願いが叶う呪い【風水術】その歴史と概念、注意点など
こんにちは、管理人の凛です。
皆さんは「風水」の力を信じますか?
西の方角に黄色い花や家具を置くと金運がアップする…といった風水術が世間一般ではよく知られており、実践した!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、世間に一大ブームを巻き起こし、今もなお私たちを魅了してやまない「風水術」の歴史や概念、日常に取り込む際の注意点などをご紹介します。
風水術の起源は中国四千年にまで遡った「仙道五術」の思想にある
風水術は今から約四千年前の古代中国で生まれた「気」の力を用いた環境学の1つ。「占い」というよりも、自分の環境(衣食住など)すべてを使って運気をあげる開運のための「学問」ということですね。
もともとは住居やお墓、都市の配置における吉凶を判断するための知識と技術であったといわれており、気の流れを物の位置で制御するという思想です。
陽宅(生きている人間の住居)と隠宅(死者の住居)を明確に区別するという考えが五行説に基づき成立したという風水ですが、日本では風水が完全に成立する以前の一部の理論が陰陽道や家相に取り込まれ、中国とはまた別の形となって発展を遂げました。
近年行われている風水術は、正確にいえば風水そのものではなく、家相術や九星気学のアレンジといえるでしょう。
風水術が普通の占いと違うところは、「吉凶の判断」の材料や方法にあります。
また、凶判断がくだされたときに明確な改善策が示されることも風水の特徴の1つといえます。
風水術は東洋思想を構成する「仙道五術」の1つである「相」に含まれます。
下の表に仙道五術について詳しく記載しますので、目を通してみてください。
命(めい) | 生年月日・性別などの生まれ持った宿命を判断する(四柱推命など) |
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卜(ぼく) | 占星術やタロットカードなど、いわゆる「占い」として運命の変化を予見する |
相(そう) | 人相・手相など、目に見える姿形から吉凶を判断し、改善(風水など) |
医(い) | 漢方・鍼灸・整体などの体を健やかに保つ東洋医学 |
山(さん) | ヨガ・太極拳など、自然の気をもらって習得する術の総称 (山に入り修行することが多いため、この名がついた) |
風水術の基本「陰陽五行説」について詳しく解説!
自然界や物事のすべては「木・火・土・金・水」の五行に分けられ、なおかつ「陰」と「陽」どちらかの性質を持っている…という風水の基本思想「陰陽五行説」は、運命を左右する環境を判断する際に用いられます。
この基本的な考え方を「陰陽説」「五行説」の2つに分け、詳しく解説していきますね。
陰陽説
陰陽説は、簡単にいってしまえば「陰」と「陽」という2つのエネルギーの相反する性質をバランス良く保っていこう、ということを意味します。
男性と女性、太陽と月のように、陰がなくては陽が成り立たず、また陽がなくては陰も成り立ちません。
このバランスこそが物事の調和につながる、というのが「陰陽説」の考え方なのです。
五行説
すべての物には「木・火・土・金・水」という5つの気が存在し、それぞれに相性の良し悪しがあるという考えのもとにあるのが「五行説」です。
五行には良い環境を生み出すといわれる「相生(そうじょう)」の関係と、お互いの力を弱め合い不運を呼び込んでしまう「相剋(そうこく)」の関係があり、相互作用を繰り返しています。
相生の創造関係
「木」を擦り合わせ「火」が生まれる→「火」は燃え「土」に還る→「土」から「金」が生まれる→「金」を冷やし「水」が生まれる→「水」は「木」を育てる
相剋の破壊関係
「木」は「土」から栄養を得る→「土」は「水」の流れを止める→「水」は「火」を消火する→「火」は「金」を溶かす→「金」を用いた刃物は「木」を切る
…というようにそれぞれ相性がありますので、インテリアを選ぶときは開運する五行に合わせてインテリアの色や配置する方位を決めていきましょう。
気が乱れてしまわないように、相生関係の色などをバランス良く取り入れることも重要です。
周辺環境のバランスにおける絶対安定条件「五霊」の考え
風水術では「五霊」を基として、人間の周辺環境のバランスについて考えます。
この五霊とは、部屋のインテリア配置から住宅やオフィスなどの建築計画、さらには都市の設計までにおいて、すべてに当てはまる安定条件のことをいいます。
亀(玄武)、鳳凰(朱雀)、竜(青龍)、虎(白虎)という4頭の中心に蛇を置き、南に朱雀、北に玄武、東に青龍、西に白虎…という形の布陣にすると、快適な住まいになるという謂れがあります。
真ん中に置いた蛇はあなた自身、もしくは家や都市を意味します。
蛇は他の4頭に守られながら、彼らの力をコントロールする役割を持ちます。
前方(南)に位置する朱雀は、高い視点からの潤沢な情報と華やかなインスピレーションをもたらしてくれるでしょう。
朱雀が働きやすくするために、自分の前方には広いスペースを確保し、つねに見通しが良くなるように心がけるのがよいかもしれません。
玄武は自分の背後(北)に位置します。
その丈夫な甲羅は自分が安全な状態であるということのシンボルです。
無防備になりやすい後方からの攻撃や不安からも守ってくれるでしょう。
インテリアでいうと、壁やついたてが当てはまりますね。
重要な決定をくだす「賢さ」のシンボルである青龍は、自分の左側に置きます。
朱雀と同様に遠方を見渡せる高さがあるので、インテリアに応用する場合は、タンスや本棚などの背の高い家具を配置するのがよいでしょう。
最後に白虎を右手側に配置します。
白虎は「力」の象徴であり、いつでも危機に対応できるよう姿勢を低く構えますので、右側にはサイドテーブルや収納ボックスなどの背の低いインテリアを配置するとよいでしょう。
「五霊」の考え方は、オフィスや自室だけでなく外出先のお店を決めるときにも役立ちます。
なんだか居心地が悪い、落ち着かない…などの違和感を感じたときは、陰陽のバランスや五霊の位置関係を観察してみるとよいかもしれません。
正しい家相を頭に入れて風水術を日々の生活に取り入れよう!
風水術を生活に取り入れる際は「正しい家相」を頭に入れておくとよいでしょう。
冒頭でも少し触れた「家相」とは、土地や家の間取りによって運勢を占う術のことで、前述の2つ(土地・間取り)に限定した風水術というのが簡単な解釈だと思います。
家相を考えるうえで、絶対に抑えておきたいのは「鬼門」と「裏鬼門」です。
現代の方角でいえば鬼門が北東、裏鬼門が南西にあたりますが、これは家相で最も凶の方角だといわれています。
家相では良い運気も悪い運気も玄関から入るとされていますので、鬼門と裏鬼門に玄関を配置することは絶対に避けましょう。
ここだけ抑えておけば、最悪の自体は免れるはずです。
また、風水・家相上では裏鬼門に鏡を置いてしまうと、鬼門から入った鬼が部屋に居座り、悪さをするといわれています。
鬼がしっかりと出ていくことができるよう、裏鬼門には鏡・ドレッサーなどを置かないようにしましょう。
風水術は、日常生活に取り入れやすく手を出しやすい開運方法です。
上手に使いこなし、より良い毎日を送りましょう。
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