【タロットカード】大アルカナカードを使う簡単な占いの方法と注意点!
こんにちは、管理人の凛です。
タロット占いは古来より行われてきた伝統的な占術ですが、専門的なイメージが強く、素人には難しいと思われがちです。しかし、基本的な占い型を覚えておけば、初めての人でも簡単にタロットカードを使った占いにチャレンジ出来ます。
タロットカードは1組78枚のカードですが、今回は22枚の大アルカナのみを使用したタロット占いの方法と注意点を紹介します。
大アルカナを使ったタロット占いを始める前の準備
大アルカナのタロット占いを始める前に用意しておきたい物や事をまとめました。
占いの場を整え空間を浄化する
タロット占いでは場も重要なポイントの1つであり、出来るだけ集中して占える場所を確保しておく事が大切です。
タロットカードは占う時によく混ぜるので、広めの机やテーブルを用意し、その上から布やクロスを敷きます。色や柄に指定はありませんが、黒は凶色と呼ばれているので避けた方が無難です。
占いの場を整えたら、最後にお香を焚いて空間を浄化します。煙が部屋にまんべんなく行き渡ったら、窓を開けて煙を外に出しましょう。火気の取り扱いや煙に抵抗を感じる場合は、鈴を鳴らしたり、手を叩いたりして悪い気を浄化します。
自分の身を浄める
占いの場だけでなく、タロットカードを扱う自分の身も浄めておきます。
石鹸やハンドソープで念入りに手を洗い、清潔なタオルで水気をしっかり拭き取りましょう。
タロットカードから大アルカナ22枚を取り分ける
0の「愚者」から21の「世界」までの22枚の大アルカナカードを取り分けます。
タロットカードはトランプとは異なり、全てのカードに絵柄が入っているので、慣れるまでは1枚1枚よくチェックして分けるようにしましょう。
タロットカードで占う事を明確にする
タロットカードの持つ意味はカードごとに異なりますが、同じカードでも複数の意味や解釈を兼ね備えています。その為、タロット占いでは始めに何を占いたいかを明確にした上でカードを引き、そこから得たインスピレーションによって適切な解釈を行うのが一般的です。
タロット占いでは恋愛運から仕事運、結婚運、金運、総合運まで様々な運勢を占う事が可能ですが、より的確なインスピレーションを得たいのなら、あらかじめ占いたい事をはっきりさせておきましょう。
タロットカードをシャッフルする
占う事が決まったら、タロットカードをシャッフルします。
日本ではカードシャッフルと言うと、山札の下部から何枚かのカードを束で引き、山札の上に重ねるという方法を繰り返す「ヒンデゥーシャッフル(カット)」を思い浮かべる人が多いでしょう。ただ、タロットカードは正位置で出たか、逆位置で出たかによって解釈が大きく異なる為、いくらシャッフルしてもカードの上下が変わらないヒンドゥーシャッフルはタロット占いに不向きです。
タロット占いでは山札を裏向きのままテーブルに置き、両手で山を崩してから、時計回りに回してカード全体をシャッフルしましょう。この時、両手でカードを混ぜながら、占いたい事を頭の中で念じます。
しっかりカードを混ぜたら、1つの山に整えて、今度はカードを三等分します。三等分された山札は分けた時とは異なる手順で再び1つの山札に戻します。
なお、シャッフルの仕方に決まりはなく、きちんとカードが混ざる方法であればどんなやり方でも構いません。実際、プロの占い師さんでもシャッフルの仕方には個人差があるので、自分に合った方法を模索すると良いでしょう。
大アルカナを使ったタロット占いの方法は3つある
大アルカナを使用したタロット占いの方法は複数ありますが、基本的な占い方(スプレッド)は3つあります。
ワンカードオラクルの占い方
ワンカードオラクルとは、場から1枚のカードのみを引いて占う方法です。最もシンプルな占い方で、カードは山札の一番上からドローしても良いですし、カードを横一列に流し、その中から好きなカードを引いてもOKです。
