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【やさしい仏教講座】仏教用語一覧まとめ【永久保存版】

仏陀と本

こんにちは。管理人の凛です。

今回は、仏教でよく使われる仏教用語についてご紹介いたします。

仏教を詳しく知らない方でも、耳にされた事がある言葉や、仏教を学ぶ上では必ず知っておきたい仏教用語まで、様々な仏教用語をまとめました。

仏教についての知識を深める為にも是非ご活用下さい。

目次

仏教を開いた仏陀

大仏

仏陀は言わずと知れた仏教の悟りを開いた人です。お釈迦様とも言います。

仏陀が生まれた時に天と地を指さして「天上天下唯我独尊」と言い放ったという話は非常に有名です。

幼い頃から様々な分野において才能があり、王族の1人として何一つ不自由のない暮らしをしていたブッダは、それでも生きる事に苦悩するようになり、多くの修行の末、ついに仏の悟りを開きました。

この世で真の悟りを開いたのは仏陀だけとも言われています。

宗教・宗派にまつわる仏教用語

まずは仏教の宗派にまつわる仏教用語をご紹介いたします。

一口に仏教といってもその考え方は様々です。

仏教には明確な答えがない事も多く、お釈迦様の残された言葉も伝聞で伝わり、地域によっては意味がまったく異なっているものもあります。

また、お釈迦様の教えは聴く人によって解釈が異なる事も多く、このような事から様々な宗派が生まれるようになりました。

中には教えが矛盾している宗派や、ほとんど同じではあるが少しだけ違う宗派もあります。

それぞれの宗派の違いを見てみましょう。

大乗仏教

大乗仏教は、仏教の中でももっとも一般的な考え方です。

全ての人が救われるという考え方をしており、華厳宗や天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗等、日本で親しまれている仏教のほとんどはこの大乗仏教の教えに従っています。

大乗仏教は基本的に自利利他の考え方をしています。自分も幸せになるが、他人も幸せにする、という考え方です。

大乗仏教の他に小乗仏教もありますが、これは自分の幸せを優先する考え方です。

スリランカ、タイ、ミャンマー等東南アジアを中心に現在でも信仰されています。

華厳宗

奈良時代に広まったのが華厳宗です。

中国の杜順という僧侶が開祖で、インドの「十地経論」の教えを元に、天台宗や法相宗の考え方を取り入れたものです。

華厳宗では、仏の悟りである真如がこの世の全ての現象に影響していると考えられています。

全てが仏の悟りであるにも関わらず、わたしたちはそれを理解出来ていない、だから輪廻転生を繰り返しているのだ、という考え方を持ち、修行に励みます。

浄土宗

平安時代に開かれたのが浄土宗です。

浄土宗を開いた法然上人という人は、かつては天台宗の修行をしていました。

しかしどんなに修行をしても悟りを開く事が出来ず、法相宗、華厳宗等の宗派を学び、さらに一切経を5回読み、なんとか悟りを開こうとしたところついに阿弥陀仏の力が法然上人に届きました。

浄土宗ではどんな人でも阿弥陀仏の本願を信じる事で救われると考えられています。

自分でお経を唱えるだけでなく、阿弥陀仏の力である「至誠心」「深信」「廻向発願心」という三つの心が起きて唱える他力の念仏が出来て初めて極楽浄土で向かう事が出来ます。

