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【世界各国の神様】名前一覧(特徴や伝説なども分かり易く解説)

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こんにちは、管理人の凛です。

世界には数多くの神話があり、神話のなかにはさらに大勢の神様が登場します。
各国の神話は、現代におけるその土地の文化や考え方にも深く影響を及ぼしており、知るだけでも大変おもしろいものです。
今回は、世界の神様のなかでも特に重要な名前とその特徴を網羅的に紹介します。

目次

アブラハムの宗教の唯一神

ヤハウェ

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同一の神を信仰しており、これが現代世界にも最も影響力を残している神様だと言えるでしょう。

その名はヘブライ語の4文字で表されます。「テトラグラマトン(神聖四文字)」と呼ばれ、固有名詞で発音する事は避けられたため、その正確な読み方はわかりません。現代では、その文字をアルファベットに転写し、そこに母音を付け加え「ヤハウェ」と呼ばれています。

ヨーロッパの神様

ギリシャ神話と合わせ、それと深い関係にあるローマ神話は、ヨーロッパにおける二大重要神話でしょう。また、キリスト教化される以前のヨーロッパの大部分の人々(ゲルマン人)の信仰に基づく神話は、今では北欧神話と呼ばれるものの中に残っています。

ギリシャ神話の神様

ゼウス

世界で最も有名な神話であるギリシャ神話。そのなかで最も主要な神々は、オリュンポス十二神と呼ばれる神々です。

ゼウス

オリュンポス十二神の主神であり神々たちの王。雷や雨、雪、雲などの天候を支配する神であり、全宇宙を一撃で破壊する力を持つとされる雷霆(ケラウノス)を武器とします。

好色な神としても知られ、幾度もの結婚と離婚を繰り返し、また結婚中にも数多くの愛人を持っています。

ヘラ

ゼウスの最終的な妻であり、ギリシャ神話最高位の女神。婚姻と女性の守護神でもあり、結婚後にも浮気を繰り返すゼウスの愛人やその間に生まれた子には苛烈な復讐を試みます。アフロディテと並んで、天界で最も美しい女神の一人だとされます。

アテナ

知恵や戦略を司る女神。現在のギリシャ首都・アテネの由来となっている女神は、都市の守護神と言われ、アテーナイ(アテネの古名)の中心部に自らの神殿であるパルテノンを持ちました。

その誕生の瞬間においては、ゼウスの頭頂部から甲冑を纏った姿で出現したと言われています。フクロウとオリーブが女神の象徴です。

アポロン

ゼウスの息子であり、牧畜と予言の神、または詩歌文芸の神とされます。弓矢を武器としている事も有名です。シンボルである聖樹は月桂樹。古代ギリシャにおいてオリンピックと並ぶ祭事であるピューティア大祭では音楽競技が競われ、優勝者に月桂冠が送られました。

アフロディテ

愛と美を司る女神にして天界最高の美神。もともとは、豊穣を司る地母神的な性格が強かったとされています。ヘラやアテナと器量比べをしてトロイア戦争の発端となるなど、好戦的な一面も持ちます。

アレス

戦いを司る男神。アテナが戦いおける計略的な側面を表すのに対し、アレスはもっぱら狂乱や破壊の面を象徴します。残忍な荒くれ者という性格で、神々の中では嫌われていますが、オリュンポスの中でも屈指の美男であり、アフロディテを恋人に持ちます。

アルテミス

アルテミス

狩猟と貞潔の女神であり、アポロンとは双子の姉弟です。アポロンが生まれる際には、生まれたばかりである彼女が母の助産師の役割を果たしました。その為妊婦の守護神とも言われます。アポロン同様、弓使いです。オリオン座の起源であるオリオンは、アルテミスの弓に射られて死に、星座になりました。

デメテル

豊穣の女神。人間に穀物の栽培を教えたと言われています。ゼウスの姉であり、また彼との間に娘ペルセポネ(後の冥界の女王)をもうけています。温厚な性格ですが、怒ると飢餓をもたらします。

ヘパイストス

ゼウスとヘラの間の息子であり炎と鍛冶の神。アフロディテと結婚しますが、彼女はヘパイストスの醜さを嫌い、武神アレスと浮気します。

怒った彼は自身が作った網で妻の浮気現場をアレスともども捕らえ、神々たちへ見世物にしました。ゼウスの雷やアポロンとアルテミスの矢など、さまざまなものを自身の工房で作ったと言われています。

