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大天使ラファエルの役目や方位・色・伝説・特徴・意味を解説

術・大天使ラファエル

こんにちは、管理人の凛です。

宗教画に描かれている天使や人は、持っている物でそれが誰なのかを示しています。
癒しの役割を持つ「大天使ラファエル」は魚や杖、水筒を持っている姿で描かれます。不思議ですね。

その理由は、キリスト教の伝説を見ていくと理解できます。

今回は、大天使ラファエルについて、日本ではちょっと馴染みのない聖書に出てくるお話を元にご紹介。また、そのパワーをより強く受け取ることが出来る方位や色についても見ていきましょう。

目次

大天使ラファエルの役割は「癒し」「旅人の守護者」「音楽家の保護」

大天使ラファエル
大天使ラファエルは、旧約聖書の「トビト記」に出てくる天使です。「トビト記」は聖書の正典と認められない時代もありましたが、現在ではカトリックと聖公会・東方教会で、聖書続編として認められています。

イスラム教では「イスラフィール」と言い、最後の審判の時にラッパを吹く天使として知られています。ちなみに、キリスト教では最後の審判の時にラッパを吹く天使には諸説があります。

大天使ラファエルはあらゆる「癒し」を施してくれる

ラファエル(Raphael)は、ヘブライ語で「神が癒した者」という意味です。

「トビト記」で、大天使ラファエルはトビトの目を癒やします。また、ユダヤ教では古くから治療の天使とされてきました。聖書の外典「エノク書」には「人間の子どものあらゆる病気や怪我を治す」と記されています。

また、病気や怪我などだけでなく、精神的な癒し、物質的な癒しも大天使ラファエルの役割とされています。

大天使ラファエルは旅人を守ってくれる

「トビト記」で、大天使ラファエルはトビトの息子トビアの旅に付き添い、旅の危険から守りました。そのような伝説から、大天使ラファエルは旅人を守る天使として信仰されるようになりました。

イスラム教では音楽家の守護天使とされる

大天使ラファエルは、イスラム教では「イスラフィール」と言い、最後の審判の時にラッパを吹く天使として知られています。
そのため、しばしば手にラッパを持った姿で描かれ、音楽家を守護してくれる天使と言われています。

大天使ラファエルの登場する伝説―「トビト記」

大天使ラファエル
聖書にはしばしば天使が登場しますが、自分で名前を名乗る天使は大天使ラファエル以外にはいません。
その意味でも、前述した「トビト記」は重要な伝説と言えます。
大天使ラファエルの役割や、大天使ラファエルが描かれた名画のテーマも、殆どがこの「トビト記」に拠っています。

「トビト記」のあらすじ

昔、ニネベという町に、善人で信仰深いトビトという人がいました。ところがある日、庭に座っていたところ雀の糞が目に入ってしまい、目が見えなくなってしまいました。色々手を尽くしても目は治らず、妻にさえ馬鹿にされ、「自分を死なせてほしい」と神に祈りました。

一方、ニネベから遠く離れたメディアの町にサラという若い女性がいました。彼女は結婚した男性がことごとく新婚初夜に突然死してしまう不幸に見舞われていました。ちょうどトビトが神に死を願っていたのと同じ時、サラは召使いに「呪われた女」と悪口を言われ、「こんなことなら私を死なせてほしい」と神に祈りました。

この二人の祈りを神が聞き、二人を救うために大天使ラファエルを人間界に送りました。

さて、商売も出来なくなったトビトは、メディアの知り合いにお金を預けていたことを思い出し「息子のトビアをそこにやって、お金を返して貰おう」と思い立ちました。

トビアが一緒に旅してくれる人を探すと、親戚のアザリアと名乗る若者がすぐに見つかりました。そのアザリアは、実は大天使ラファエルだったのです。

二人がチグリス川の辺りに来た時に、トビアが大魚に足を飲まれそうになりました。何とか助かったトビアにアザリア(大天使ラファエル)は「魚を切り裂き、胆のうと心臓と肝臓を取り出して取って置きなさい。他の所は捨ててしまいなさい。魚の胆のう、心臓、肝臓は薬として役に立つからです。」 と言います。

二人はメディアに着きましたが、トビトがお金を預けていた人の娘が、神に死を願って祈ったサラでした。

アザリア(大天使ラファエル)の助けで、魚の「心臓と肝臓」を燻してサラに取り付いていた悪魔を退治し、トビアはサラを妻にし、お金も受け取ってニネベに帰ります。

帰宅して、アザリア(大天使ラファエル)の言う通りに魚の「胆のう」をトビトの目に塗ると、トビトの目から白い膜が取れて目が見えるようになりました。

そして、アザリア(大天使ラファエル)は「私は、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使の一人、ラファエルである。」 と名乗り、姿を消しました。

大天使ラファエルの全てを癒すパワーと人間に対する深い愛情

大天使ラファエル
「トビト記」から、大天使ラファエルが「旅人を守り」「病気を癒す」パワーがあることが分かったと思います。

しかし、一番大切なポイントは、大天使ラファエルが「この物語に登場する全ての人の悩み苦しむ心を癒したこと」です。

一説には、神が人間を創造する時、唯一反対しなかった天使が大天使ラファエルとも言われています。
大天使ラファエルは、人間に対して深い愛情を持っているのです。

大天使ラファエルの方位と色

藍色 アイマスク
大天使ラファエルのパワーをより良く受け取るために、私達も大天使ラファエルのパワーに波動を合わせることが必要です。
そのためには、大天使ラファエルの方位や色を知っていると役に立ちます。

大天使ラファエルのパワーをより強く受け取る方位は「東」

古代ギリシアの自然哲学では、世界の物質は全て「水・風・火・土」の4つの元素に分類できると考えました。これが「四大元素論」です。

四大元素論によれば、大天使ラファエルは「風」に分類され、「風」の方位は「東」です。
そのようなわけで、大天使ラファエルの司る方位は「東」とされています。
大天使ラファエルに波動を合わせるには、東の方角に向かって瞑想する、東側の窓を開けて風を通すと良いでしょう。

大天使ラファエルのパワーをより強く受け取る色は「藍色」「パステルカラー」

四大元素論によれば、大天使ラファエルは「風」に分類され、「風」の色は「黄」に当たります。

また、大天使ラファエルが影響するチャクラは第6チャクラ※で、そのカラーは「藍色」。
※第6チャクラ…サードアイ(第3の目)とも言われ、物事の本質を見る力や目に見えないものを見る力を司るとされるエネルギースポット

大天使ラファエルは、深い哀れみと癒しの心を持った天使です。緑や青、ピンクやクリーム色のパステルカラー等、心が穏やかになる色が大天使ラファエルの色と言えます。

藍色やパステルカラーのアイテムで大天使ラファエルのパワーを受け取ろう

特に目が疲れた時、大天使ラファエルのパワーを願って藍色のアイマスクを付けて休むと効果が期待出来ます。

医療系や介護の仕事をしている人は、大天使ラファエルのパワーを貰えるように黄色やパステルカラーの小物を携帯すれば優しい心で一日過ごせるでしょう。

旅行に行く時は旅行カバンやパスポートケースを藍色か緑や青、ピンクやクリーム色などのパステルカラーにすると安心です。

まとめ


今回は、「トビト記」という聖書の物語とともに、大天使ラファエルについてご紹介しました。日本ではあまり馴染みのない物語ですが、大天使ラファエルの「全ての癒やし」に繋がるパワーの理由が分かりましたね。

疲れた時、心寂しい時には大天使ラファエルを心の中でそっと呼んでみると慰められるに違いありません。

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