説
ソルフェジオ周波数を世に広く知らしめるきっかけとなったのは、2012年に日本でも邦訳が出版されたレオナルド・G・ホロウィッツの『The Book of 528: Prosperity Key of LOVE(邦題は『ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz』)』という書物。
ホロウィッツの著作では「ソルフェジオ周波数は古代の音階であり、グレゴリオ聖歌にも使われた」と主張されており、その説が一般にも広まっています。しかし、それを示すような証拠は見つからず、確認する術はありません。
一方で、音階の起源とされるキリスト教の「聖ヨハネ賛歌」がソルフェジオ周波数に対応しているのではないかと考えられています。以下がその歌詞です。
聖ヨハネ賛歌
(ラテン語版) Ut queant laxis Resonare fibris Mira gestorum Famuli tuorum Solve polluti Labii reatum Sancte Johannes |
(日本語版) あなたの下僕が 声を上げて あなたの行いで起こった奇蹟を 轟かせることができるように 私たちの穢れた唇から 罪を拭ってください 聖ヨハネよ |
歌詞はラテン語でできており、この歌詞の1〜6行目までの冒頭「Ut」「Re」「Mi」「Fa」「So」「La」の音程と読み方から「ドレミファソラ」が生まれました。
「Ut」は発音のしやすさを重視して、後に「Do」に変えられます。
そして、この歌の中で使われているドレミファソラが、それぞれ「396Hz」「417Hz」「528Hz」「639Hz」「741Hz」「852Hz」だと一説では考えられています。さらにそこに3つの周波数が加えられてソルフェジオ周波数は全9種類となりました。
音楽は宗教とともに生まれたともされるほど、両者の関係は根深いものです。そして賛美歌とは、神への信仰心を高めるために人間の精神に影響をもたらしていく音楽。
そう考えると、ソルフェジオ周波数は賛美歌の持つ、精神を豊かにするという神秘的な力を由緒正しく引き継いでいると感じられます。
余談ですが、音は振動する波であり、ある音は、その振動の速さによって表すことができます。1秒あたりの振動の回数が「周波数」であり「Hz(ヘルツ)」という単位で表します。たとえば528Hzであれば、1秒間に528回振動しているということです。
人間の耳には、周波数が高くなるほど音も高く聞こえます。したがって、ソルフェジオ周波数を「音階」と呼ぶのは正確ではないかもしれません。
ホロウィッツは「国際標準音(440Hz)は狂気の周波数」と主張
前掲のホロウィッツの著作において彼は、440Hzを基準として平均律で調律すれば、彼のいう「愛」の周波数である528Hzが排除されることを理由に、平均律を444Hzに変えることを主張しました。
確かにそうすると、高いドは約528Hzになります。平均律でのチューニングのため、あくまで「約」528Hzにしかなりません。純正律で調律すればちょうど528Hzのドが得られるというのに、彼はその点についてはまったく触れていません。
彼にとっては440Hzという数字を避けることに意味があるようです。邦題も「凶気の調律」となっていますが、この本で彼は、A=440Hzの調律が、人々を身体疾患にかかりやすくするものであり、権力者たちが大衆の心理操作をするために採択した規格だと論じています。
また、インターネット上のさまざまなスピリチュアル系のサイトでも、440Hzは「悪魔の周波数」などと言われているのを、見かけたことがあるのではないでしょうか。
ソルフェジオ周波数を分解するとカバラ数秘術の聖なる数字「3」に辿り着く
528Hzや396Hzといった数字は、国際標準音の440Hzありきで導かれます。つまり、ソルフェジオ周波数は1939年の国際会議以後に作られたものだと示しており、聖ヨハネ賛歌の音の周波数であるというのはデタラメになります。
ホロウィッツを始め彼の賛同者は、最近作られたという事実を隠そうとして賛美歌を持ち出し、古代の音階だと言い張ったのではないでしょうか。
しかし、何も賛美歌に頼る必要はないのです。
ソルフェジオ周波数の並びは、それ自体魔術的な力を持っています。ソルフェジオ周波数の作り方を解説すると、まず国際標準音440の純正律から528と396が導かれて、それを基準にして他の7個の周波数が求められます。
さらにソルフェジオ周波数の数字をカバラ数秘術に基づいて以下のように分解していきます。
174=1+7+4=12=1+2(数秘術 3)
285=2+8+5=15=1+5(数秘術 6)
396=3+9+6=18=1+8(数秘術 9)
417=4+1+7=12=1+2(数秘術 3)
528=5+2+8=15=1+5(数秘術 6)
639=6+3+9=18=1+8(数秘術 9)
741=7+4+1=12=1+2(数秘術 3)
852=8+5+2=15=1+5(数秘術 6)
963=9+6+3=18=1+8(数秘術 9)
それぞれの数字を分解して足す作業を、答えが一桁になるまで繰り返すと、最終的に得られる解が3の倍数の繰り返しになっていることがわかります。
3は、カバラ数秘術にとって最も聖なる数字。
また、前後のソルフェジオ周波数の関係は、ほとんどその差が111になっているという共通点があります。これは528という基準の数字から、111を足すと639、引くと417、というふうに定められたからです。111はカバラ数秘術で3桁の3を表します。
そして、最後の963に111を足すと1074になります。0を数えず読むと174。一番上の周波数に戻りましたね。ソルフェジオの数列は循環し、無限を、永遠を指向するのです。偶然にしてもなんだか不思議に感じませんか?
ほとんどの曲にソルフェジオ周波数は含まれている
ソルフェジオ周波数は一般的な楽曲に含まれる周波数に非常に近いものなので、むしろそれをひとつも含んでいない曲の方が少ないと言えます。反対に、440Hzが凶気の周波数だとして、それを一切聞かないようにすることも不可能です。
440を基準とした平均律に我々の耳が慣れていることは確かであり、そこに宿る不調和に、人々は無意識に疲弊している可能性は十分にありえます。そして、その耳にとって528Hzや396Hzが、心地よく響くという可能性は高いと言えるでしょう。
ソルフェジオ周波数だけを聴きたいならクリスタルボウル
一般的な曲には多くの場合、ソルフェジオ周波数も440Hzも同時に含まれています。それは、ヒーリングミュージックと題されたものに関しても同様です。
そのため、自分にとってリラックスできるものなら、ソルフェジオ周波数にこだわらず好きな曲を聴くことで十分でしょう。
ですが、あくまでもソルフェジオ周波数だけを聴きたい、という方は「クリスタルボウル」をおすすめします。これは仏壇の前にある仏具のおりんに似た楽器で、水晶で作られています。
中には528Hzなど特定の周波数に設定されたものが販売されているので、自分の聴きたい周波数のものを選んで購入できます。
いろいろな周波数を試しながら、ご自分の身の回りに起こる出来事を振り返ってみるのも楽しいかもしれませんね。
まとめ
ソルフェジオ周波数はヒーリング効果のある9種類の周波数。
古代の音階とも言われていますが、実際は現代の標準音を基準に、ごく最近作られたものである説の方が有力と言えるかもしれません。だからといって全く効力がないわけではありません。
むしろ440Hz基準の平均律に慣れた現代人にとってこそ、癒しをもたらしてくれるはずです。528Hzや396Hzは、私たちの生きる世界の国際標準音と神聖なハーモニーを奏でているのですから。