荼枳尼天真言(マントラ)のご利益や意味・唱え方【全体運アップや厄払いに効果絶大!】
こんにちは、管理人の凛です。
心(精神)と身体は表裏一体。心が弱れば身体も弱ってしまうものです。
「病は気から」という言葉があるように、心は生命の源ですから、なるべくクヨクヨしたりヘコむ時は少ない方が良いですよね。
しかし、ここ最近「何だかツイてないなぁ……」と思う機会が増えていたりしませんか? あるいは最近お金使いが荒くなっていると思う事がありませんか?
思い当たる方は現在運気が下降気味かもしれません。今は何とも思っていなくても、放置していると身体や心にまで影響を及ぼしてしまいます。
浪費の傾向は精神的に心を満たせなくなった場合、物欲を満たす事で心も満たそうとするSOSのサインです。
そこでぜひ皆さまに試していただきたいのは真言(マントラ)です。
当サイトではおまじないを主にご紹介していますが、数ある真言の中でも今回は厄払いに効果抜群の荼枳尼天(だきにてん)真言を解説していきます。
残酷な夜叉の面を持ちつつも、お稲荷様のように穏やかな面も合わせ持つ荼枳尼天があなたの運気をグッとアップさせてくれますよ。
荼枳尼天の真言は厄除け・商売繁盛・運気向上を見込める
荼枳尼天の真言は「ノウマク・サマンダ・ボダナン・キリカ(キリカク)・ソワカ」です。
「キリカク」は八王子市の高尾山にある福徳稲荷の飯縄権現に使われている真言です。基本的には「キリカ」を使うようですね。
寺院によって真言が異なるケースは初めて見たので、荼枳尼天には独特の魅力が感じられます。私は不思議なパワーをひしひしと受け取りました。
荼枳尼天は継続して信仰する人を好み、途中で信仰を諦めた人にはご利益を与えません。一度ご利益を受けた事に満足して信仰をやめると、その人は二度とご利益をいただけなくなります。
なんて酷い仏様だ!とお思いになるかもしれませんが、自分のおかげで幸せになったのに何のお礼も貰えなかったら嫌な気分になるのは、人間も仏様も同じだと私は考えています。
荼枳尼天真言の効果
- 身にまとっている厄を払い落とす
- 商いをしている方は商売繁盛
- 金運アップ
- 総合運上昇……など
荼枳尼天真言は総合的に運気を高めたい方にはピッタリの真言です。
何かに特化している訳ではありませんので、ご自身の持つ運気全体の上昇を望んでいる方にはぜひ試していただきたいところ。
独特な発音のサンスクリット語ですが、発音の良し悪しでご利益の大小が変化するなんて事はありません。ご自身と荼枳尼天を繋ぐ架け橋として真言を利用して下さい。
荼枳尼天は天部神のひとりとして崇められている
荼枳尼天は商売繁盛・開運の天部神として全国で祀られ、人々に崇められています。
葛飾区柴又のお寺に祀られている帝釈天や上杉謙信が愛した毘沙門天のように、「◯◯天」と呼ばれる神様は仏教の守護神である天部神の仲間です。
しかし、荼枳尼天という呼び名は日本特有のものであり、日本と同じくインドから仏教が伝わってきた中国の仏典には荼枳尼と記されています。
人間の心臓には人黄というエネルギー源があり、荼枳尼天の元となる種族のダーキニーはそれを食べて生きていました。大日如来はこの事を憂いて大黒天に化け、説得して死者の心臓だけ食べるようにさせたのです。
その際にダーキニーが誰にも人黄を横取りされないように6ヶ月前から死ぬ人間を予知出来る能力・キリカ(キリカク)という真言・印を授けました。これが荼枳尼天の始まりです。
日本でも仏教が伝来した当初は、大日如来の教えを説く大悲胎蔵曼荼羅には人肉を貪る姿が描かれていますが、平安以降になると白い狐に跨った天女のように描かれ、呼び方も荼枳尼天となったようです。