浄土真宗

浄土宗はあまりに急激に広まった為、権力者からの弾圧を受けた過去があります。

浄土宗の教団は散り散りになってしまいましたが、そのおかげでさらに様々な宗派が生まれました。その中には浄土真宗も含まれます。

阿弥陀仏の本願の救いを求めるという考え方は浄土宗と同じです。

しかし阿弥陀仏に対する考え方が、浄土真宗では違います。

浄土真宗では生きている内に苦悩や煩悩を断ち切り、生きている内に菩薩となる事を目指します。

そして死後阿弥陀仏に極楽浄土へ連れて行ってもらう、という考え方です。

現在日本でもっとも多く信仰されているのもこの浄土真宗です。

真言宗

空海

真言宗は空海が広めた宗派です。

中国でまとまっていなかった密教の教えを独自に解釈したもので、日本特有の宗派です。

仏教では基本的に悟りを開く事を最終的な目標にしていますが、この悟りを開くのは途方もない時間が必要だと考えられてきました。

しかし真言宗では、生きたまま、どの宗派よりも早く悟りを開く事が出来る(即身成仏)と説きました。

六大、四曼、三密という観点から即身成仏の方法を教えています。

六大

地大・水大・火大・風大・空大・識大の事です。

物質と精神を示しこれらが溶け合ってこの世界は成立しています。

六大が溶け合い、修行する者と一体になる事で悟りを開く事が出来ます。

四曼

大マンダラ、三昧耶マンダラ、法マンダラ、羯磨マンダラの四つを示します。

大日如来の功徳を示しており、大日如来と一体になって悟りを開く事を目指します。

三密

身密、口密、意密を示します。

手で印を結び、口で真言を唱え、心で念じるという三つの業を重ねる事で大日如来と一体化し、即身成仏出来るという考え方です。

六大は大日如来の全体、四曼は大日如来の姿、三密は大日如来の働きを示しています。

禅宗

栄西が日本に伝えた禅宗は、瞑想する禅を行う事を大切にしています。

禅をする事で悟りを目指します。

禅宗で悟りを開くには出家しなければなりません。

仏教の宗派には基本の教えとなる経典があるものがほとんどですが、禅宗には経典がありません。

お釈迦様の悟りはだいだい以心伝心で伝えられてきたからです。

天台宗

比叡山延暦寺に本山がある天台宗は、平安時代に最澄が開きました。

天台宗では人が苦しむ理由として煩悩を挙げ、その煩悩を断ち切り悟りを開く事を目指します。

開祖でさえも悟りを開く事が出来ないほどその道のりは長く険しいものです。

日蓮宗

日蓮大聖人が開いた独創的な宗派です。

即身成仏出来るという考え方で、題目を唱える事を大切にしています。

お釈迦様が説いた経典の中には「題目を唱えれば成仏出来る」という記述は一切なく、非常に独創的な考え方が根底にあります。

仏教を逸脱した考え方も多く、仏教の宗派の中でも特殊な立ち位置にあります。

修行にまつわる仏教用語

修行僧

仏教では悟りを開く為に様々な修行や考え方を身に付ける必要があります。

その一部の用語をご紹介します。

解脱

この世の生命は全て生まれ変わり、つまり輪廻転生を繰り返していますが、この流れを断ち切る事を解脱と言います。

解脱する事こそが仏教の本当の目的です。

解脱すれば浄土へ旅立つ事が出来、本当の幸福を手にする事が出来ます。

真理

仏教における真理とは、どの場所にいても、いつの時代でも成り立つ、人が本当に幸せになる為の方法です。

「真如」とも呼びます。

お釈迦様は悟りを開いた時にこの真理を理解しましたが、言葉に言い表す事が出来る次元のものではありませんでした。

今でも仏教の修行に励む人たちは、この真理とは何かを追い続けています。

四諦

四諦は仏教の基礎です。

「諦」は真理の事であり、仏教を学ぶ上ではまずこの四つの真理を知る事から始めなければなりません。

【苦諦】人生は苦しいものであるという真理。

【集諦】苦しみの原因を解き明かす事が大切という真理。

【滅諦】本当の幸福を理解する為の真理。

【道諦】さらに本当の幸福を目指す為の真理。

五戒

在家の人が守らなければならない5つのルールです。

この五戒を守っていれば地獄に落ちる事はありません。

また、次にも人間に生まれ変わる事が出来ます。

五戒は下記の5つです。

  • 不殺生戒
  • 不偸盗戒
  • 不邪淫戒
  • 不妄語戒
  • 不飲酒戒

それぞれ、下記の意味があります。

  • 殺生をしない事
  • 盗みをしない事
  • 浮気や不倫をしない事
  • 嘘をつかない事
  • 酒を飲まない事

八正道

五戒が地獄に落ちない為の方法であるのに対して八正道は悟りを開く為の修行方法です。
八正道には下記の8つが挙げられます。

  • 正見
  • 正思惟
  • 正語
  • 正業
  • 正命
  • 正精進
  • 正念
  • 正定

それぞれ、下記の意味があります。

  • 正しい視点で物事を見つめる事
  • 偏らない考え方をする事
  • 正直に語る事
  • 正しく修行する事
  • 正しい生活をする事
  • 正しい方向へ向かうよう努力する事
  • 正しい信念を持つ事
  • さらに心を静めて一点に集中する、座禅を組む事