大切なのは、占いたい事を頭の中で念じながら、インスピレーションを感じたらカードを引く事です。あれこれ迷うと雑念が混じってしまいますので、直感で選びましょう。
なお、引いたカードは下からめくるのではなく、横から表に返しましょう。先程説明した通り、タロットカードは正位置と逆位置では意味や解釈が異なるので、下からめくると元の位置が反転してしまいます。特に山札の上から1枚引く場合、上下反転してめくる方が多いので、カードを1枚引いたら表を伏せたまま一度テーブルに置き、あらためて横からめくるようにしましょう。
ワンカードオラクルは毎日の運勢を占うのに適していますので、タロット占い初心者の方はまずワンカードオラクルを毎日続けてみて、シャッフルの仕方やインスピレーションの感じ方、カードの解釈の仕方等の基本を学ぶ事をオススメします。
ツーカードオラクルの占い方
ツーカードオラクルは基本のワンカードオラクルをワンランクアップさせた占い方です。
ワンカードオラクルの場合、あらかじめ決めておいた占いたい事に関する「結果」を占えますが、ツーカードオラクルはさらにもう1枚カードを引く事で「対策」の仕方を占えます。
占い方はワンカードオラクルと同じで、シャッフルした山札から好きなカードを2枚ドローするだけです。1枚目は結果を、2枚目は対策を占ったものですので、1枚目は自分の右側に、2枚目は逆の左側に置いて区別するのがオススメです。
まずは「結果」を占う1枚目を表に返し、占いたい事の結果を読み取ります。次に、どうすれば良い結果をつかめるか、あるいは悪い結果を回避出来るかを知る為に、2枚目のカードを表にして「対策」方法を読み取ります。
例えば自分の恋愛運を知りたい場合、1枚目に恋人(LOVERS)のカードが逆位置に出たとします。恋人のカードの逆位置には失恋や破局、不誠実な異性関係等の意味があり、恋愛面で手痛いダメージを受けたり、浮気や不倫にはまってしまったりする可能性を示唆しています。
そこで2枚目のカードを見たら、力(STRENGTH)のカードが正位置で出たとしましょう。力のカードは正位置の場合、強い意志や理性、自制といった意味があり、一時的な誘惑に負けずに理性を保つ事が恋愛面での破滅を回避する対策であると解釈出来ます。
タロットカードの読み取り方やインスピレーションは人によって異なる為、同じカードが出ても解釈の仕方は様々ですが、ツーカードオラクルで占えば今自分を悩ませている問題についての結果と対策を同時に知る事が可能です。
スリーカードオラクルの占い方
3枚のタロットカードを使って運勢を占う方法です。
占い方の基本はワンカード、ツーカードと同じですが、3枚のカードを使う事で過去・現在・未来をそれぞれ占う事が可能です。過去は占いたい事が起こった原因、現在は今置かれている状況や、やるべき事、未来は占いたい事の解決策や対策を示しています。
例えば「仕事でなかなか出世出来ない。昇進するにはどうすればよいか」を占う場合、1枚目のカードは「出世出来ない原因」を、2枚目のカードは「出世出来ていない自分の分析とこれからやるべき事」を、3枚目のカードは「出世する為の対策と方法」を知る事が出来ます。
なお、スリーカードオラクルで占える「未来」はそう遠い未来ではなく、せいぜい数週間~1ヶ月先くらいの近い将来を示唆しています。現在直面している悩みをどうにかしたいと考えている方にオススメの方法です。
大アルカナを使ったタロットカードの読み取り方
タロットカードを使った占いは、基本的なシャッフルの仕方や、占いたい事に合わせたスプレッドの選び方さえ分かっていれば、手順自体は非常にシンプルです。
ただ、引いたタロットカードをどう解釈するかは人によって異なります。大アルカナの主な意味や解釈は本やサイトで調べられますが、自分の求める答えになかなか該当しない場合、どう読み取れば良いか悩んでしまう方も多いようです。確かに解釈の幅が広いと戸惑ってしまいがちですが、初心者のうちはあまり深読みせず、素直に捉えた方が良いでしょう。
