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【縁起物】熊手やスズメバチの巣、ダルマやふくろうなど縁起が良い物一覧!【画像有】

熊手

こんにちは、管理人の凛です。

「縁起物」と言うと難しく聞こえますが、現代風に言えば、幸運を運んできてくれるラッキーアイテム。

今回は、日本人の生活に根ざした伝統的な「縁起物」から世界各国の「縁起物」について紹介します。「こんなものも?」とびっくりするかもしれませんよ。

目次

「縁起物」は幸運を引き寄せるラッキーアイテム

言霊の引き寄せパワー系の縁起物 鯛・昆布・勝栗・豆・炒り豆・鰹
狸・フクロウ・カエル・豚カツ・ウィンナー
色や特徴で幸運を引き寄せる縁起物 小豆・栗きんとん・餅・紅白で一組になるもの・鴛鴦・熊手・スズメバチの巣・ツバメの巣・犬・鰤(ブリ)
故事や歴史にちなんだ縁起物 初夢・七福神詣と宝船・一富士二鷹三茄子・だるま・馬・鯉・菖蒲・鶴・亀
松竹梅
世界の縁起物 四葉のクローバー・蹄鉄・ミツバチ
きのこ・ノーム・豚

「縁起」という言葉は元々は仏教用語で、「因縁生起(いんねんしょうき)」の略語です。「原因があって、それを助ける縁があり、物事が起こる」つまり、出来事には必ずその原因がある、という教えです。

「縁起物」の始まりは縁日に頒布したお寺のノベルティグッズ

また、歴史的に信仰を集めてきた有名寺院には、必ずその建立の伝説があり、それをその寺院の「縁起」と言い、多くはそのお寺にお参りすると得られる功徳に関係がありました。

お寺では縁日に、信徒の寄付に対して記念になる品物を頒布していました。イメージとしては「ノベルティグッズ」のようなものでしょうか。それが縁起物の始まりのようです。

幸運引き寄せパワーがあるアイテムは全て「縁起物」!

そしていつの間にか、幸運を引き寄せるラッキーアイテムとして「縁起物」を皆が歓迎する文化が生まれたのです。広い意味ではお寺や日本文化に関係なくても「幸運引き寄せパワー」のあるアイテムなら全部「縁起物」と言ってよいでしょう。

同じように、世界の各地でも、それぞれの文化を背景にした「幸運引き寄せパワー」のあるアイテムが人々に親しまれています。それらも全部「縁起物」と言っていいかもしれませんね。

「言霊の引き寄せパワー」で縁起を担ぐ!

日本の縁起物の特徴は「言霊」に関係が深いこと。同音異義語の言霊パワーを活用した縁起物が多いことにびっくりするでしょう。

鯛

「たい」は「めでたい」に通じることから日本人に一番好まれる縁起物ではないでしょうか。商売繁盛の恵比寿様が持っているのも「鯛」。鯛の赤い色は魔除けの色でもあります。おめでたい席には「鯛の尾頭付き」がつきものですね。

昆布

昆布

「こぶ」は「よろこぶ」に通じます。また、昔昆布は蝦夷地からの献上品として珍重されていました。アイヌの言葉で昆布は「ヒロメ」と言い、「福を広める」という意味でも縁起物でした。披露宴を「お披露目」というのは昆布の「ヒロメ」が語源という説もあります。

勝栗

勝栗

「かちぐり」は「かつ=勝つ」に通じるので、戦国時代には武将が出陣前に食べたもの。勝栗は、生の栗の実を干して乾燥させた後に臼に入れて叩いてかち割り、皮と渋皮を除いたもので、乾物として保存食にもなりました。「かち割る」が「かつ」に通じたわけですが、戦に出る武将たちの携行食にもなったのでしょう。

豆・炒り豆

豆・炒り豆

「まめ」は「まめ(健康であること)」に通じるので縁起が良い食材です。まめにもいろいろ種類がありますが、代表的なものは「大豆」。室町時代から節分で鬼を追い払うために使われている豆は「炒り大豆」です。鬼を追い払いう威力があったとされるのは、「まめ」が「魔目=鬼の目」に通じ、「炒り豆」は「いる」に「射る」をかけて「鬼の目を射る」力があると信じられていたからです。

