【アメトリン(紫黄水晶)】意味や効果、正しい浄化方法や見分け方解説!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は、アメトリン(紫黄水晶)というパワーストーン(天然石)の意味や効果、浄化方法や見分け方などについて解説します。
紫色と黄色といった2色のクォーツ(水晶)が生み出す、美しいツートンカラーを持ったパワーストーン、アメトリン。2つのパワーストーンがそれぞれの魅力を引き出して、際立たせてくれます。
勘が良い人や、パワーストーンに詳しい人であれば、アメトリンという名前を聞いただけで大体の察しは付くかも知れませんが、「アメジスト(紫水晶)」と「シトリン(黄水晶)」の二種の鉱物が一つになったものが、このアメトリンという石です。
それでは早速、美しいツートンカラーを持つアメトリンについて、詳しく解説していきますね。
【アメトリンとは】
先にも記載した通り、アメトリン(紫黄水晶/しおうすいしょう)という名前からも分かるように、アメジストとシトリンが一つになったものです。元々はアメジストもシトリンも、水晶の変色種で互いに似ている石ではあります。紫色と黄色という反対色が混ざり合っていることもあって、とても美しいツートンカラーの見た目に魅了される人も多いそうです。
アメトリンは、アメジストがシトリンへと変化していく段階上にある石となります。二種の鉱物が混ざっているとは言っても、アメジストの成分が多いものだったり、シトリンの成分が多いものだったりと様々ですから、アメジスト寄りの意味が強いアメトリンもあれば、シトリン寄りの意味が強いアメトリンも存在しているのです。
アメトリンに含まれる二つの性質が「陰と陽」などと表現され、一つの石で陰と陽のバランスをとっていると言われています。
鉱物学的にはクォーツ(水晶)となりますので、他の石とも相性は良い方です。
ギリシャ神話でアメジストは、月の女神の侍女だったことで月のパワーを有していて、シトリンは太陽のエネルギーを有しています。こうしたことからも、アメトリンは陰陽のバランスを保つために、非常に優れた効果を発揮してくれる石と言えるでしょう。
紫色と黄色といった美しいツートンカラーの色合いから、「天国の夕暮れ」などとも言われています。
【アメトリンの意味】
アメトリンはアメジストとシトリンが一つになったものであることはお伝えしましたが、もちろん意味や効果も、アメジストとシトリンが持つ両方を兼ね備えています。それだけでなく、アメトリン自体が持つ効果もありますので、一石二鳥どころか三鳥とも言える石です。
アメジストは「愛の守護石」、「真実の愛をもたらす」と言われており、シトリンは「繁栄」、「冨」を象徴する天然石だと言われています。
日本でも昔から特別視されてきた高貴な紫色を持つアメジストには、激情を鎮めて冷静になる気持ちを促し、心に落ち着きを与えてくれるといった効果があるのですが、他にも恋愛面での嫉妬心を和らげたり、外見や固定概念に惑わされることなく本質を見抜く力も与えてくれるのです。
シトリンは美しく黄金とも言える黄色を持つことから、古い時代より金運や財運をアップさせると言われてきて、世界中の様々な国で商売繁盛のお守りとして身に付けている人が多くいました。
【アメトリンの効果】
アメトリンに含まれるアメジストとシトリンの効果は、主に精神面に働きかける力が特化しています。アメジストが持つ精神の癒し・リラックス効果と、シトリンが持つ心身のバランス・調和が合わさって、精神の強化が可能となるのです。
心身のバランスが崩れるとうつ病になってしまったり、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、冷静な判断が出来なかったりしてしまいますが、そうした精神面と肉体面のバランスを保てるように、アメトリンが手助けをしてくれます。ツートンカラーのバランスが良いアメトリンほど、調和のパワーが強いそうです。
また、アメトリンは「愛と光のクリスタル」なんて呼び方もされていて、アメジストが持つ恋愛に関する効果と、シトリンが持つ明るくポジティブになれるといった効果から、そう呼ばれていると言われています。
そんな二つの鉱物が混ざったアメトリンは、険しい道を乗り越えて夢や目標や理想を実現するといった効果が期待出来るのです。
アメトリンを身に付けることで冷静な判断が出来るようになり、夢を叶えるために何が必要で何が不要なのかを見極め、何をすべきなのかが明確になっていくでしょう。
更には集中力を高める効果もあるとされていて、夢や目標を持った人達の大きなサポートをしてくれます。
他にも、浄化作用や仕事などで蓄積したマイナスエネルギーによるストレスの緩和、自分自身の能力を最大限に引き出す、精神や肉体や感情の統合といった効果もあるとされていて、アメジストが持つ効果+シトリンが持つ効果+アメトリン自体が持つ効果が合わさって、心身共にバランスを取りたい方にはこの上なくピッタリなパワーストーンと言えるでしょう。