例えば恋人との関係が今後どう発展していくのか占った時、死神のカードが逆位置で出たとします。死神は正位置に出ると「別れ」や「破局」といった意味を持ちますが、逆位置に出た場合、「新しいスタート」や「大きな転換点」等、物事の新たな展開を予兆するカードとなります。新たなスタートにともない、現在の恋人との関係は一度清算されるかもしれませんが、新しい恋と出会えるのなら本人にとって悪い事ではないはずです。
このように、初めてタロット占いする場合はカードの意味を出来るだけシンプルに捉えると、占いたい事の結果や対策が見えてくるでしょう。
うまく解釈出来ない時は連想する
素直に解釈しようとしても、占いたい事とどうしてもマッチしない場合は、連想ゲームのように1つの言葉を何度か展開させてみましょう。
例えば「今抱えているプロジェクトを成功させるにはどうしたら良いか」を占ったところ、恋人のカードが正位置で出たとします。恋人のカードには「恋愛」「ときめき」等、恋や結婚関連の意味が強く、一見したところでは仕事との関連性はなさそうに思えます。しかし、「ときめき」を「仕事に対するワクワク感」→「新たな挑戦への期待」→「湧き上がる熱意」と繋げていけば、「初心を忘れず、仕事に対して熱意と期待を抱いていればプロジェクトを成功に導ける」といった解釈が出来ます。
こじつけと思われるかもしれませんが、タロットカードの解釈の仕方は無数に存在するので、違った角度から意味を捉えようとするのもタロット占いの醍醐味と言えるでしょう。
カードの絵から意味を読み取る
大アルカナには22枚全てに異なる絵が描かれていますが、中心になっている人物はもちろん、背後の景色やカードの隅に描かれた小さな動物等にも意味が込められていると言われています。カードの意味だけで解釈出来ない時は、絵を見てインスピレーションを感じてみましょう。
例えば友人と喧嘩して、今後の関係がどうなっていくか占った時、節制のカードが出たとします。節制のカードには、両手に2つの聖杯を持った天使が、杯の水を絶えず循環させている様子が描かれています。この絵から、友人とは持ちつ持たれつ、お互いに支え合うようにすれば良好な関係を築けると解釈出来ます。
言葉よりも、視覚からインスピレーションを感じやすい人はタロットカードの絵から解釈を試みるのがオススメです。
大アルカナでタロット占いする時の注意点
大アルカナは78枚のタロットカードの内22枚しか使用しない為、カードの意味を覚えやすく、また手狭なスペースでも気軽に占える事から、タロット占い初心者にも人気です。
ただ、大アルカナでタロット占いする時はいくつか注意したいポイントがあります。
同じ内容を何度も占わない
大アルカナは22枚しかないので、小アルカナを加えた場合と比べると同じカードを引く確率が高い傾向にあります。同じカードを繰り返し引いてしまい、なおかつその結果に満足出来なかった場合、何度もタロット占いを繰り返す人もいるようですが、同じ内容を占って異なる結果が複数出ると、かえって混乱してしまいます。一度タロット占いをしたら、状況に変化が訪れるまで同じ内容を占うのは控えた方が良いでしょう。
日常を占うなら小アルカナ占いの方が向いている場合もある
大アルカナはどちらかと言うと人間の成長や人生の岐路等大きな選択を占う場合に適している方法です。恋愛や結婚、仕事、人間関係等、その人の生活の大部分を占める重要な事を占いたい時に向いていると言えるでしょう。もちろん練習の為に毎日占いをするのは構いませんが、日々の運勢やより具体的な出来事について占いたいのなら小アルカナを使った占いにもチャレンジしてみましょう。
まとめ
今回は大アルカナを使った占いの基本的なやり方について説明しました。
大アルカナは78枚あるタロットカードの内22枚しか使わないので初心者にも扱いやすく、意味も覚えやすいというメリットがあります。大アルカナの占いに慣れてきたら、小アルカナの占いも練習し、占いたい事に合わせて使い分けてみると良いでしょう。