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【瞑想と睡眠の違い】寝ながらや横になると効果が無い?疑問に回答!

瞑想

こんにちは、管理人の凛です。

今回は、瞑想と睡眠の違いに関する疑問にお答えしていきたいと思います。

みなさんは瞑想をしていたつもりが、うっかり眠ってしまっていたという経験がないでしょうか。

瞑想をすると、潜在意識に根付いたネガティブな感情もリセットでき、ポジティブな意識を持ちやすくなります。潜在意識を書き換えて幸せを引き寄せたい人にとっても、瞑想は是非実践したいものです。

しかし瞑想初心者の方は、つい瞑想中に眠くなってしまう事がよくあります。そのまま寝てしまっても体調に影響はないのですが、ただ瞑想の効果は100%得られなくなってしまいます。

目次

瞑想と睡眠では脳波が違う

まず瞑想についてよくある疑問の1つが「瞑想中に寝てしまったら効果が無いの?」というものです。

基本的には、瞑想中に完全に眠ってしまうと瞑想の効果は得られないでしょう。それは、瞑想中と睡眠中では脳波が異なる為です。

体は同じように休息している状態ですが、瞑想中の脳波は脳が活動している状態。完全に休んでいる状態とは違い、潜在意識は働いています。

この半覚醒状態を保つ事によって潜在意識にもアクセスしやすくなる為、瞑想によって潜在意識の書き換えが容易になるのです。そんな瞑想の恩恵を最大限に受ける為に、睡眠と瞑想の違いについて知っておきましょう。

瞑想が潜在意識に効果的なのはα波だから

瞑想中の脳波は、人が眠りに落ちる1歩手前の脳波にとても近いです。私達がウトウトし始めて完全に眠りに落ちるまでの間に、脳波はいくつかの段階を辿ります。

まず普通に起きて活動している時の脳波は大体β波(ベータ波)になっています。これは覚醒状態で、脳は顕在意識で活発に物事を考えている状態です。このβ波の状態では顕在意識が優位に働いている為、潜在意識の深い部分はあまり出て来ません。

リラックスしていない時に潜在意識の書き換えを行おうとしても難しいのは、この為です。

横になったりしてリラックスし始めると、脳がα波(アルファ波)に移行し始めます。これは、脳はまだ起きていますが体が休息モードに入って来ている状態です。瞑想中の脳波も、このα波である事が多いです。α波では顕在意識が活動を弱め始め、潜在意識にアクセスしやすくなります。

そしてさらに進むと脳波がθ波(シータ波)になります。これは、もうウトウトしていて起きているような寝ているような半覚醒状態です。この状態では顕在意識のブロックがほとんどなくなる為、潜在意識へのアプローチが最も届きやすいと言われています。

潜在意識はかろうじて起きているものの、それをブロックする思考が働かないのでアファメーション等が届きやすいのです。

瞑想でも長く続けているとこのθ波に達する事が可能と言われていますが、初心者の方はここまで来るとそのまま眠りに入ってしまう事も多いです。完全に眠ってしまうと脳波はδ波(デルタ波)になるのですが、ここまでいくともう脳は、完全に休息モードに入ってしまう為潜在意識への働きかけが難しくなります。

脳波によって分泌されるホルモンが異なる

脳波が変わると分泌されるホルモン等も変わってきます。α波やθ波ではセロトニンやベータエンドルフィンといったホルモンの分泌が高まります。こういったホルモンは幸せ感を高め、自律神経を整えてくれるとも言われているのでストレスの軽減に効果的なのです。

瞑想で潜在意識の書き換えがしやすくなったり、ストレスが減ってポジティブになれるのはこういった脳波が関係しているからでしょう。瞑想中に眠ってしまうと効果が得られないのは、その為なのです。

睡眠中のδ波も脳を休ませる為に必要

睡眠中の脳波、δ波は潜在意識と関係が無いのかというとそうではありません。脳がδ波になっている深い睡眠状態はレム睡眠と呼ばれ、これは夢を見ている時の状態です。

レム睡眠の状態は、脳が休息状態に入り、昼間に受けたストレスや脳の疲労を癒しています。記憶の整理が行われるとも言われ、脳にとっては必要な時間です。

レム睡眠中は、大脳の中でも理性を司る部分は休息状態に入り、脳の旧皮質という部分だけが活発になります。旧皮質は潜在意識とも強い結びつきのある部分で、無意識の中で記憶や情報を整理したり、ヴィジュアライゼーション等創造的な活動を司っています。