【アメトリンの石言葉】
アメトリンには、「受動と能動」・「栄華」・「豊かさ」・「輝き」・「心眼を開く」・「官能美」・「バランス」・「慈悲」・「高貴」・「霊性」・「神秘」・「信頼」・「品位」・「直感」・「強さ」・「配慮」・「優しさ」・「陰陽」・「細やかさ」・「柔と剛」・「静と動」・「達成」・「リード」・「心身の癒し」・「自己能力の強化」・「愛情」・「仕事のストレス軽減」と、実に多くの石言葉があります。
アメトリンの石言葉とは言っても、やっぱりアメジストとシトリンが持つ、愛や癒しや成功や才能開花などといったものが入ってきているのが印象的です。
【アメトリンの主要原産地】
アメトリンは現段階では、南アメリカのボリビアのアナイ鉱山という場所でのみ産出されます。ブラジルとパラグアイの国境辺りに位置する鉱山で、ブラジルを介して出荷されたものはブラジル産と言われますが、大体のものがボリビア産という表記になっています。
アナイ鉱山で産出されるアメトリンのみが、世界でたった一つの本物だと言われているそうです。
【アメトリンと相性の良い石】
アメトリン自体が既に二つの石を組み合わせたものであるため、更に他の石と組み合わせる必要があるのかと言えばそうではないのですが、パワーストーンとしての効果を強めることが出来る組み合わせもあります。
その中でも特に相性の良い組み合わせを記載しておきますので、参考にしてみて下さいね。
■恋人と付き合いたての頃の新鮮さを毎日感じたい
アメトリン×インカローズ
アメトリンと同じく愛を司る石、インカローズ。愛に関する出発を意味するアメトリンと、愛を刺激してくれるインカローズを組み合わせることで、恋人と付き合いたての頃のような、新鮮で刺激のある毎日を送ることが出来ると言われています。
マンネリ化や倦怠期でお悩みのカップルに、是非オススメしたい組み合わせです。
■再出発や心機一転したい
アメトリン×アイオライト
内側に溜まった毒物を排出するといった効果を持つアイオライトと、自己能力の強化を持つアメトリンを組み合わせることで、再出発したいときや心機一転したいと考えているときなどに、自身が思っている以上の能力を引き出してくれます。
アメトリンには仕事でのストレス緩和の効果もありますし、新たに会社を立ち上げたいと考えている人や、転職したいと考えている人などにもピッタリと言えるでしょう。
■心身のバランスを整えたい
アメトリン×タンザナイト
タンザナイトはスピリチュアルなパワーを持った石で、人生をより良い方向へと導いてくれます。疲労を取り除く力もあり、アメトリンが持つ心身の癒しが合わさることで、溜まったストレスをキレイに取り除いて心身のバランスを整えてくれるはずです。
■真実を見抜く力が欲しい
アメトリン×オブシディアン
オブシディアンには真実を見抜くパワーがあり、アメトリンと組み合わせることで更にその力が強化されます。アメトリンには信頼といった意味がありますので、あなた自身の信頼を得た上で何が真実なのかを見抜き、人間関係においても正しい判断が出来るようになるでしょう。
例えば学校や職場で派閥が起きてしまったときにこの組み合わせを身に付けていると、板挟みされることなく正確な判断が出来るようになるのです。
■人生の分岐点で的確な判断をしたい
アメトリン×オニキス
生きていれば誰しも、人生の中で分岐点に差し掛かることがあるでしょう。後から「あっちにしておけば良かった…」なんて後悔をしないためにも、的確で正しい決断が出来るようにしたいものですよね。
そんなときは、アメトリンとオニキスの組み合わせを身に付けてみて下さい。きっとあなたの強い味方になってくれるはずです。
■金運アップ
アメトリン×ルチルクォーツ
アメトリンに金運の効果が入っているのは、シトリンのお陰です。アメトリンとシトリンを組み合わせるのも良いですが、中国で一番人気が高いと言われているルチルクォーツを組み合わせれば、大幅な金運アップが期待出来ます。
■これから環境が変わる人にオススメの組み合わせ
アメトリン×アクアマリン
アメトリンは調和と循環の効果を持ち合わせていて、アクアマリンは変化に対応するといった力があります。この二つを組み合わせることで、周りの環境に振り回されることなく、本来の自分を保つことが出来るのです。
入学、卒業、入社、退社、引っ越しなど、これから環境が大きく変わる人は、この組み合わせを試してみて下さい。
環境の変化によるストレスを消し去り、自分がどのように立ち回ればいいのかなど、大きな変化にも動じない強い心を得ることが出来るはずです。
■アメトリンのパワーのみを強化したい
アメトリン×水晶