鰹

「カツオ」は「勝男」に通じるので、縁起の良い魚とされています。鰹の身を乾燥させた鰹節は、「勝男武士」として武士の褒賞品としても与えられていたそうです。また、背側を雄節、腹側を雌節と言い、二つがぴったりと合わせることが可能なので、「鰹夫婦節(かつおぶし)」と書いて結婚式の縁起物としても定番ですね。

狸

「タヌキ(狸)」は「他を抜く」という意味に転じて勝負事に縁起が良いとされます。狸は人を騙すほどの知恵があるので、主に頭を使う商売での勝負に縁起を担ぐことがあります。

フクロウ

フクロウ

「フクロウ」は「不苦労」と書けば苦労知らず、また「福」が来る、「福老」で幸せな老後を願う縁起物です。頭がくるくると回るので、お金に苦労しない、商売で資金繰りが上手くいくように縁起を担ぐ場合もあります。

カエル

カエル

玄関の周辺にカエルの置物を置くお宅もありますね。これは、「無事に帰る」ことを願い、「カエル」が「帰る」に通じることから縁起物として飾っているのです。また、小銭入れなどに小さなカエルの人形を入れておくことも。これは「お金を使っても、同じだけ返ってくる」という縁起物です。

豚カツ

豚カツ

豚カツの「カツ」が「勝つ」に通じるので、試合前や受験の前に食べると縁起がいいと言われますね。これは近年になって広まった縁起物です。お菓子のネーミングなどで「勝つ」に通じる工夫を凝らして「勝つ」の言霊パワーにあやかる新しい縁起物が次々に登場しています。

ウィンナー

ウィンナー

英語の”winner”に発音が似ているので、「勝者」にあやかる試験や試合に勝つための縁起物です。英語を言霊に持ち込む発想がユニークですね。これもごく最近登場した縁起物です。

色や特徴で幸運を引き寄せる!

縁起物の中には、魔除けや招福の意味がある色を持つものもあります。例えば、赤は古来強い生命力を示し、魔除けの象徴でもありました。また、白は神聖で穢れがない意味、黒や濃い灰色は喪を意味する色として縁起が良くないとされます。

小豆

小豆

「赤米」に代わって小豆を入れたお赤飯が一般化したのは江戸時代ですが、今でもお赤飯はお祝いの席には欠かせません。「赤」は魔除けの色として縁起が良い色です。小豆は赤色なので縁起の良い豆とされています。。

栗きんとん

栗きんとん

栗きんとんは「黄色」ですね。「黄色」は「黄金」と縁がある色として、金運を招く縁起の良い色です。おせち料理に栗きんとんが欠かせないのは、一年の金運を祈って縁起を担いでいるからです。

餅

子どもが1歳になった頃、一升の餅を背負わせて歩かせる行事があります。餅は「持つ」に通じて、お金や運を「一生」持つことができるように、という縁起担ぎの行事です。また、餅は粘るので、「粘り強い」子どもになるよう願う縁起物です。

紅白で一組になるもの

紅白の水引き

生命力を表す赤と、穢れのない白を一組にしたものはおめでたい席での定番です。「紅白の式菓子」「紅白の水引」「紅白の幕」等、たくさん思いつくのではないでしょうか。運動会など競技やゲームでも、かつては紅白の組に分かれて競うのが普通でした。紅白で対になり、一組の組み合わせになることが縁起の良いことだからです。

一組になるもの

箸

二つで一つとなる「一組になるもの」も縁起が良いとされます。例えば、「箸」。先に挙げた「鰹節」も同様です。その他、夫婦茶碗など、夫婦用で一つのセットとなったものも縁起が良いとされます。

鴛鴦(オシドリ)

鴛鴦

オシドリは生涯同じペアで過ごすと言われ、夫婦円満の縁起の良い鳥です。「オシドリ夫婦」と言われる末長く仲睦まじい夫婦であることを願って、着物の柄や日本画の画題になることが多いですね。

熊手

熊手

熊手は本来庭掃除などに使うものですが、「搔き集める」用途にちなんで、商売で利を集める、繁盛してお金が儲かる縁起物として有名です。商売をする人はえびす講という恵比寿様を祀る寺社の縁日にお参りして、熊手を縁起物として購入します。

スズメバチの巣

スズメバチの巣

古い旅館や大きな酒屋さんなどの軒先に大きなスズメバチの巣が飾ってあるのを見たことがある人もいるでしょう。スズメバチは肉食で、ミツバチやその他の昆虫を食べます。また、猛毒を持った針はに刺されると、人間でも死んでしまうことが有ります。

