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【呪い(呪術)の種類】類義語・言い換え・かけ方や解除方法を解説!

ドクロ

こんにちは、管理人の凛です。

「呪い」という字は「のろい」とも「まじない」とも読みますが、一般的に「呪い」は「のろい」のイメージの方が強いと言えるでしょう。

今回は呪い(のろい=呪術)について、その類義語から呪いの種類、かけ方や解除方法まで詳しくお伝えしようと思います。

目次

呪い(呪術)の類義語は「呪詛」「祟り」等

祈り

まずは呪い(呪術)について言葉の意味から考えていきましょう。

呪い(呪術)の意義とは?

呪い(呪術)の意義は主に次の通りです。

  • 悪の呪縛
  • 神仏等に祈る等して誰かに苦痛を与える事
  • 邪悪な霊魂や魔術的な力を利用して不自然な影響を与える物
  • 人知を超えた力を呼び出す技
  • 超自然的であやしい行為の事

いずれも神仏や霊魂等、超自然的・非科学的な存在や力によって相手に影響を及ぼし、苦痛を与えたり不幸に陥れようとする物です。

呪い(呪術)の類語

呪い(呪術)の類語としては次のような言葉が当てはまります。

  • 呪詛
  • 呪法・調伏
  • 幻術・妖術
  • 祟り・怨む
  • 憑依・霊障

どの言葉も恨みや憎しみといったネガティブな感情から来る物という印象を受けるのではないでしょうか。呪い(呪術)とは、そんな気持ちを実現させる為の方法として、様々な物が世界中に存在しています。

呪い(呪術)の種類は大きく分けると2つある

ここからは呪い(呪術)の種類についてご紹介していきましょう。

呪い(呪術)は大きく分けると2種類あります。

1つは相手に何らかの悪意を悟らせ、その精神状態を悪化させる方法で、思い込みの心理を利用した物です。

例えば、相手の家の前に動物の死骸を置いたり、不気味な手紙を郵便受けに入れる等して相手を嫌な気分にさせます。もしもその人に誰かから恨まれる心当たりがある場合、これは自分の行いの報い、罰が当たったと考えるようになるでしょう。こうした心理的作用を利用した偽呪術と言えるものです。

もう1つは霊的な力を使って相手に悪い作用をもたらす方法、つまり本当の呪いです。

相手が呪われていると自覚が無くても不可解な現象を頻発させて追い詰めて、不幸に陥れます。

偽呪術と違うのは、相手に悟らせないのが必須条件です。呪いをかけた相手に呪いの存在を知られたら効力は失われ、それが全て術者(呪いをかけた人)に跳ね返ります(呪詛返し)

このタイプの呪いは相手の自宅玄関に呪物を埋める、軒下に隠す等で呪術をかけます。

呪術による復讐が成功したら、その呪物を回収して適切な方法で処理する事で呪いは完成します。ただし、その間に呪物が見つかったり、術者の姿を見られたりすれば呪いは跳ね返されるでしょう。

呪いの種類は日本も世界も共通点が多い

藁人形

世界中には様々な呪術がありますが、その中でも呪いたい相手の毛髪や衣服、人形(ひとかた)等を傷付ける類感呪術、または模倣呪術と呼ばれるタイプが多いと考えられています。

有名な呪いをいくつかご紹介していきましょう。

丑の刻参り(日本)

日本の代表的な呪術とも言える「丑の刻参り(うしのこくまいり)」も類感呪術の1つです。

丑の刻参りでピンと来なくても、藁人形と五寸釘と聞けばお分かりになる方も多いのではないでしょうか。

元々は「宇治の橋姫」伝説において、夫の後妻に嫉妬した橋姫が鬼となって相手を殺そうとして、京都の貴船神社に7日間の丑の刻参りを行ったのが原型とされています。

丑の刻とは、近代より前の日本や中国で使われていた時間である十二時辰(じゅうにじしん)による物で、午前1時~3時の真夜中の事です。

その時間帯に白衣を着て火の灯るロウソクを突き立てた鉄輪(五徳)を頭にかぶった姿で、神社にお参りした後、御神木に呪いたい相手に見立てた藁人形に鉄の金づちで五寸釘(長さ16.5センチ)を打ち込む物です。藁人形には相手の爪や髪の毛を入れます。満願となる7日目に呪った相手が死ぬとされています。