ヘルメス

神々の伝令神であり、ゼウスの使いとしての役割を持つ青年神。他にも多面的な性格を持ち、計略に長け、早足で駆ける事から盗人や商人の神としての側面や、その知恵を以てして火の起こし方を発見したという文化英雄的な面があります。両義性を備えるギリシャ神話のトリックスターです。

ポセイドン

海と地震を司る神。オリュンポス十二神の中ではゼウスに次ぐ強さであり、三叉の矛を武器とし、怒ると世界全体を揺るがす地震を起こします。数多くの愛人の中には怪物と化す前のメドゥーサがおり、彼女との間の子が、あの天馬ペガサスです。

ヘスティア

炉の女神。炉は古代ギリシャの生活において家庭の中心であり、その為ヘスティアは家庭生活の守護神とも言われます。また家庭の延長線上として国家の守護神であるとも見なされました。

オリュンポス十二神に数え入れられない事もありますが、それは甥である酒の神デュオニソスが十二神に入れない事を嘆いた為、彼を哀れんでその座を譲った事によるとされます。

ローマ神話

ユピテル

ローマ神話は、ギリシャ神話と深い関係があります。ローマ神話がギリシャ神話を真似たのか、もともとあったローマ神話にギリシャ神話が取り入れられたのかは不明ですが、ローマ神話における神はギリシャ神話のそれと多くの場合において同一視されています。オリュンポス十二神に相当する神々は、ローマ神話では「ディー・コンセンテス」と言います。

ユピテル

ディー・コンセンテスの主神であり、ギリシャ神話でいうゼウスに相当します。ゼウス同様天空を司り、英語読みのジュピターは天体の名前にも使われています。

ユノ

ユピテルの妻でありローマ最大の女神。女性の結婚生活を守護します。ユノ(Juno)の名前は多くのヨーロッパ言語で6月を意味する単語の語源となっており「ジューン(June)ブライド」が好ましいとされるのもユノの加護を得られると信じられての事です。

ミネルウァ

ギリシャ神話でいうアテナにあたり、彼女も同様に梟(フクロウ)を飼っています。慣用的に「ミネルウァの梟」と言う事で端的に「知」を意味する事もあります。

アポロ

ギリシャ神話のアポロンに相当し、名前も変わりません。アポロンのラテン語表記がアポロです。

マルス

戦と農耕の神。ギリシャ神話のアレスに対応しますが、アレスが嫌われ者だったのに対し、マルスは勇敢な青年の理想像とされます。英語読みマーズは火星の名に使われています。

ウェヌス

アフロディテに対応する愛と美の女神。女性を意味する「♀」という記号はもともとウェヌスを表すものだとされます。英語読みするとヴィーナスです。

メルクリウス

ヘルメスと同一視される商人と旅人の守護神です。もともとローマにいたのではなく、外部から来た神だと考えられている為、その神殿はローマの中心部であるポメリウムの外に建てられました。

ディアナ

アルテミスに相当し、したがってアポロの妹とされます。狩猟と貞節の女神である事に加えて月の女神ルナとも同一視されています。ルナはギリシャ神話ではセレネにあたります。

ネプトゥヌス

水の神であり、ポセイドンに相当します。日本では英語読みであるネプチューンという名前で知られる事が多いです。

ケレス

豊穣神であり、デメテルに相当します。なお、ギリシャ神話にケーレスという一群の女神(悪霊)が登場しますが、それとケレスは無関係です。

ウルカヌス

ヘパイストスと同一視される、火と鍛冶の神。かまどの神として知られる、ウェスタに対して、激しい炎(猛火)が神格化されたのがウルカヌスです。外敵や悪霊の侵入を防ぐと信じられています。

ウェスタ

かまどの神であり、転じて家庭の守護神。神像をもたず、消えない火が崇拝の対象となりました。ヘスティアと同一視されます。

北欧神話

キリスト教化以前のヨーロッパ文化を色濃く残している北欧神話。そこに登場する神々には、アース神族とヴァン神族という2つの勢力があります。

アース神族 ヴァン神族
オーディン ニョルズ
トール フレイ
ウル フレイヤ
バルドル ノルン
ロキ クヴァシル

オーディン

オーディン

アース神族の長であり、北欧神話の最高神。戦争と死の神である他、知識欲も旺盛で魔術に長け、詩歌文芸の神でもあるとされます。北欧神話の世界はユグドラシルという巨大な木を中心として成っており、その根元にある泉の水を飲むことで知識を得ています。彼の宮殿であるヴァルハラも有名です。