荼枳尼天は稲荷様と同一の存在では無い
荼枳尼天はしばしば稲荷様と同じであると言われていますが、正確には同一存在ではありません。なぜそのように見なされてしまったかを考えると、理由は狐との類似性から確認出来ます。
日本では古来から、狐は古墳などに巣穴を掘って中の死体を貪ると知られている動物でした。また、宗教的な思想の観点では人の死を未来予知し、その時期を告げに来る動物と考えられていました。
こうした類似点から荼枳尼天イコール狐の等式が出来上がったのでしょう。
ただし、稲荷様と言えば狐を連想してしまいますが、実際は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)という女神を指します。宇迦之御魂神は豊穣の神様であり、以下の理由から狐は稲荷様の眷属とされ、次第に狐のイメージが定着したのです。
- 狐は穀物を食い荒らすネズミを食べる事
- 狐の尻尾が稲穂に似ている事
- 宇迦之御魂神の別名「みけつのかみ」の「けつ」が狐の古い読み方と同じである事
荼枳尼天イコール狐・稲荷様イコール狐の2等式が繋がって、荼枳尼天イコール稲荷様となったのでしょうね。
ちなみに、荼枳尼天は仏教の神様であり稲荷様は神道の神様なので、お寺の狐は荼枳尼天で神社の狐は稲荷様と理解しておくと混同は防げますよ。
真言の意味は荼枳尼天への帰依を表す
秘められた意味を深く理解する事で、真言の力をより強く高められます。
(サンスクリット語訳版)「ノウマク・サマンダ・ボダナン・キリカ(キリカク)・ソワカ」
(日本語訳版)「身を投げてでも仏の教えに従います。広く知られる諸仏に。荼枳尼天よ。成就あれ。」
サンスクリット語解説
ノウマク……敬礼する
ノウマク・サマンダ・ボダナン……身を捨てても仏の教えに従う帰命句の定型文
※ノウマク・サマンダ・ボダナンは「オン」で言い換え可能
キリカ(キリカク)……荼枳尼天の真言
ソワカ……神聖視される呪文(聖音)
敬礼・帰命を表すサンスクリット語はノウマクです。そこにサマンダ・ボダナンを付け加えると、ひとつの帰命句定型文になります。
ノウマク・サマンダ・ボダナン……と唱える事が面倒な場合は、オンで代用可能な仕組みになっています。サンスクリット語ってかなり便利な言葉ですよね。
キリカ(キリカク)は先ほどご紹介した通り、大日如来から授けられた荼枳尼天の真言です。
それぞれの仏様を表す真言は異なりますから、荼枳尼天以外のご利益を得たい方は、キリカ(キリカク)の箇所に別の仏様の真言を入れると良いでしょう。
仏様の真言代表例
梵天 | ボラカンマネイ |
---|---|
帝釈天 | インダラヤ |
伊舎那天 | イシャナヤ |
火天 | アギャナウエイ |
ソワカは呪文のひとつです。他にもオンが真言ではしばしば用いられています。密教系ではソワカを使い、禅宗系ではソモコという読みの違いがあるようです。
必ずしもこのような呪文は付いていると限らず、真言によっては付いていないものもあって非常に不確かなのです。
まとめ
荼枳尼天の力を逃さないように真言は必ず継続して行いましょう。荼枳尼天は一度裏切られてしまうと二度と戻って来ない仏様です。厳しいようですが、その厳しさの中に仏様の御心が含まれるのです。毎日でなくても構いませんが、一週間に一度など定期的に行う事が大切です。
真言を唱える事を日々の習慣とし、荼枳尼天の力を一度たりとも逃さないようにしておきましょう!
仏教の要素を生活の中に取り入れると、気持ちが晴れやかになると思います。皆さまが心を穏やかにして生きていけるよう願っています。