他には口に櫛を咥えたり、刀を腰に差したりする場合もあります。

丑の刻参りの姿は決して見られてはならない物で、見られた場合はその人物を殺さなければならないと言う決まりもあるそうです。

壺に描いた悪魔が復讐してくれる呪い(フランス)

フランスのブルターニュ地方では土や粘土で壺を作り、半獣半人の悪魔の絵を描いてから、相手の不幸を願う手紙を入れて満月の夜に木の根元に埋める呪いがあります。

壺に描いた悪魔が抜け出して相手の所へ赴き、願いの手紙を実行してくれると言われています。

ペルシャのゾロアスター教では相手の髪と白い蝋で呪い

ペルシャのゾロアスター教に由来する呪いでは、白い蝋で相手の像を作り、中に相手の髪の毛を3本入れます。その人形に憎しみの言葉を3回唱えてから川に流すと、相手が水難で亡くなるそうです。

古代メソポタミアでは人形に針を刺す呪い

人形

約5,000年前のメソポタミアでは憎い相手の人形を作ってかける呪いがあったそうです。人形の心臓部分に赤で×印を付けて針で突き通すと、相手がやがて死ぬとされていました。

黒魔術も呪いの1つ

黒魔術では、呪いが効くように動植物を加工したものを相手に気付かれないように持たせる事で呪いをかけます。

例えば、コウモリの粉は相手を離婚させる力を持っていると言われています。

実際にとあるハリウッド女優が意中の相手(既婚)と結ばれる為に、交通安全のお守りと称して男性にコウモリの粉を持たせた結果、男性は妻と離婚してハリウッド女優と結婚したそうです。

手紙や電話も軽度な呪いのアイテムに

効力は弱めですが、差出人不明の手紙を送る、無言電話をかける等も相手を嫌な気持ちにさせる事から偽呪術の1つとして有効と言えるでしょう。

数年前には炭疽菌(たんそきん)に見せかけた白い粉を入れた手紙が送られて来た事件もありましたね。ただし、警察に相談されてしまえば比較的簡単に犯人が特定されるでしょうし、無言電話も番号通知が常識となった今ではあまり効果は期待出来ないでしょう。迷惑罪に問われる可能性もあります。

呪いを鎮める為に神社が建立された歴史もある

菅原道真、崇徳院、平将門は歴史の教科書等にも登場する人物ですが、日本の三大祟りとしても有名です。

死んだ人が心霊となって呪いをかけるのが祟りですが、菅原道真と崇徳院が亡くなった後、都では大規模な天災や疫病等の災いが引き起こされたそうです。それを彼らの祟りだと恐れた人々が鎮魂を目的として神社を建立しました。

平将門の首塚が作られたのも彼の祟りを恐れた結果だと言われています。

陰陽師や密教僧侶の呪い(呪術)は実効性が期待出来る

今までご紹介してきた物は一般人でも可能な呪いでしたが、陰陽師や密教僧侶等、特別な力を持つ人がかける呪いは実効性が期待出来る物ばかりで、恐ろしい物ばかりです。

陰陽五行思想に基づいて地相や占術を行っていた陰陽師が生み出した呪詛では、藁人形の代わりに人形(ひとがた・形代や撫物とも言われている)を使った呪いや、妖術を使う鬼人を呼び出して呪詛を行う式神の呪い等があります。

中でも毒虫を100匹集めて殺し合わせ、生き残った虫の毒を飲ませる蟲毒(こどく)等が有名です。

また、仏教の1つである密教には調伏法という呪いがあります。

導師と呼ばれる人が相手の氏名・生年月日を書いた半紙を焚いて、21日間一心に真言(マントラ)を唱える物です。呪ったその日から原因不明の病になり、自殺や事故死へ導かれると言われています。

