瞑想にはどんな意味が?瞑想が脳波や自律神経に与える凄い効果を解説!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は瞑想が脳波や自律神経に与える効果をテーマにお話したいと思います。
辞書を調べると、瞑想は目を閉じた状態で静かに想いにふける事とありますが、実際には、思考を停止させた状態で行っている事が多くなります。しかし、どんな瞑想の方法でしたとしても、「現実の世界から離れた状態になる」という点は共通しています。
目を閉じて現実世界から離れる事で、脳波や自律神経に影響を与えられるのが瞑想です。脳波も自律神経も心の状態から影響を受けていますので、瞑想は心を整えるための技術であると考える事もできます。
瞑想をすると脳波が変わる
瞑想をすると脳波が変わります。私達が、何かに集中していたりリラックスしている時はα波(アルファ波:8~12Hz)が優位の状態になり、緊張したりストレスを受けるとβ波(ベータ波:12~30Hz)になると言われます。
ところが瞑想をしている時は、γ波(ガンマ波:30Hz以上)が優位になります。γ波が優位になると幸福感が非常に強くなり否定的な感情が無くなります。また、脳内にある情報が統合されるので頭がスッキリします。
さらに、予知や超能力といった高次の精神機能にも関与するという考えもあり、瞑想が潜在意識に働きかけるという事も科学的な知見から証明されています。
これらの効果は、瞑想の達人だけが得られるわけではありません。瞑想を始めた初期の段階から、γ波が優位になる事による効果を得る事ができます。
脳波は呼吸法だけでも変えられる
脳波は、呼吸法だけでも変える事ができます。一般に脳波のリズムは、呼吸のリズムに同調していると言われます。呼吸が乱れている時に呼吸を整えれば、脳波が変わり、落ち着いた状態になれるという意味です。
瞑想では、意識を集中させる為に呼吸に意識を向けたり、呼吸法を実践したりします。目を閉じて心を落ち着けるだけでも脳波は変わりますが、呼吸法を同時にすれば、さらに脳波が変わる事による大きな効果が得られます。
呼吸で脳波が変わるという事は、瞑想をしていない状態の時でも、呼吸を整えると心も整理出来るという事です。苛々したり緊張している時は、息をしっかり吐き出す事に意識を向けるだけで落ち着きを取り戻せます。
脳波は音で変える事も出来る
脳波には、音に同調するという性質があります。よく複数のメトロノームを動作させて暫くすると、複数のメトロノームが同じタイミングで音を鳴らす、という実験がされています。同じように音楽や音叉、クリスタルボール等の法具を使うと、音で脳波を整える事が出来るという事です。
例えば、クリスタルボールをアファメーションをする時に鳴らすと、脳波が整い、早く変性意識状態に入れます。瞑想をする前にクリスタルボールで心を整えるという使い方もあります。
日本では、仏教のなかでも密教と呼ばれる宗派が、音を上手に活用しています。瞑想をする際もクリスタルボールや音叉等を用意すれば、楽しみながらより効果的な瞑想になるでしょう。
瞑想と自律神経の関係
瞑想と自律神経の関係を知るには、自律神経と脳波との関係を考えると、理解し易くなります。
まず、自律神経というのは、心臓や胃、肺等の活動をコントロールする為の神経系統の事で、24時間活動を続けています。そして、自律神経をコントロールしているのが潜在意識という関係になっています。つまり、瞑想によって潜在意識を良好な状態にすれば、自律神経が整い、結果として脳波が良い状態になるという事です。
自律神経には、交感神経と副交感神経がありますので、それぞれの神経と脳波との関係について見ていきます。
交感神経が優位の時の脳波はα波が消えている
交感神経は、自律神経系統の1つで正確には「交感神経系」という言い方をします。また「昼の神経」と呼ばれますが、交感神経が優位になっていると、免疫力が落ちやすく、高血圧や便秘になり易くなります。常に緊張している状態で焦りを感じる事が多くなります。
緊張しいている時の脳波は、α波が消えてβ波の状態にあります。
思考もネガティブになっている事が多く、潜在意識にとって良い状態ではありません。ただし、交感神経優位の状態は、必ずしも全否定されるものではありません。仕事等、緊張状態を保たないといけない場面もあるからです。瞑想等を習慣にしたり呼吸法を実践したりして、1日の疲れをしっかりと癒してあげる事が大切です。
副交感神経が優位の時は脳波がα波になっている
