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呪い

【祟りとは】猫やお稲荷様、神社との関係を分かりやすく解説!

こんにちは。管理人の凜です。

日本の伝記や怪談話等に、古くから登場する「祟り」ですが、その起源について詳しく知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。

祟りには、神様の存在が深く関係している場合も多いです。祟りと神様の存在はどのような関係で結ばれているのでしょうか。今回は、「祟りとは何か」、「神社との関係性とはどのようなものなのか」に着目し、解説します。

祟とは超自然的な存在が人間に災いを与える事

祟りとは、「神や霊等、超自然的なものが人間に災いを与える事」です。類似する言葉として「呪い」という言葉がありますが、少しニュアンスが異なります。

「祟り」は、「客観的(もしくは主観的)に見て、その人に不幸が起こっても仕方がない状態である場合」に使用されます。

例えば、立ち入る事を禁じられている神様の土地に足を踏みいれた場合等や、神社から物を盗んだ場合等、祟りを受ける人自身に非がある場合に「祟り」という言葉を使うのです。

一方、「呪い」という言葉は、災いを受ける人に非がない場合を指す場合が多いです。

平安時代以前の日本では、「人間を祟るのは神様の仕業である」と伝えられてきました。しかし、平安時代に突入し、政治的な争いや戦乱が増えると、「巻き込まれて死亡した人の魂が、生きている人間を祟る」という考えが多くの人に広まりました。人々に祟りをもたらす霊は「怨霊」と呼ばれ、人々に恐れられるようになります。

執念深い動物霊として語られる猫

黒猫

日本の怪談話には「化け猫」が登場する事も多く、時に猫は恐ろしい動物霊になると語られてきました。また、猫は大変執念深い動物霊として語り継がれており、「猫を殺せば7代祟る」ということわざが生まれるほどです。

一方で、猫を神様として祀る神社も多くあります。「猫の神格化」は養蚕を特産としている地域や地方に多い事が分かっています。当時の日本で絹は大変な高級品であり、原料となる蚕の繭は高値で取引されていました。

当然、生活の基盤として養蚕業を営む人も多くいました。養蚕業を営む上で、天敵となるのが「ネズミ」です。ネズミは、蚕を食べてしまう事も多かった為に、ネズミ駆除の為に猫を飼育する人々が増えていったようです。養蚕業を営む人々の生活に、猫は必要不可欠な存在になっていきました。

猫を神様に祀る有名な神社として挙げられるのが山形県にある「猫の宮」です。古くから養蚕の神として猫が信仰されていましたが、現在ではペットの健康祈願のご利益があるといわれており、多くの参拝客が訪れます。

他にも、猫にまつわることわざとして、「黒猫が前を横切るとその人に不幸が訪れる」等があります。

黒猫を忌み嫌うのはヨーロッパの慣習

黒猫が不吉とされる起源となったのは、ヨーロッパの文化が日本に伝わってきた為です。

ヨーロッパでは、「黒猫は闇に紛れる事が出来る魔女のパートナーである」という考えが人々に定着していました。その為、「魔女狩り」によって多くの女性が殺されてしまった際には、同時に多くの黒猫も虐殺されてしまったと言われています。

ヨーロッパの文化が日本に入ってきたのは、戦国時代より後の事です。日本で黒猫に関する不吉なことわざが生まれたのは、比較的歴史が浅い事が読み取れます。

お稲荷様が人を祟ると言われる3つの理由

お稲荷様

お稲荷様の名前で知られる稲荷神は、稲を表す神様です。そんな神様に対して、恐怖心を抱く人もいます。実は、お稲荷様は人々の間で時に恐ろしい神様として扱われていました。

お稲荷様が人々に恐れられるようになった理由は3つあります。

お稲荷様のモデルとなった神様は人間の心臓を食らう「ダキニ天」

お稲荷様が恐れられるようになった理由のひとつに、仏教においてお稲荷様の元となった神様が恐ろしい神様として描かれている事が挙げられます。お稲荷様の元になった神様は、インドの神話に登場した「ダキニ天」であると言われています。

このダキニ天は、通力によって人の死を察知し、その人間の心臓を食べて力を得ている恐ろしい神であった為、お稲荷様も恐ろしい神様として扱われるようになったという説もあります。

しかし、インドに伝わるダキニ天は民衆の願いを叶える優しい神様でもあります。ダキニ天は「人間の心臓を食べて力を得ている」という言い伝えが切り取られ、日本に伝わった為に恐ろしい神様として扱われるようになったようです。

信仰を捨てると祟られるという噂が広まったから

「お稲荷様への信仰をやめると祟られる」という噂も人々の間で囁かれていました。これは、お稲荷様への信仰心を保ち続ける為の戒めであるとの見解もあります。「稲荷をまつれば、家が3代で潰れる」という表現が人々の間で広がった時代もあります。

これは「1代目で商売繁盛を祈願しお稲荷様を信仰していても、2代、3代と続くうちに信仰心は失われお稲荷様に祟られる」という意味を持つ言葉です。

お稲荷様に仕える狐が悪さをする

お稲荷様が人を祟る恐ろしい神様だと言われる3つ目の理由としては、「眷属(けんぞく)の狐が人を祟ると言われている」事です。

眷属とは、神様に仕える動物の事を指します。日本には「狐憑き」という言葉があるように、お稲荷様の眷属の狐が人々に悪さをする事があると信じられてきました。

また、「お稲荷様を祀る人気(ひとけ)の無い神社をお参りすると、狐に憑かれる」という逸話もあります。これはお稲荷様を祀る神社に限らず、人気のない神社には動物霊が寄ってきやすいとされ、お参りをすると不幸が起こると日本では伝えられているのです。