三法印と四法印

法印とは仏教の真理の事です。

一切皆苦を含めて四法印と呼ぶ事もあれば、一切皆苦を抜いて三法印と呼ぶ事もあります。

一切皆苦

この世に生きる事は苦しみの連続である、という真理です。

諸行無常

この世のものは全て変化し、やがて滅びるという真理です。

物体や生命、目に見えない人間関係や、自分自身の肉体、精神までも、変わる事はなく変化していきます。

諸法無我

この世のものは全て因果関係で結ばれているという真理です。

全ての因縁が結びついて今現在の事柄が起きており、物質があり、自分が存在しています。

自分だけや誰かが特別な存在だという事はなく、皆何かしらの歯車として存在しています。

涅槃寂静

苦しみがなくなり、救われた世界の事です。

一切皆苦、諸行無常、諸法無我の真理を理解し、悟りを開けば、この涅槃寂静にたどり着く事が出来ます。

生きる事やお金、地位や名誉、若さ等に執着する事がなく、安らかな気持ちで居続けられる世界です。

仏教で主に用いられるお経

お経

仏教のお経の中でも有名なものをいくつかご紹介いたします。

阿弥陀経

阿弥陀経は浄土宗、浄土真宗に用いられるお経です。

全ての人が幸福になる為の道が記されており、一切経の中でも非常に重要な位置づけです。

華厳経

華厳宗で用いられるのが華厳経です。

華厳経は仏教のお経の中でもとくに難しいと言われています。

お釈迦様の悟りそのものについて書かれており、その内容を理解するのは大変です。

何十巻もありますが、仏の悟りについて、また仏の心に映った世界の事を記しています。

般若心経

天台宗、真言宗、法相宗、禅宗、浄土宗等で使われるもので非常に有名なお経です。

短いお経ですが仏の教えの重要な部分を物語っています。

この世の存在には実体がないという教えと、悟りの「般若」の思想がありますが、短いながらも理解するのが難しいお経でもあります。

法華経

天台宗や日蓮宗、禅宗、臨済宗等の元になったのが法華経です。

二十八章から成り立っています。

誰でも仏になる事が出来ると説いていますがその方法は明記されておらず、読み解くのが難しいお経です。

死後の世界にまつわる仏教用語

蓮と青空

仏教の死後の世界にまつわる仏教用語をご紹介します。

仏教では死後の世界について沢山語られてきました。その一部を見てみましょう。

極楽浄土

苦しみや悩みのない幸福の世界です。阿弥陀如来の世界とも考えられています。

仏教ではこの極楽浄土へ行く為に様々な修行をしたり題目を唱えたりします。

三途の川

死んだ人が死後七日目にたどり着くあの世とこの世の境目の川です。

この三途の川を渡ると生前の罪を審査され、次にどの道に生まれ変わるのかを決められます。

賽の河原

三途の川の河原にある賽の河原では、親より先に亡くなった子供達が石を積み上げて仏塔を作っています。

この石積みの仏塔は鬼に壊されて完成する事はありません。

輪廻転生

仏教では魂は生まれ変わりを繰り返していると考えられており、これが輪廻転生です。

輪廻転生の流れの中にいる間は悩みや苦しみから開放される事は出来ない為、本当の幸福を得る為には仏教を学び解脱しなければなりません。

六道

輪廻転生には六つの道があります。

三途の川を渡り、生前の罪の重さによってどの道に向かうかが決まります。

もっとも楽しみと幸福の多い「天上道」、今と同じ「人間々」、戦争をして戦い続ける「修羅道」、鳥や魚、虫等に生まれ変わる「畜生道」、飢えに苦しみ続ける「餓鬼道」、さらに想像を絶する苦しみが待つ「地獄道」の6つです。

いずれの世界も本当の意味での幸福は得られないと言われています。

まとめ

仏教を学ぶ上で必要な仏教用語をご紹介いたしました。

仏教用語には様々な解釈があり、もっと詳しく理解していく必要もあります。

今回ご紹介した仏教用語はごく一部に過ぎません。

より深く理解していく為にも、仏教用語をさらに詳しく調べていきましょう。

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