大日如来真言(マントラ)のご利益や意味・唱え方【厄払いに効果絶大!】
こんにちは、管理人の凛です。
日々の生活には喜怒哀楽がつきものです。
特に心が引き裂かれるような辛い思いや悲しい出来事が起こると、無性にやるせない気持ちに苛まれてしまいますよね。
今回は、そんな虚しい気持ちを優しく包み込む真言(マントラ)のひとつ「大日如来真言」のご利益や唱え方、またその祖である大日如来について詳しくご紹介したいと思います。
大日如来はこの世の不浄や悪しきものまでをもおおらかな愛の心で抱きしめてくれる偉大な仏さまで、その真言は厄祓いに効果があると言われています。
大日さまの教えを胸に真言を唱えることによって、あなたの毎日に少しずつ笑顔が増えていくはずですよ。
大日如来真言は厄祓いとして効力を発揮する
密教経典に記載される様々な真言の中でも、大日さまの教えとされる大日如来真言は厄祓いなどに効力を発揮すると言われています。
この真言を唱えれば、大日さまが放つ日輪の光によって全ての災難は消え、人生がより良いものになるでしょう。
また、大日如来真言には潜在意識の浄化にも効果を発揮します。
辛い事や目を背けたい事柄から脱出するきっかけを作ってくれるのです。
それでは、次項目から大日如来真言の唱え方を学んでいきましょう。
大日如来真言の唱え方
大日如来真言は思いやりの心を持って唱える事が大事
大日如来真言は「おん あびら うんけん ばざら だと ばん」と唱えます。
この真言を言霊に乗せて唱える事によって、目の前に広がる暗闇を大日さまの閃光で切り開く事ができるのです。
聞きなれない言葉だと思いますので、最初は上手く唱える事が出来ないかもしれませんが、繰り返しを行っている内に徐々に体に染み込んでいくでしょう。
この真言を唱える時のポイントは、いかに精神を統一して心を落ち着けられるかにあります。
自分の心が今どのような状態にあるか、万物に対して思いやりを持って接しているか……大日如来真言を唱えながら、自分との対話を行うようなイメージを持つことも大事な鍵となります。
大日如来真言は一音ずつハッキリと唱える
真言を口にするのはちょっと恥ずかしい……という方に関しては、無理して声を出す必要はありません。
前述の通り、真言を唱える時に大事なのは思いやりの心と精神統一を行う事。
その2つを兼ね備えていれば、真言はしっかりとその効力を発揮してくれます。
声に出す場合に大切なのは、真言の一音一音をハッキリと発音する事。
また心の中で唱える場合も、一音ずつしっかりと頭に刻み込むように唱える事が鍵となります。真言を頭や心に染み込ませていく内に、日常で起きるマイナスな出来事が浄化されていき、次第に霧が晴れたかのように清々しい気持ちを取り戻せるでしょう。
心の冷静さが取り戻せない場合は大日如来真言を紙に書き記す
しかし、時には心の落ち着きを取り戻すのが困難という場合もあるでしょう。
そういった場合は真言を唱えるのではなく、紙に書き記す事が有効です。
そうする事によって、あなたの心をかき乱す出来事や不安定な気持ちが和らいでいくのではないでしょうか。
紙に書き記す事は厄祓いや何かに迷った時などはもちろん、日々のちょっとしたイライラを落ち着かせる時にも非常に効果的です。
紙とペンがあればいつでも実践できますので、是非試してみてくださいね。
大日如来は全ての命の源であり宇宙の原点である
「偉大なる日輪」を意味する大日を名に冠した大日如来は、この世界の仏さまの中心にいると言われている荘厳な存在です。
この世の全ての命は大日如来から生まれたとされ、広大な宇宙は大日如来の心、そして身体であると説かれているのだとか。
また、この世に存在する全ての仏さまは大日如来の化身だとも言われています。
わかりやすく言えば、大日如来が自己の教えを広めるために姿を変えて人々の前に現れた……といったところでしょうか。
仏さまや神さま、そして私たちもまた大日如来の存在が無ければ存在しなかったということですね。
「贅沢をして人生を楽しみなさい」という大日如来の教え
森羅万象を司るほどに大きく尊い存在である大日如来ですが、その教えは「我慢をして苦しむよりも、自分の人生を楽しむために贅沢をしなさい」というもの。
大日さまは髪を美しく結い上げ、宝石を連ねた瓔珞を首元や胸元に着けるなど、ご自身でその教えを体現しています。
もちろん、自分のエゴや見栄を張りたいだけのために贅沢を行う事を良しとしているわけではありません。
大日さまは魂が進化すれば人生をもっと楽しみたくなるというごく自然な考えを認め、許してくれているのです。
大日如来には胎蔵界大日と金剛界大日の2種類がある
大日如来は大日経にもとづいた胎蔵界大日(たいぞうかいだいにち)と金剛界大日(こんごうかいだいにち)という2種類の仏さまの融合体です。
先ほどご紹介した「おん あびら うんけん ばざら だと ばん」という真言は、この両界の真言を一緒に唱えたものになります。
次の項目からは胎蔵界大日・金剛界大日の詳細と共に、ひとつひとつの真言のご利益や意味を解説していきます。
無限の慈悲を象徴している胎蔵界大日
胎蔵界大日は、大日如来の「無限の慈悲」を象徴する存在です。
心理を育成する働きを司り、大日経にもとづいて森羅万象全ての生命が大日如来の優しくも美しい慈悲に包まれている……という事を意味しているのだとか。
胎蔵界大日の真言は「なうまく さまんだ ぼだなん あびら うんけん」と唱えます。唱えるだけで魂は浄化され、人にも自分にも優しくなれるでしょう。
智慧を象徴している金剛界大日
金剛界大日は、大日如来の「智慧(ちえ)」を象徴しています。
この宇宙の全ては大日如来の圧倒的な智慧によって生み出された……という意味を持っているのです。
金剛界大日の真言は「おん ばざら だと ばん」と唱えます。
この真言を唱えれば頭が冴え渡り、今まで見落としていた事実も見つけやすくなるのではないでしょうか。
なお、胎蔵界大日は法界定印(ほうかいじょういん)という悟りの境地を象徴する印を結んでおり、金剛界大日は智剣印(ちけんいん)という一方の拳でもう片方の指を握る形の印を結んでいます。
両界を見分けるために、印相についてもしっかりと理解しておきましょうね。
まとめ
大日如来真言を身につければ強力な功徳を得る事ができる
大日如来真言は、全ての災いを取り除くとされている光明真言と同様に、非常に強力な功徳を得られる真言だと言われています。
習慣的に大日如来真言を唱え、その身に染み込ませる事によって、人生の大きな決断の際に必ず役立つでしょう。
大いなる大日さまの教えによって、あなたの毎日がより素晴らしいものとなるよう、日々お祈りしております。