副交感神経は、リラックスしている時に優位になる自律神経です。血圧を下げる働きがあり、心拍数も少ないのが特徴です。一般に交感神経と副交感神経は、呼吸と呼応していると言われます。息を吐く時に副交感神経が優位になり、吸う時に交感神経が優位になります。
つまり、副交感神経を優位にして落ち着きを取り戻したい時は、瞑想が出来ない時でも「息を吐く」事に少し意識を向ければ良いのです。仕事中なら軽く目を閉じて2~3回息をふぅーっと吐き切るだけでも高いリラックス効果があります。
また、交感神経が優位になっている時の脳波は、α波になります。瞑想をしてリラックス状態に入る事もできますが、超集中状態のγ波が優位の状態に入れる事もあります。
瞑想で自律神経が整うのは呼吸に意識を集中させるから
瞑想で自律神経が整うのは、必ずしも目を閉じて心を静めているからだけではありません。目を閉じただけで心が静まるなら、それで自律神経も整いますが、通常は、心を落ち着かせる為に呼吸に意識を向けたり、呼吸法をして余計な事を考えないようにしています。
つまり、瞑想そのものよりも、呼吸を整える事で自律神経が整うという関係が強いという事です。緊張したりする時に深呼吸をするのも、深呼吸で自律神経が整うからです。
瞑想があまり自分には向いていないという方は、呼吸法をするだけでも自律神経を整える効果があります。また、瞑想と呼吸法を同時に行えば、更なる効果に期待できます。
瞑想で得られる9つの効果
瞑想をすると精神や健康に良い事は、書籍やメディアで多く紹介されています。しかし、具体的にどんな効果があるのかは、あまり知らないという人が多いと思います。
瞑想をする事で、潜在意識による願望実現や、ポジティブな思考が行えるようになります。
潜在意識による願望実現がしやすくなる
瞑想をすると心が落ち着き、雑念に囚われる事が少なくなります。潜在意識によるアファメーション等のワークでは、心が乱れている事が大きな障害になります。
例えば、アファメーションの文を唱える時は、未来に起こる現実を臨場感をもって感じ取る事が大切ですが、セルフトークが邪魔になる事が多くなります。逆に、瞑想をしてネガティブなセルフトークが出ないようにしておけば、集中して未来をイメージする事ができます。
瞑想をして脳波や自律神経を整える事は、願望を叶えやすい体質になる事でもあります。夢や願望がある方は、アファメーション等の準備として瞑想するのもおすすめです。
脳が消費しているエネルギーの無駄が少なくなる
潜在意識がネガティブな情報に書き換えられていると、セルフトークもネガティブになります。また、何も考えていないような状態でも脳の神経系は、常に働き続けている事が分かっています。
この何もしていなくても働いている脳の神経系をDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)と言いますが、瞑想をするとDMNの働きを止める事ができます。
つまり、瞑想でDMNの働きが止まると、ネガティブな思考が止まりエネルギーの消費を抑えられる事になります。
否定的なセルフトークで潜在意識をネガティブな情報に書き換えるような事も無くなり、脳にとっては、瞑想をする事が最高の休息となります。
前頭葉が鍛えられてポジティブな思考が出来るようになる
瞑想をすると前頭葉が鍛えられます。前頭葉は、額から奥に向かって2cm程の所にある指先ほどの大きさの脳です。この前頭葉が鍛えられると、的確な判断、合理的な判断が出来るようになり、思考がネガティブになりにくくなります。また、仮にネガティブな感情が起きたとしても、前頭葉が鍛えられていれば、ここで上手く処理をしてくれます。
つまり、前頭葉が鍛えられていない一般の人は、合理的な判断ができずにネガティブになり易く、ネガティブな感情を処理する能力も劣っているという事です。逆に瞑想をすれば、脳波や自律神経も整うので、そもそもネガティブになりにくい人間になれるという事です。
ポジティブな思考は引き寄せの法則をもたらす
ポジティブな思考が充満していると、自然と自分の望む答えや物が集まってきます。これが引き寄せの法則です。これは、ネガティブな状態でも引き起こされるため、潜在意識がネガティブな思考に囚われていると、自分の望むとは異なる答えや物、さらには人等が集まってしまいます。
脳の疲労回復効果により脳の老化が抑えられる
脳は、情報のインプットとアウトプットを処理していますが、インプットとアウトプットのバランスが崩れると、脳過労になります。
