【タイムリープとは】意味・噂されるやり方や明晰夢との関係を解説!
こんにちは、管理人の凛です。
最近よく耳にする「タイムリープ」という言葉について、その意味をわかりやすく説明し、「タイムリープ出来る」と噂されるやり方や明晰夢との関係についても解説いたします。
タイムリープは時間軸を瞬時に移動する事
例えばA地点からB地点まで移動するのに1時間かかるとします。A地点からCさんが朝8時に出発したとして、常識的には、同じ朝8時にB地点にCさんがいるはずはありません。ところがタイムリープが起こると、朝8時にCさんはA地点にもB地点にも存在可能なのです。
タイムリープという言葉は比較的最近使用され始めた言葉です。以前は「テレポーテーション」とも言われました。テレポーテーションは同時に2ヵ所で目撃されるような例えを指す言葉で、主に、瞬間的に遠く離れた距離を移動する意味で使われました。
ですが常識の及ばない速さで移動が可能だとしても、CさんがA地点からB地点への空間を移動すると考えると、移動にまったく時間がかからないとは言い切れません。もしもA地点とB地点という違う場所で、同時刻に同一人物が存在出来るとしたら、同じ人物の存在は空間を移動するというよりは、なんらかの方法で時間軸を瞬時に移動したと考える方が理にかなっています。
時計の針を思い出して下さい。短針が1時間分動く間に長針は文字盤を1周します。秒針なら、3600周もします。私たちの常識的な時間軸が短針だとしたら、タイムリープする人は、自分の活動する時間軸を長針や秒針の単位に自在に変えられるとすればよいでしょう。時間枠の変更は分かりやすくした例ですから、実際は、もっとずっと細かい単位の時間軸を超越しているはずです。
タイムリープとタイムトラベルはまったくの別物
似たような言葉で、昔から使用されているのは「タイムトラベル」です。タイムリープとタイムトラベルは時間軸を移動する点では同じようなイメージですが、実はまったく別の物です。
タイムリープやタイムトラベルについては、昔から小説や映画・アニメなどでお馴染みですが、それらを例に、タイムリープとタイムトラベルの違いを説明しましょう。
タイムリープとタイムトラベルの違いは大きく分けて2つある
タイムリープもタイムトラベルも、通常の時間の流れから一度飛び出して、現在から過去や未来に行き来する事です。例えば80年代の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や、筒井康隆の小説「時をかける少女」、アニメの「ドラえもん」を思い出す人が多いのではないでしょうか。
タイムリープは当事者の生存している時間軸のみ移動出来る
タイムリープの代表作は筒井康隆作の「時をかける少女」です。主人公の少女は、未来からやって来たタイムトラベラーが調合していたラベンダーの香りのする物質によって、タイムリープ能力に目覚めます。彼女がタイムリープするのは数時間から数週間の間のみです。
実際にタイムリープしたと証言している人の説明でも、自分の誕生前や、死後の時代にはいけないとされています。
一方、タイムトラベルで有名なのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ドラえもん」ですが、ご存知のようにドラえもんは主人公の少年の子孫から派遣されて来たロボットという設定です。
定説でも、タイムトラベルは遥か未来や、太古の世界など、時代を限定せずに時間旅行出来る事になっています。
タイムリープは現在の自我のまま過去や未来の当事者になる
「時間の原則」として、「同じ時代に同じ人物が複数存在する事は許されない」という約束事があります。タイムリープでは、当事者が生きた時代にしかリープできませんが、その点はどうなのでしょうか。
タイムリープの場合、出発点の自我、自意識のまま、リープ先の自分になります。例えば20歳の人がタイムリープして10年前に戻った場合、気がつくと10歳の頃の自分に戻っているのです。ですが内面は、出発点である20歳のままです。内面は入れ替わっていますが、同じ人物が2人存在しているわけではないので、時間の原則に逆らう事にはなりません。
一方、タイムトラベルでは出発点の当事者は過去や未来に行っても、過去の自分に遭遇してはいけない「タイムトラベルのルール」があります。確かにアニメや映画でも、本人に悟られないよう物陰に隠れたりしていますね。万が一、遭遇してしまい、過去の出来事に影響を与えてしまうと「タイムパラドックス」が起こり、出発した自分の時代に帰還できなくなってしまいます。
噂の「タイムリープが出来る方法」を解説!
タイムリープについては、「私はタイムリープして今の人生を生きている」とか「タイムリープして未来から戻って来た」などと言う人がいますが、それらの人達もタイムリープの具体的な方法はあまり発表していません。しかし、タイムリープは不可能、と言い切る事も出来ないのです。私は、タイムリープは可能であると考えています。タイムリープのポイントは、夢と現実の差をなくしていく事です。タイムリープした後で再び帰還出来るのかどうかなど、考えるべき事はあるのですが、タイムリープの方法について知っておいて損はありません。ここでは、噂の「タイムリープが出来る方法」について、メカニズムや注意点を解説したいと思います。
タイムリープはパラレルワールドと関係がある?