アメトリンはアメジストとシトリンの効果も入っているため、実に様々なパワーを持った石です。そのアメトリンが持つ効果のみを最大限に引き出したいと仰る方は、水晶と組み合わせてみましょう。
水晶は他の石が持つ効果を邪魔したり弱めてしまうことはなく、自然と馴染んでいきます。アメトリン自体の効果を実感したいけれど、単体で持つのは何だか寂しいな…と思うときは、水晶と組み合わせることを強くオススメします。
【アメトリンと相性の悪い石】
・バリサイト
バリサイトは大きな自信を付けたいときに身に付けると効果的な石ですが、アメトリンと組み合わせてしまうことで、余計な場面で気が大きくなってしまったり、後から後悔してしまうような過度な言動を取ってしまったりと、あまり良くない自信を付けてしまう可能性があります。
自信を持つことは凄く良いことなのですが、変に自信のある人は周囲から嫌われてしまうなんてこともありますので、この組み合わせはあまりオススメ出来ません。
【アメトリンの浄化とお手入れ方法】
アメトリンは紫外線で退色してしまう場合がありますので、普段のちょっとしたお出かけ程度なら問題ないですが、長時間太陽の光に当てる日光浴による浄化は避けた方が良いです。
以下、アメトリンにオススメの浄化方法となります。
■ホワイトセージの煙にくぐらせて浄化する方法。
ホワイトセージに火をつけて、立ち込める煙の中にアメトリンを数回くぐらせるといった方法です。
ホワイトセージは魔除けの効果もあり、部屋全体の浄化も同時に行ってくれるため、中々眠れないときやアメトリンを身に付けているのにいまいち効果を感じられなくなってしまったときなどは、ホワイトセージを使って浄化してみて下さい。
■月の光に当てる浄化方法。
これは月光浴と呼ばれる浄化方法で、月が出ている晩に月の光にアメトリンを当てておくだけの簡単なものです。
アメトリンにあるアメジストが、月の女神の侍女だったという言い伝えもあって、月光浴による浄化方法はアメトリンにピッタリと言えます。
特に満月の光に当てておくことで、神秘的な力を最大限までチャージすることが可能です。
【アメトリンの偽物との見分け方】
現在アメトリンは、南アメリカのボリビアのアナイ鉱山のみでしか産出されません。アナイ鉱山がブラジルの国境近くに位置することから、ごく稀にですがブラジル産として流通することもあります。
ですからボリビア産、或いはブラジル産と記載されているかどうかが、本物を見極める一つの手段です。産地が特定されていないものや、記載されていないものである場合、大体が人工加工されて作り出されたアメトリンと考えて良いでしょう。
しかし産地偽装などされてしまうと、素人目には一目見ただけでは偽物だと判断することは非常に難しいと言えます。やはり一番確実なのは、鑑定に出してきちんと調べてもらうことです。
【アメトリンの伝説、石物語や言い伝え】
アメトリンが初めて見つかった時期は明確になっていないのですが、流通しはじめたのは1970年代頃だと言われています。比較的最近の鉱物です。と言いますのも、この石の希少価値が関係していて、現代でも天然物のアメトリンを作り出す鉱脈は世界でたった一ヶ所しか見つかっていません。
シトリン自体が天然で生み出されることが非常に少なく、世に出回っているもののほとんどが、アメジストを人工加工したものとなります。アメトリンの黄色い部分がシトリンになるわけですから、シトリンの天然物自体が少ないことを考えると、アメトリンがあまり見つからないのも納得ですね。
ツートンカラーを持つアメトリンは、1970年代頃から世界の宝石売り場で、「二色の水晶」として知れ渡っていきました。紫色と黄色の二色ということで、当時は専門家達も頭を抱えたそうです。「これは天然から生み出された二色なのか?だとすればどこで採ることが出来るのだろうか…」と、多くの謎を残したまま1980年代初め頃、水晶だけで考えると有り得ないほど高い値段で取り引きされたのだとか。
そこから研究が進んで1980年代の終わり頃になると、「この二色が天然で作り出されるのは無理だ」といった結論を出し、色の中間部分でカットしてアメジストとシトリンを分けて別々に流通され、価格も大幅に下がることになりました。
それから数年経った時、謎に包まれていた鉱脈が発見され、アメトリンの価値が再び上がったのです。それが先に記載した、アナイ鉱山でした。
しかしアナイ鉱山は自然保護地域に定められていたこともあって、採掘は禁止されていました。そこから瞬く間に開発が進み1990年代初期、はれてアメトリンが世に出回っていくようになったそうです。
まとめ
今回は、アメトリン(紫黄水晶)の意味や効果、正しい浄化方法や見分け方などについて解説させて頂きました。
アメジストとシトリンの奇跡のコラボによって、美しいツートンカラーを持つ石。その美しい色合いから、ブレスレットやペンダントなどにして身に付けてもステキですよ。