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孔雀明王真言(マントラ)のご利益や意味・唱え方【病魔撃退に効果絶大!】

建・孔雀堂

こんにちは、管理人の凛です。

あなたは、「ノウマク・サマンダ〜」や、「オン〜ソワカ」といった呪文のような語句を唱えたことがありますか?

仏教、特に真言宗に詳しい方はご存知かと思いますが、これはサンスクリット語に由来する「真言(マントラ)」と言って、仏の真実の言葉を表す語句です。

人はこれを唱えることで心身が清められ、仏の境地へ近づくことができると言われています。

様々な真言がありますが、中でも最近身体の調子が良くないという方や、良くない出来事が続いて困っている、という方に試していただきたいのが、「孔雀明王」の真言です。

今回は、その孔雀明王や孔雀明王の真言についてご紹介します。

孔雀明王の真言を唱えたり仏像を拝む前に、知識を深めてパワーを大いに受け取りましょう!

目次

インドの女神に由来する一風変わった明王「孔雀明王」

「孔雀明王」は、インドの五守護女神の中の一柱「マハーマーユーリー」が元となった明王で、マハーマーユーリーの名は「偉大な孔雀」を意味します。

「明王」と名のつく存在は、仏像などでは憤怒の表情を浮かべた男性的な姿で表現されるものですが、孔雀明王は女神が由来であることが関係してか、例外的に柔和な表情と、武器を持たない姿で表現される点が特徴的です。

こうした女性的な特徴を持つ孔雀明王には、「孔雀王母」や「仏母大孔雀明王」という呼び名もあります。

孔雀明王の仏像や仏画では、孔雀に乗り、4本の手に次のアイテムを持った姿で表現されることが通例です。

  • 災いや病を避け、幸福を招く「孔雀の羽」
  • 愛や慈悲を表す「蓮華」
  • 柑橘系の果実と考えられ、魔を従わせ煩悩を払う「倶縁果(ぐえんか)」
  • ザクロで表現されることの多い、魔除けの果実「吉祥果(きちじょうか)」

実際に孔雀明王像を拝むことができるスポットとしては、東京国立博物館にある国宝「孔雀明王像」(仏画)、和歌山県の高野山霊宝館にある「孔雀明王像」(仏像)、奈良県の正暦寺にある「孔雀明王像」(仏像)が有名です。

孔雀明王像の仏像は古い時代のものが稀少で、上記の仏像は両方とも重要文化財になっています。

孔雀明王の厄除け・祈雨のご利益は孔雀の特徴に由来している

孔雀

孔雀明王には、災いや病を避ける、雨を降らすといったご利益がありますが、その由来は「孔雀」の特徴から来ています。

孔雀は、害虫や毒蛇を食べてくれる鳥としてインドで大切にされてきた鳥で、インドの国鳥にもなっています。

またこの国では、蛇や毒は「煩悩」を象徴するとされていたので、それを食べても毒に冒されず美しくあり続ける孔雀には、特別な霊力が宿ると考えられました。

こうした由縁があって、孔雀明王は人の様々な災いや煩悩を無くし、人を害から護ってくれる存在として信仰を集めてきました。

だからこそ、仏像や仏画では、災いや魔除けの意味を持つアイテムを手にした姿で表現されているのでしょう。

また、雨を降らすというご利益は、孔雀に雨を予知する能力があると言われていることから来ており、奈良時代には孔雀明王の真言が雨乞いに用いられていたこともあるようです。

孔雀明王の真言は厄除け、煩悩の昇華を祈る言葉

孔雀明王の真言は「オン・マユラ・キランデイ・ソワカ」。「オン」は他の真言にも使われる神聖な音で、帰命(合掌、敬礼)などを意味する言葉です。

「マユラ・キランデイ」は孔雀の力を讃えるような意味を表し、文末の「ソワカ」は、真言の終わりにその成就を祈るなどの意味で唱えられます。

この孔雀明王の真言には、悪魔や病などの様々な災いを退け、煩悩を昇華させる効果があると言われています。

またこの真言を唱えることで、胸の辺りに位置するチャクラ(身体の中にあり、エネルギーを取り込むと考えられているもの)に影響を与え、老化を抑えることができるとされているようです。

その由縁は、先にご説明した通り「孔雀は毒を持つ生き物を食べる」という特徴にあると言えるでしょう。

そのため、孔雀明王の真言は、身体に不調を感じているという方や、厄を払いたいという方にはぴったりの真言と言えます。

ちなみに伝説では、飛鳥〜奈良時代に生きたと言われる修験道の開祖「役小角(えんのおずぬ)」が孔雀明王の真言を唱え続けながら修行していたところ、空中を飛行する力や鬼神を従える力を手に入れた、とも言われています。

より信心深い人には、神秘的な力を授けるというご利益もあったようですね。

真言は仏の姿を思い浮かべながら、繰り返し唱える

孔雀明王

孔雀明王のご利益を効果的に受け取るためには、空き時間を見つけたら真言を唱えるという習慣をつけると良いでしょう。

真言は一度唱えただけではあまり効果はなく、何度も唱えることで大きな力を発揮すると言われています。

先ほど真言の示す意味を簡単にご紹介しましたが、実は真言は言葉自体が表す「意味」よりも、「音」による波動に重点が置かれてきたという伝統があります。

そのため、意味は軽く頭に入れておく程度で、難しく考え込む必要はありません。

ゆっくりでも問題ありませんし、言い間違えてもやり直せば大丈夫ですので、真言は丁寧に唱えていきましょう。

そもそも日本で用いられている真言は、サンスクリット語が口伝によって広められたものであるため、地域や宗によって表現が微妙に異なっているものです。

更に言えば、真言=仏の真実の言葉は人の言葉では表現できないとされており、今回ご紹介している語句は、便宜的に人の言葉を借りて表現したもの、ということになります。

ですから、あなたが真言について初心者であるという場合は、真言を正確に発音しなければ、と必死になりすぎる必要はないかもしれません。

それよりも大切なのは、孔雀明王の姿、そして仏の世界を思い浮かべながら真言を唱えることではないでしょうか。

孔雀明王の真言を繰り返し唱えることで、災いや病を遠ざける

毒を持つ生き物を食べる孔雀の特徴から、災いや病を退けてくれると信じられてきた孔雀明王。そのご利益を授かるために、各地の貴重な孔雀明王像を拝みに出掛けるのも良いですね。

それだけでなく、更に高い効果を得るには、今回ご紹介した孔雀明王の真言「オン・マユラ・キランデイ・ソワカ」を唱えることをおすすめします。

まとめ

絶大なパワーを得たいという場合はそれ相応の回数が必要になるとは思いますが、習慣にして何度も繰り返し唱えることで、やがて力を発揮してくれるでしょう。

身体の不調が気になっているという方や厄除けをしたい方は、ぜひこの孔雀明王の真言を試してみて下さいね。きっと状況改善の一助になるでしょう。

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