一般に言われるタイムリープしやすくなる方法は、「夢と現実」の差を意図的になくしていく方法です。
例えば入眠前に、自分がタイムリープしたい自分の過去のある時点をありありと思い出し、まるでその時に戻ったかのような想像をします。そんな事を繰り返すうちに、非常にはっきりとした夢を見るようになるのです。その夢の内容は、ダイレクトに行きたかった過去の時代に生きている夢である場合もありますし、どこか見慣れた風景や街並みを繰り返し夢に見るというパターンもあります。
起床してからも、それらを夢日記につけて、日常生活の中で忘れてしまわないようにしているうちに、だんだん夢と現実の区別がつかなくなるような奇妙な感覚に襲われるようになるでしょう。
例えば起きている時にふと気がつくと、見覚えのないお店を見つけたりするケースが挙げられます。家族や友人に「あんな所に新しいお店が開店したんだね」と言うと、彼らは不思議そうな顔をして「あのお店はもう10年くらい前からあそこにあるよ」と言います。また映画やコミックの結末が、自分の記憶している展開と違っていたりする事もあります。
これらの身の回りの不思議な変化は、単なる記憶違いの事もありますが、あなたが夢の中でタイムリープしている証拠かもしれません。ただしタイムリープはまだ本格的なものではなく、睡眠中に起こっている事なので、あなたが過去に生きる事で現実世界に与える影響はさほど大きなものではないのです。
ですがいよいよ本格的に過去の自分に自我が移行し始めると、今まで夢だと思っていた世界での滞在時間が長くなって来ます。あなたは子供でありながら、将来起こる事件を予測出来るので、それらから自分や家族を守るために様々な手を打とうとします。また自分の人生についても、失敗例があらかじめインプットされているために、例えば進路や結婚相手などを慎重に選ぶ事でしょう。その結果、現実世界に戻った時に、今までの記憶と現実の差が大きく開いている事に気づくでしょう。
ここまで読んで、既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、タイムリープして訪問している世界と現実世界はまるでパラレルワールドです。当初は二つの世界を行き来していた人も、ある時からこちらに帰ってこなくなる事もあります。そんな場合、こちらに存在するタイムリーパーにその記憶を訪ねてもまったく忘れてしまっているようです。かえってあなたの方がおかしな事を話していると言われるかもしれません。
ですが過去にタイムリープして見ない方が良かったものや知らない方が幸せだった事実を知ってしまい、現代に戻ってから精神状態が不安定になったり、未来にタイムリープしてショックを受けて帰還した場合も同様に精神のバランスを崩す場合もあります。またあちらの世界に行ってしまったのだろうとこちらで信じていても、タイムリープの確証はありません。パラレルワールドの往復となると、心身に思わぬ負担がかかり、移動の途上で力尽きてしまう場合もあり得ます。
明晰夢と似ているが根本的に違うタイムリープ
明晰夢については過去にこのサイトで解説した事がありますが、簡単におさらいしましょう。
明晰夢は「夢だ」と自覚している夢の事
明晰夢は、夢の中で自分が「夢の中だ」という自覚がある夢です。夢の中で自分を取り戻し、この夢が「夢か現実か」試すには、現実には到底ムリな事にチャレンジしてみると易々と出来てしまう、という特徴があります。また試す事によって「夢だ」という当事者の自覚が深まる事になります。
脳科学者の実験によると、明晰夢を見ている時に眼球を一定の方向に動かす事を約束した被験者たちの脳波のデータを取った所、明晰夢を見ている時の被験者は覚醒している時とほぼ同様の脳波の状態だったそうです。
明晰夢を見る訓練はタイムリープの入り口になりうる
明晰夢を見るために有効な生活パターンの訓練があり、一定の効果があります。そのメソッドは、起床時間を一定に保ちつつ、睡眠時間を短く調整していく方法です。これによって多くの人が明晰夢を見られるようになるでしょう。
明晰夢を見たら「夢だ」と自覚すると同時に、「〇〇の頃の自分に戻りたい」と真剣に思うことが重要です。明晰夢では不可能な事が可能です。明晰夢を見ている時に抱く望みに、不可能な事は基本的にありません。ふとした拍子にタイムリープの扉が開かれますので、訓練は大切です。
タイムリープをする目的は何か
ある意味で危険も伴い、不確実な要素も多いタイムリープですが、そもそもタイムリープの目的とは一体何でしょうか。およそ以下のケースが考えられます。
- タイムリープをして過去の失敗をとり戻したい
テストや受験勉強などをもう一度チャレンジして成績を上げたい、という人も多いでしょう。 - タイムリープをして人間関係の揉め事を回避したい
- 宝くじやギャンブル、あるいは投資で沢山の資産を手に入れたい
このような目的が考えられると思います。またタイムリープをしてしまった場合のデメリットとしては、
- ムダな事をしなくなる代わりに、人生に面白みが欠けるようになる
- 人生での新しい出会いがなくなる
- 宝くじやギャンブルなどは、ムダになる可能性が高い
宝くじやギャンブルは、その時その場の確率なので、数の組み合わせはその度ごとに変化します。そのため、タイムリープをしてもムダになる可能性も高いでしょう。ムダになれば少しガッカリですね。経済動向を読む投資は、宝くじやギャンブルほどではありませんが、同じような事を考えてタイムリープする人が少なからずいますので、予想がバッチリ当たるとは限らないでしょう。
まとめ
昔話の「浦島太郎」は一種のタイムリープと考えられます。玉手箱は、竜宮城というパラレルワールドから現実世界へ戻るための大事な「お土産」だったわけです。浦島太郎は竜宮城で楽しい経験をしますが、必ずしも楽しい体験は現実世界に生かされて行きませんでした。生かせないのは彼が自覚的にタイムリープしたわけではないからですが、この事からも、タイムリープは自分でコントロール出来るものとは限らないようです。面白そう、とか、興味がある、という程度の動機で試してみようと考えるのはやめておいた方が良さそうです。