そのように凶暴で恐ろしい蜂ですが、生命力の強さにあやかりたいという願いから縁起物とされています。子孫繁栄、商売繁盛、また、スズメバチの黄色い色からは金運も望めるとされます。

ツバメの巣

ツバメの巣

ツバメが軒先に巣を作るのも縁起が良いとされます。ツバメは蛇や他の鳥から巣を守るためにわざわざ人通りの多い賑やかな場所に巣を作るので、ツバメの巣がある家や店は人の出入りが多く繁栄すると言われる縁起物なのです。

犬

犬は多産でお産が軽いことから、妊娠5カ月前後の戌の日に腹帯に「戌」と書いてもらい安産を祈願する習慣は今も続いています。犬張子も赤い色が魔除け効果もあるので妊産婦や産まれたばかりの赤ちゃんの縁起物として贈られます。

鰤(ブリ)

鰤

鰤は成長に応じて呼び名が変わる魚です。15cm位までの小さな時期はワカシと呼ばれ、40cm前後の若魚になるとイナダ、60cmくらいに成長するとワラサ、70〜80cmの成魚をブリと呼びます。そのため、出世魚とも呼ばれる縁起物です。

故事や歴史にちなんで幸運にあやかる!

縁起物の中には、故事にちなんでその出来事にあやかろうと生まれた縁起物もあります。また、伝説のような古い言い伝えが縁起物に関係するケースもあります。

初夢

初夢は新年1月2日の夜に見る夢、という定説ができたのは江戸時代の中頃です。初夢で一年の吉凶を占うという縁起担ぎが盛んになったのは江戸時代からで、初夢に見ると縁起が良いものも様々。

以下の宝船や、一富士二鷹三茄子はその代表です。

七福神詣と宝船

七福神詣と宝船

縁起物の代表格として七福神を忘れてはならないでしょう。七福神は江戸時代の中頃から盛んになった商人たちの縁起物。恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人の七柱の神様を祀った寺社をお正月に巡ると福が来る、という七福神詣の縁起担ぎが有名です。

また、良い初夢を見るために、1月2日の夜は枕の下に「七福神が宝船に乗っている絵」を置くことが流行りました。

一富士二鷹三茄子

一富士二鷹三茄子

これは、初夢に見ると縁起が良いとされるものですが、天下を取った徳川家康が好きだったもの、とも言われます。また、「富士=無事、鷹=高く、茄子=成す」という一年の成功と安泰をかけた言葉の縁起物という説もあります。

富士山は日本一のパワースポットでもあり、縁起物としても大変好まれますね。

だるま

だるま

だるまの元は達磨大師という禅宗の高僧。達磨大師は、面壁九年という伝説があります。それは、壁に向かって九年間も座禅を組んでいたので、手足がなくなってしまったというものです。その不屈の精神が尊ばれて、手足のない丸味のある置物が造られるようになったそうです。

江戸時代以降、起き上がり小法師の作り方で、さらに「不倒不屈」の縁起物として、魔除けの赤色で塗った「だるま人形」が各地で作られるようになりました。また、祈願の成就の為の縁起物として、左目だけに黒目の入っている片目のだるまが人気となったのもこの頃からのようです。

選挙などで、立候補者が当選すると墨で右の目を入れ、「開眼する」というパフォーマンスを含めた縁起物です。

馬

馬は十二支の中で最も陽の気が強い動物とされています。神聖な動物として人々が願掛けをする時に奉納してきた古くからの歴史もあります。ですが、馬は高価だったので、庶民は生きた馬の代わりに「絵馬」に願い事を書いて奉納するようになったのです。

そのエネルギッシュな様子は、勝負事や立身出世を想像させるため、縁起物として絵画や彫刻として好まれる題材です。

鯉

中国の古い伝説に、鯉は千尋の滝を上って竜になる、という言われがあります。「鯉の滝上り」という画題の掛け軸を見たことがある人もいるのではないでしょうか。「鯉のぼり」は男の子の逞しい成長を願う縁起を担いでいるわけです。

菖蒲

菖蒲

端午の節句に菖蒲湯に入る習慣をご存知かと思います。

端午の節句は男の子のお節句として知られていますが、元々は季節の変わり目に無病息災を願って薬草を摘んで邪気を払う中国の古くからの行事の一つだったそうです。特に暑くなり始める5月は「毒月」とも言われ、病気が流行しやすかったからでしょう。