脳過労は、物忘れ等の症状を引き起こし、所謂脳の老化という状態になります。この脳過労の状態は、認知症とは根本的に異なります。認知症は、記憶がすっぽり抜けたような状態ですが、脳過労の場合は、上手く記憶が引き出せない症状があります。
瞑想をすると脳の疲労回復にもなり、脳の老化を抑える事ができます。また、脳過労の症状が出ている場合でも症状の改善が見られるようです。膨大な情報をインプットしないといけない仕事をしている方は、脳のコンディションを保つ為にも瞑想が役立つでしょう。
脳の疲労が取れるので睡眠の質が良くなる
瞑想をするとネガティブな思考から解放されて、脳波や自律神経が整います。脳の疲労回復にもなるので、睡眠の質が向上します。
まず、瞑想をするようになると、寝つきが良くなる事に気が付きます。横になった時の雑念が無くなり、思考で目が覚めてしまうという事がありません。また、瞑想でセロトニンという脳内物質が分泌される事で、神経が落ち着き、睡眠の質が上がります。夜、しっかりと眠れるようになれば、当然、朝の目覚めもスッキリと快適になります。
睡眠の質が上がれば、同じ睡眠時間でも疲労効果が大きくなります。瞑想をして短眠にチャレンジする人もいる程ですので、その効果は大きいと考えられます。
瞑想をすると海馬が大きくなり記憶力が向上する
瞑想をすると、脳の海馬という箇所が発達します。海馬は、新しい記憶を貯蔵する装置であると言われています。役割りとしては、記憶が長期記憶になるまでの間、短期記憶として保存する、という事をしています。
つまり、瞑想をして海馬が発達すると、しっかりと短期記憶に情報が保存され、長期記憶に移行出来るという事です。一時的に多くの事が記憶出来るだけでなく、長期記憶として長年保持し続けられます。また、海馬が発達する事で、将来の記憶障害の予防効果も期待出来るそうです。
仕事や勉強で記憶するべき事が多い人は、瞑想により脳波や自律神経が整い、記憶力までアップするという大きなメリットが得られるでしょう。
瞑想をすると集中力がアップする
瞑想をすると、一時的に脳内のセルフトークを止める事ができます。セルフトークは、潜在意識にある情報をもとに無意識で行っている思考の事です。
例えば、「明日までに~さんに電話をしておかないと」「メールの確認をしていなかった」「部長、期限が悪かったな」等です。問題なのは、セルフトークが毎日4万回~6万回も行われている事です。ほぼ1秒に1回のペースで「何らかの思考」が行われるので、通常の状態は集中力が欠けている状態になっています。
瞑想をすると、このセルフトークを少なくしたり、無くす事ができます。1日中というわけにはいきませんが、セルフトークが少なくなる事で、仕事や勉強に集中する力が身に付きます。
お酒や煙草等の依存症克服の助けになる
マインドフルネスという瞑想をすると、お酒や煙草等の依存症を克服する助けになります。例えば、煙草の依存症を克服したい時は、まずは煙草を吸っている瞬間に意識を集中して、しっかりと味や臭い等を観察するという事をします。
すると、今までは何とも感じず、無意識に煙草を吸っていたのに、ある日突然、「煙草がとても不味い」という事に気付きます。誰でも初めて煙草を吸う時は、何て酷い味なんだと思ったはずです。
その時の感覚を思い出すきっかけになるのがマインドフルネス瞑想で、これを機会に依存症の克服ができたという人が多くいます。煙草やお酒以外の悪習慣を断ち切るのにも役立つので、興味のある方は、是非やってみて下さい。
瞑想をすると思考が停止して多幸感に包まれる
瞑想中の多幸感は、仏教では禅定(サマディ)と呼ばれています。短時間での瞑想では難しいですが、30分以上思考を止める事が出来ると無の境地に入り、多幸感が味わえます。
初めは、呼吸に意識を向けたり呼吸法を行いますが、その後、何も聞こえない天の音を感じ取る事ができます。その音に気が付いたら、その音に意識を向ける事で無我無念の境地に入れます。
禅定による多幸感は難しいですが、短時間の瞑想でも「気持ちの良さ」は十分に感じられます。継続して習慣にできれば、瞑想をする前よりも幸福感が上がっているのは確かです。勿論、禅定を体験したいという方は、是非、チャレンジしてみて下さい。
まとめ
瞑想をする事で脳波や自律神経が整い、様々な効果が得られる事を説明しました。また、願望実現や悪習慣からの脱却にも役立ちます。瞑想のどのような効果に期待してやるかは、あなたが自由に決められます。
美容を目的にして魅力的な人間を目指す事もできますし、お金や恋愛で目標を決めて瞑想を始める事もできます。瞑想は、潜在意識にも良い効果があり、アファメーションも効きやすくなります。