トール

オーディンの息子にして北欧神話最強の戦神。北欧神話では神々の敵として巨人が登場しますが、その巨人との戦いにおいて活躍します。稲妻を象徴するミルニョルと呼ばれるハンマーがトレードマークです。

ウル

トールの義理の息子にして、弓とスキーの神。スキー板に乗った姿で絵画等に描かれているのが特徴的です。スウェーデンやノルウェーにはウルを由来とする地名が多く残されているほど、篤く崇拝された神です。

バルドル

オーディンの息子であり、光の神。北欧神話の中で最も美しく万人に愛されたとされています。光り輝く美貌と白いまつげを持ち、雄弁でありながら優しい性格を持ちます。

ロキ

狡猾で悪戯好きの神であり、北欧神話が誇るトリックスター。巨人族の血を引きながらも、トールの義兄弟となって神々とともに暮らします。しかし策略をめぐらしバルドルを殺害、その神々を侮辱した事により、幽閉されます。これが北欧神話における終末の日である「ラグナロク」を引き起こすきっかけとなります。

ニョルズ

豊穣と平和を司るというヴァン神族の主要な神。アース神族との抗争の際、後述の息子たちとともに人質としてそちらへ映っています。以後、北欧神話においてヴァン神族の存在はアース神族と比べて希薄になります。ラグナロクのときには、ヴァン神族のもとへ戻ったと言われています。

フレイ

ニョルズの息子であり、紅顔の豊穣神。本名はユングヴィで、スウェーデン最初の王朝は彼の子孫とされユングリング家を名乗っています。

フレイヤ

ニョルズの娘であり、フレイの双子の妹。非常に性に奔放な、愛の女神です。「ヴァン神族の女神」を意味するヴァナディースとも呼ばれます。

ノルン

世界樹ユグドラシルの根元にある泉に済む三姉妹。長女がウルズ、次女がヴェルザンディ、末女がスクルドと言います。オーディンに死の予言を伝えたと言われています。

クヴァシル

ヴァン神族一賢いとされている神。アース族との和睦として、ミールと交換でアース神族に人質として出された事で知られています。

アメリカの神様

アステカ神話やマヤ神話を伝える中央アメリカを中心とし、南北アメリカ大陸にも数多くの神様が言い伝えられています。

北アメリカ

現在アメリカ合衆国の位置する北アメリカの先住民たちの間では「ワカン・タンカ(大いなる神秘)」という概念が共有されており、それが世界の創造主だと考えられています。他の神話における神のように人格化されたものではなく、偶像も存在しません。ワカン・タンカの存在をインディアンに伝えた者としては「白いバッファローの子牛の女(プテ・サン・ウィン)」という、いわば女神的な存在がいます。

メキシコ

ケツァルコアトル

メキシコおよびその周辺部からなるメソアメリカ地域にはアステカ神話やマヤ神話が伝わっており、有名な神様も多数存在します。

アステカ神話 マヤ神話
ウィツィロポチトリ フンアフプ/イシュバランケ
テスカトリポカ グクマッツ
ケツァルコアトル キニチ・アハウ

ウィツィロポチトリ

「左からくる蜂鳥」を意味するアステカ神話において最も篤く信仰された太陽神です。アステカの繁栄の象徴であり、現在のメキシコの国旗にもその姿が描かれています。

テスカトリポカ

アステカ神話のなかでも屈指の力を持つとされる神。夜を代表する神であり、太陽神のウィツィロポチトリと敵対するとも言われます。神話にはいくつかのバリエーションがあり、その一つではテスカトリポカが後述のケツァルコアトルとともに世界を創造したとされています。