菖蒲は厄除け、魔除けの効果があるとされた植物で、よもぎと共に薬湯にしたり、軒に飾っていた歴史があります。また、刀のような葉先と「尚武(武を尊ぶ)」と言葉の掛け合わせから、江戸時代に端午の節句が男の子のお祝いとなってからも、縁起物として好まれたようです。

鶴・亀

鶴と亀

「鶴は先年、亀は万年生きる」という言い伝えがあります。中国の仙人は鶴に乗って空を飛ぶとか。また、年老いた亀には白髪のような髪が甲羅に生える、という言い伝えもあります。古くから鶴と亀は長寿を祝い、願う縁起物です。

能に「鶴亀」という演目があり、昔、唐の時代に、新年の祝いの席で鶴と亀が皇帝の長寿を祈念して舞を舞ったという伝説がモチーフになっています。

松竹梅

松竹梅

古来、中国で好まれた画題に「歳寒三友」というモチーフがあり、それが「松竹梅」でした。「寒い冬にも、松や竹は緑を保ち、梅は花を咲かせる」という意味だったそうです。この画題が日本に伝わり、長寿や子孫繁栄の縁起物になったようです。

世界各地の縁起物も引き寄せパワーがいっぱい

最近は外国の縁起物も簡単に手に入るようになりました。縁起物としての意味がわからなくて身につけている場合もあるかもしれませんね。すでにご存知の有名なアイテムもあるはずです。

四葉のクローバー

クローバー

四葉のクローバーを見つけたら幸せになれる!というジンクスはご存知ですよね。元々のクローバーは三葉ですが、突然変異で四葉になることもしばしばあるそうです。

四葉のクローバーが縁起物なのは、4枚目の葉は「幸福」の意味があるという言い伝えがあるからですが、キリストの十字架にのようだから、など諸説あります。ナポレオンが危うく銃弾を免れた時に四葉のクローバーを持っていた、という話もあります。

蹄鉄

蹄鉄

蹄鉄は馬のヒズメに着けて馬の脚を守理、長距離の歩行に耐えるようにするものです。蹄鉄は古来ヨーロッパで魔除けとして家の扉に飾る習慣がありました。また、U字型が幸運をキャッチするように見えるため、勝負運、特にギャンブルの時に持っていると運が付くというジンクスがあります。

馬に蹄鉄をつけるとき、外側に3つと内側に4つ釘を打つそうですが、その数が7本。つまり、ラッキーセブンにちなんでいるという説もあります。

ミツバチ

ミツバチ

日本の縁起物スズメバチ同様、ヨーロッパでも蜂は豊かさと繁栄の縁起物です。特にイタリアで一世を風靡した大富豪メディチ家の紋章はミツバチ。

メディチ家の親戚筋に当たる女性たちが各国の王室に嫁ぎ、ミツバチのモチーフの宝飾品を作らせたことでミツバチアイテムはヨーロッパ中に広まることに。今でもネックレスなどのモチーフとして人気の縁起物です。

きのこ

きのこ

赤い傘に白い斑点のある毒キノコ。ゲルマン神話由来の自然美の象徴だそうです。この赤いきのこはドイツで幸運の象徴とされるラッキーアイテムです。きのこをモチーフにした贈り物を贈ることも多いとか。

ノーム

ノーム

ノームというのは北欧の伝説に出てくる小人のことですが、家や家族を守る存在として親しまれてきた縁起物です。日本の座敷わらしのような存在のようです。ノームも幸運をもたらすシンボルとして有名です。

豚の貯金箱

ドイツでは豚は財産の象徴として大切にされてきた歴史があります。豚の貯金箱や、豚の模様のコインを財布に入れたり、日本でもすでに親しまれている縁起物の一つですね。

まとめ

縁起物の由来は、同音異義語を使った言霊パワーを生かした物、色やそのものの特徴から想像録を働かせたもの、伝説や故事を元にしたものなど様々ですが、

庶民が知恵を働かせて考えついた「幸運を引き寄せるラッキーアイテム」であるのは共通しています。新しい縁起物もこれからどんどん登場しそうです。

縁起物を利用するときは、その効果を楽しく待ち望む「遊び心」が大切です。思い詰めて願掛けをするよりも、リラックスして幸運を楽しみながら待つ効果が、かえって引き寄せパワーを強くしてくれますよ。

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