他にも、「お稲荷様の神社を取り壊した事で関係する人に不幸があった」という話もあります。

お稲荷様に狐が祀られているのは元々狐が田の神の使いだったから

狐

狐は古くから人を騙す存在として描かれており、土地土地の風習や風俗をまとめた、室町時代末期の「人国記」には、狐が人を騙している様子が綴られています。

このように人から忌み嫌われる存在であった狐が、眷属としてお稲荷様に仕えている理由は、狐が田畑を荒らすネズミを駆除する所にあります。この事から、農村地では狐が田んぼの神様の使いとして信仰されるようになり、同じく五穀豊穣の神であるお稲荷様と結びついたと考えられます。

狐が信仰対象となっていた事を表すかのように、全国には以下のように「狐塚」と呼ばれる地域があります。

  • 宮城県亘理郡亘理町狐塚
  • 福島県福島市狐塚
  • 埼玉県北葛飾郡栗橋町狐塚

これは、当時、狐を祀った塚、「狐塚」があった事に由来していると、民俗学の大家、柳田國男は指摘しています。

神様が怨霊になる事もある

日本の歴史では、怨霊として扱われていた魂が神格化される事もあります。これは、厄災が降りかかった際に「怨霊を鎮める為には神様として祀ろう」と考えた人が多くいた為です。

平安時代、怨霊によって災いに見舞われた人々は、「怨霊を鎮めなくては」と考えるようになります。日本三大怨霊と呼ばれる菅原道真、崇徳院、平将門は、政治的な争いや戦乱によって非事の死を遂げた人物が多い為に、その怒りや悲しみを鎮めるべく様々な策が講じられてきました。

その代表的なものとして挙げられるのが「御霊会」(ごりょうえ)です。御霊会とは、怨念の怒りや憎しみを鎮める為に、読経をしたり、芸能を行ったりする事を指します。

中には、御霊会だけではなく、霊に政治的な高い位を与えたり、その人と親しかった人や身内に位を授ける等し、祟りを鎮めようとしたケースもあったようです。

それでも、厄災がおさまらなかった場合も多かった為に、「怨霊を神として扱い、怒りを鎮めてもらおう」という考えが人々の間に広がりを見せました。この考えを「御霊信仰」と呼びます。

怨霊だった魂を神様とし、祀っている神社は全国に沢山あります。まず、知名度の高い神社として挙げられるのが「北野天満宮」や「太宰府天満宮」です。

北野天満宮は、菅原道真が死んだ後、京都に厄災が絶えなかった事で祟りを鎮める為に建てられた神社です。受験シーズンになると多くの受験生が訪れる等、現代でも観光地として賑わいを見せます。

菅原道真を祀る太宰府天満宮

太宰府天満宮

太宰府天満宮では、菅原道真が最期を遂げた大宰府に道真の魂を祀っています。

春になると、沢山の梅を見る為に、その美しさから多くの観光客が訪れています。この梅の花は菅原道真が死去した後、地元の人が植えた花として言い伝えられているのです。菅原道真が多くの人に慕われていた事を意味しています。

菅原道真は、「天神様」として神社に祀られていますが、これは菅原道真が死去した後、宮廷に落雷があった事に関係しています。大規模な落雷によって命を落とした官僚は多く、(中には菅原道真の監視役も含まれていたと言います)落雷の後は、菅原道真を大宰府に送った張本人である後醍醐天皇も崩御してしまったのです。

この事から、雷は菅原道真の祟りであると考えられるようになった為、道真は「天神様」と呼ばれるようになりました。

崇徳院を祀る白峯神宮

保元の乱で後白河天皇との政変に破れ、配流先の讃岐国(現・香川県)で、生涯を閉じた崇徳院を祀る神社として有名なのが「白峯神宮」です。

京都に白峯神宮は、明治元年(1868年)に明治天皇が崇徳院の霊を祭る為に建てられました。この神社に祀られているのは崇徳院の霊だけではなく、明治6年には奈良時代に淡路に流された淳二天皇も合わせて祀られています。

崇徳院は怨霊となり、1777年に安元の大火、鹿ケ谷の陰謀を引き起こし、社会に動乱を巻き込んだと言われています。

平将門を祀る築土神社

平将門が神様として祀られている代表的な神社は、「築土神社」です。

築土神社は将門を神として信仰する象徴的なものとして扱われていましたが、明治時代に入ると、「将門は朝廷に背いた逆賊だ」という見解を政府が発表します。将門を神様として扱う事は禁止され、将門信仰は断たれてしまう事になりました。

築土神社には、平将門の肖像画や首を納めていた首桶等、貴重な文化遺産の数々が置かれていましたが、戦災で焼失してしまい現在では社を見る事ができません。

他にも将門信仰の神社には「國王神社」等があります。國王神社は平将門の出生地である茨城県坂東市に建つ神社であり、現在でも参拝する事がで出来ます。

まとめ

日本では古くから「神を信仰し、大切に扱う」という考えが人々の間にありました。その思いが、「神様に無礼を働くと祟られる」という考えを生み出したのかも知れません。

また、人を祟る事もあるといわれているお稲荷様ですが、その逸話の裏には「多くの人々に親しまれている神様であるがゆえに、無礼を働く事は許されない」という思いがあるのかも知れません。

また人を祟るのは神様だけではなく猫のような動物霊や、元々は人だった怨霊等も挙げられます。平安時代以降「怨霊を鎮める為には、神様として祀るのが良い」という考えが広がった為に神様として祀られている場合も多く、祟りと神社は不思議な関係性で結ばれている事が伺い知れます。

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