ケツァルコアトル

アステカの文化神とされ、人類に火をもたらしたと信じられています。無から世界を創造したとも言われています。

フンアフプ/イシュバランケ

マヤ神話のハイライトである巨人討伐譚で活躍するのが、フンアフプとイシュバランケの双子兄弟。二人は死後、それぞれ太陽と月になったと言われています。

グクマッツ

マヤ神話における創造神であり至高神。アステカ神話のケツァルコアトルと同一とされています。

キニチ・アハウ

マヤ神話における太陽神。日没になるとジャガーに变化して地上に現れると言われています。

南米の神様

南米ではアンデス山脈周辺に栄えたインカ帝国の神話が名高いです。現代でいえばペルーやエクアドル、ボリビアあたりに伝わる神様です。

パチャカマック

海岸地域において創造神とされる神。太陽と兄弟だと言われます。

ヤムナカ・トゥタニャムカ

中部高地においては4柱の創造神がいると言われており、その最初の創造神です。

ワリャリョ・カルウィンチョ

4柱のうち2番目の創造神。火の力により、先代のヤムナカを滅ぼします。

パリアカカ

4柱の3人目の創造神。先代ワリャリョを水の力で倒します。

コニラヤ

4柱の最後の創造神。戦いを経ずしてパリアカカから地位を奪い、その後は「ビラコチャ」として、ペルー高地において伝統的な創造神として信仰されます。

アジア、アフリカの神様

アジアからは中国、インド、アフリカからはエジプトの神様を紹介します。ヒンドゥー教の発祥地であるインドや、王が「神の子」を任じていたエジプトには、神話の影響力が非常に強い国と言えます。

中国

中国の神様では、四方の方角を司る「四神」と呼ばれる霊獣が最も有名です。

青龍

東方を守護する青い竜。「青」といってもいわゆるブルーではなく、実際には緑に近い色をしています。出世や地位、名誉などを司っています。

朱雀

南方を守護する赤い鳥。鳳凰と似ており、同一起源とする説もあります。中国では幸福をもたらす鳥として、古くから知られています。

白虎

西方を守護する白い虎。四神のなかで最も高齢だと言われています。戦神としての役割もあり、悪や魔物たちを倒す存在でもあります。

玄武

北方を守護する水神。黒い亀に、蛇が巻き付いた姿で描かれる事が多いです。人々を長寿や繁栄に導く任養の徳を司ると言われています。

インド

インドラ

バラモン教やヒンドゥー教発祥の地であるインドはアジアのなかで最も重要な神様を誇る国と言え、強大かつ個性的な神様を揃えています。

ミトラ

インドで最も起源の古い神様の一人。契約によって結ばれた人々を祝福する、友愛の守護神とされます。ミトラ信仰は、イランやギリシャ・ローマにまで、幅広く伝わります。

ヴァルナ

ミトラと並んでインドの最も起源の古い最高神です。ミトラと表裏一体の契約の守護神として、ヴァルナは契約の履行を監視し、背いた者に罰を与える役割を担っていました。

インドラ

「強力な神々の中の帝王」と言われ、古代インドで最も人気の高かった神様です。雷の神である事からギリシャのゼウスや北欧神話のトールと比べられます。

仏教における「帝釈天」の表記でも有名。インドラをはじめとしてミトラやヴァルナなど、古い時代に人気を誇った神々は、ヒンドゥー教が成立する頃には陰が薄まっていきます。

ブラフマー

ヒンドゥー教における創造神であり、後述するヴィシュヌ、シヴァと合わせて三人の最高神のうちの一人。4つの顔に4本の腕を持つ姿が特徴的です。

ヴィシュヌ

最高神の一人であり、維持神。世界が危機に陥ったときにはアヴァターラと呼ばれる化身の姿を取り、地上に現れるとされます。アヴァターラの一つである「クリシュナ」はヒンドゥー教で最も人気があると言われています。

シヴァ

最高神の一人であり、破壊神。インド神話の中でも屈指の強さを誇り、恐れられる神様です。偶像として表現される際には額に第三の目が描かれる事が特徴的です。

ガネーシャ

シヴァと彼の妃であるパールヴァティーとの間の息子とされる、象の頭を持った神。富の神様として、非常に高い人気を誇ります。

エジプト

ラー

古代エジプトの君主の称号である「ファラオ」は「神の子」という意味である事からも分かるように、エジプト文化には神が強く結びついています。

ラー

エジプトで最も重要な神様であり、ハヤブサの頭を持った姿が特徴的です。太陽神ですが、その信仰の人気が高まった結果、創造神であるアトゥムと習合してラー=アトゥムとなり創造神の性格も備えるようになります。

ラーは他にもアメンやアテン、ホルスと習合しています。ラーと一体化するという事は、その神の重要性や人気がラー同等に高まった結果を意味しています。

まとめ


以上、世界の神様一覧を紹介しました。神話は世界の真実を語るとも言われ、スピリチュアルな問題とも深い関わりがあります。御利益を得るためにも、いろいろな神様の名前を知っておく事は役に立つはずですよ。

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