この調伏法は単に誰かを不幸に陥れるだけではなく、罪人がこれ以上の罪を重ねないよう抹殺するというケースもあるそうですよ。

呪い(呪術)の解除方法

お参り

自分に呪いがかけられているのか、判断するのは素人には難しい物。

ですが、気になる場合は次の方法を試してみて下さい。

呪いはかけられたとしても解除すれば問題ありませんから、安心して下さいね。

神社やパワースポットへ行く

神社やパワースポット等の神聖な場所に行く事で、貴方にまとわりつく悪い物(呪い)は浄化されます。また、霊的な物への耐性も付くようになるので、オススメです。

護符を指でなぞる

すぐに行けないという場合は、水晶等の浄化の力が期待出来るアクセサリーや護符を身に着けると良いですよ。

呪い返し用の刀印護符等は比較的安価で手軽に手に入るのでオススメです。陰陽道の秘法を応用した護符で、護符の文字を自分の指でなぞるだけで貴方にかけられた呪いを解除するだけではなく、呪ってきた相手に呪いを返す事が出来ます。

プロに依頼する

ここまでご紹介してきた方法でも解除出来ない場合は、かなり強力な呪いの可能性がありますので、プロに解除依頼する事をオススメします。

密教僧侶の経験者や霊能力者の方に依頼すると良いでしょう。

呪いをかけられないように予防するには?

誰でも呪いなんてかけられるのは嫌ですよね。

呪いを防ぐ方法もあるので、ご紹介します。

護摩炊きは呪いの予防と解除どちらも出来る

呪いを防いだり、相手を調伏する為に行われていたのが「護摩炊き」です。

護摩炊きには、2つのタイプがあります。

護摩壇に火を焚いて、中に供物と護摩木を入れて一心不乱に祈祷する「外護摩」と、自分自身を護摩壇として、心の中で煩悩や業を焼き払う「内護摩」があります。

護摩炊きにはいくつか種類がありますが、調伏法は呪いの解除も出来ます。

鏡は呪いを跳ね返す

鏡を拭く

昔から鏡は呪い等、悪い物を跳ね返すと言われています。

まず、部屋を掃除してから手鏡や鏡台の表面をきれいに磨きましょう。それから「鏡は悪い呪いを反射して返す物。私はいかなる呪いにもかからない」とはっきりと唱えます。

ここで大切なのは、心の中で念じるのではなく、言葉を口にする事です。口から出た言葉は言霊となって効力を発揮するでしょう。

水晶で呪いを吸い取る

水晶はあらゆる呪いや悪霊を吸い取ってくれる効果があります。部屋に水晶を置いても良いですし、水晶のアクセサリーを身に着けるのもオススメです。

定期的に塩や月光で水晶を浄化するのも忘れないで下さい。

天然水で身を清める

「私はこの水で清められる」と宣言してから天然水を飲むだけです。ミネラルウォーターでも良いですよ。身体の中から水で呪いを浄化します。

飲む前にペットボトルか水筒に入れた物を持って神社を参拝するとより効果的です。

まとめ

呪いと書いて「のろい」と「まじない」と読めます。その中でも呪い(呪術)は、神仏や霊の力を借りて誰かを苦しめたり不幸に陥れたりする行為です。

呪い(呪術)は古来から日本だけではなく世界中で存在し、丑の刻参りのように、相手の髪や爪等を入れた人形を傷付ける事で相手を呪う類感呪術や模倣呪術といったタイプがほとんどです。

陰陽師等が行う効力が強い物に至っては、相手の命を奪える程で恐ろしい呪い(呪術)ですが、解除方法や予防方法もあります。

簡単な解除方法としては、神社やパワースポットへ行く、護符を身に着ける等です。それでも解除出来ない場合はプロに呪術解除した方が良いでしょう。

また、呪いにかからないように水晶等、浄化作用のあるアクセサリーを身に着けたり、きれいに磨かれた鏡を持ち歩く等の方法も効果的です。

呪い(呪術)はかけられた人がその存在に気付けば効力は半減しますし、かけた本人に呪い返しもされます。もしかして呪われてる…?と感じても慌てずに解除しましょう。

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