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【お清めとは?】意味や効果、塩やお酒を使った正しいお清めの方法!

食・お清め 塩


こんにちは、管理人の凛です。

主に神社などで行われる「お清め」。日常会話でも遣われるため、言葉としては身近ですが、実際にお清めとはどういう意味があり、何を清めているのか、分かる人はそう多くないのではないのでしょうか。

そこで今回はお清めの意味や効果を解説し、さらには塩やお酒を使って自分でもできるお清めの方法を紹介します。

お清めは神職者のみならず、我々民間人にとっても意義のあるもの。最近、なんだか悪いことが多い気がするという方は必見です。

目次

お清めの意味・効果

お祓い
お清めは神道の考え方で、「穢れ(ケガレ)」を浄化すること。理解するためには穢れという概念を知る必要があります。お清めの方法としては、祓(はらい)や禊(みそぎ)が行われています。

お清めとは「穢れ」を祓い清めること

お清めは、「不浄」なものを払拭することです。不浄なものと言っても漠然としてよく分からないかもしれません。もちろん、単なる物理的な汚れのことではありません。それは神道の考え方に基づいた概念です。

「清浄」や「不浄」という観念は神道において非常に重要なキーワードで、どちらも衛生的な状態を言い表すのではなく、事象の神聖なあり方を指します。不浄とは、そうした意味において理想的でない状態のことを指し、「穢れ」とも言います。

「穢れ」があると神に近づけなくなる

穢れは抽象的な観念で、一度で理解するのは難しいかもしれませんが、罪、禁忌、過ち、死、災い、といったものと結び付けられて考えられるものです。

必ずしも「悪いこと」というわけではなく、たとえば死は穢れの最たるものとして扱われ、身近に亡くなった人があれば、一定期間、祭事への参加や神社参拝を差し控える文化が現代にも続いています。

これは神が穢れに触れないようにするために設けられているのですが、死を罪や過ちと同一視しているというわけではなく、たとえば穢れは「気枯れ」と書かれることもあるように、精神的に沈んだような状態のことも指しています。

いずれにしても理想的ではない状態であり、そのような状態のままでは神に近づくことはできないとされます。近づくことができなければ、その御利益に預かることも難しくなります。

お清めとは、空間や身体にまとわりついた穢れを落とすことで、神を迎え、神に近づくことのできる状態を作るものなのです。そのための儀式として「祓」や「禊」が行われます。

清浄のための神事である祓とは

「祓」は神を迎え、交流するための準備として、穢れのない空間を作り上げることを目的とした、神社で日常的に行われている神事です。

祓物(はらえもの)を神に供え、神主が大幣(おおぬさ)と呼ばれる大串を振るい、祈祷を捧げることで行います。

ほうきのような形をした道具を神主が振っている光景を見たことがないでしょうか?あの道具が大幣で、祓う対象となる人や物に向かって振るうことで、先端の幣の部分に穢れが移ると言われています。

禊は穢れを落とすための水浴行為

「禊」もまた罪や穢れを落とすことを目的とした、神道における水浴行為です。水を浴びることによって、身体の穢れを文字通り洗い落とすという意味があります。

現在でも、神社に参拝する際には手水で手を洗いますが、これは禊を簡略化した儀式です。また各地で行われている、真冬に海に入ったり、神輿を担ぎながら海に入ったりするたぐいのお祭りも、禊の変形と考えられます。

禊の起源は、古事記や日本書紀においてイザナギノミコトが黄泉の国から逃げ帰ったあと、阿波岐原の港で身を清めたことに求められます。黄泉はまさしく「死」の国であるため、落とすべき穢れとして扱われています。

個人の身体的な穢れを浄化する禊と、より広い空間における災いや罪にまで対応する祓とはもともと区別されるものでしたが、今では同様のものの一種と考えられています。

お清めには塩と酒を使う

お神酒
何か悪いことが続いている、漠然と気分が優れないという方はいませんか?そういう人に、お清めは有効です。

実際に神社に行ってお祓いをしてもらったり、海水を浴びに行ったりしなくても、浄化力のあるアイテムを使うことによって自宅でも簡単にお清めをすることができます。そのアイテムとは、塩とお酒です。

塩は穢れを祓い清めるもの

「汝らは地の塩・世の光なり」とはマタイによる福音書にある言葉で、世界を腐敗したものと捉えたうえで、塩はその腐敗を防ぐものと位置づけています。日本神道においても、塩は穢れを祓い清める力を持つものの筆頭に挙げられます。

神饌(しんせん)と呼ばれる、神にお供えする食物の中に塩は必ず含まれます。神饌は神を迎えるための食事であり、当然それには清浄であることが求められています。

塩の清浄さは、「盛り塩」や「清めの塩」という使われ方をすることからも想像できるかもしれません。

たとえば、お葬式に参加した際にもらえることのある「清めの塩」を、帰宅時、玄関に入る前に胸、背中、足元に振りかけるだけでも十分お清めになります。

酒は神の領域に近づけるもの

お酒もまた神饌に欠かせないものの一つで、人を神の領域に接近させるものだと考えられています。

お酒が人間にもたらす平常とは違った精神状態は、古代の人々にとってこの世ならざるものを垣間見させるのに十分だったと思われますし、お酒には塩と同様、防腐作用があることも、清浄さと結びつく一因となります。

お正月に御神酒(おみき)を飲む文化がありますが、これは一度神に供えて神の霊力が宿ったお酒を体内に取り入れることで、健康や安全などを祈願する意味合いがあります。

塩とお酒をお風呂に入れてお清め

塩を使ったお清めといえば盛り塩が有名ですが、ここでは塩とお酒、両方を使ってできるお清めをお教えします。

方法は簡単、入浴時にお風呂の中にどちらも入れるだけです。

分量は、清酒1合と塩ひとつかみ。1合はコップ1杯分くらいの量です。

お酒は合成清酒でないものを使用して下さい。合成清酒とは、添加物が多分に含まれているものであり、パッケージを見れば清酒であるか合成清酒であるかが判断できます。

塩は海水由来の粗塩(天然塩)を、清め塩の目安量とされているひとつかみ使用して下さい。

イザナギノミコトが海水で身体を洗ったことが禊の起源で、その伝統は今でも各地の行事の中に受け継がれています。このお清め方法は、お風呂に塩を混ぜることで浴槽を「海」に見立て、海水による禊を簡略的に反復するものです。

塩だけでも十分効果的ですが、さらに神に接近する一種の手段であるお酒を加えることで、一層の効果が期待できます。

お風呂に塩やお酒を入れて入浴することは美容にもよいとされているので、安心して実行できますよ。

まとめ


以上、お清めの意味や効果、塩とお酒を使ったお清めの方法を紹介しました。お清めとは神道で言うところの「穢れ」を祓い落とすことで、そのためには神聖な物質を用いて行う必要があります。

塩やお酒はお清めの材料に最適かつ手軽なため、悪い気を落としたい方はぜひここで紹介した方法を実践してみてください。

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