深く眠る事で脳は不必要な情報の整理をし、創造力を取り戻しています。潜在意識を上手く使うには、創造力を使ってイメージングする事がとても大切です。理性的になり過ぎず創造的でいる為にも、脳には休息が必要なのです。

深い瞑想を続けると脳波がγ波になる

本格的な瞑想を長期間続けている修行僧等は、瞑想中の脳波がγ波(ガンマ波)になる事があるそうです。γ波とは強い集中状態にある時の脳波で、普段の生活の中で出る事は滅多にありません。

瞑想中、θ波と共に観測される事が多いというのがγ波です。γ波はアルツハイマー等の発生とも深く関わっていて、γ波によってアルツハイマーの原因となる脳内物質が抑えられたりもするようです。

実はγ波には未知の部分も多く、この脳波が出ている時にはスピリチュアル的にも高次元と繋がりやすくなるのではと考えられています。その為、γ波の状態では未来の予知となるような閃きが起きる可能性もあります。

瞑想修行をずっと続けている修行僧が悟りを開くというのには、そういった脳のしくみが関係しているのかもしれません。

潜在意識も高次元や直感の影響を強く受ける部分です。瞑想で悟りを得る事は、自分の潜在意識のパターンに気付き、それをコントロールするのに繋がるのでしょう。

横になる瞑想も潜在意識の書き換えに効果がある

睡眠と瞑想は違うという事が分かりましたが、それでは横になっての瞑想はどうでしょうか。完全に眠ってしまうと瞑想の本当の効果が得られませんが、横になって瞑想を行う事自体は問題ありません。横になって行う瞑想ももちろん効果があります。

初心者は眠ってしまわないように工夫が必要

瞑想初心者の場合は、横になっての瞑想ではつい眠くなってしまいがちです。横になって行う瞑想や眠る前に安眠効果を上げる為の瞑想も存在するのですが、すぐに眠りに入ってしまうようではあまり潜在意識への働きが期待できません。

瞑想初心者ですぐに寝てしまいそうな人は、まず座った状態の瞑想から練習していく方が良いでしょう。また、瞑想に慣れている方でも体が疲れていたりして眠気の強い時は瞑想を避けた方が無難でしょう。これは眠気に気を取られ過ぎて集中しづらいからです。

瞑想の効果を最大限に得る為に、横になってする瞑想と座ってする瞑想は上手く使い分けるのをおすすめします。

横になってする瞑想は最もリラックスしやすい

仰向けで横になって瞑想する場合、深く呼吸しやすいというメリットがあります。

自分のお腹の動きも感じやすい為、腹式呼吸をするには最も楽な姿勢と言えるでしょう。呼吸が肝心な瞑想では腹式呼吸を深く出来るというのは大きなメリットです。

また、仰向けになる事で背骨が伸び姿勢が崩れにくいというのもあります。座っていると段々力が抜けて猫背になってきたりしますが、仰向けの場合背骨は常に真っ直ぐな状態なので姿勢をキープするストレスがありません。

横になっている状態というのは、私達の体にとって最も負荷の少ない姿勢です。眠ってしまうというデメリットさえ避けられれば、瞑想にとってはリラックスしやすく理想的な姿勢でもあるのです。

初心者の方で座った姿勢をキープするのが落ち着かないという方は、仰向けの瞑想を試してみるのも良いでしょう。初心者の場合は眠ってしまわないように、日差しの入る部屋等明るい所で行うのがコツです。

横になりながら出来る2つのおすすめ瞑想法

横になりながらの瞑想は初心者の方だと、すぐに出来るというわけではありません。ですが、シャバアーサナ瞑想とヨガニードラ瞑想は、比較的すぐ出来るので試してみましょう。

短時間でも出来るシャバアーサナ瞑想

仰向けで行う瞑想にも色々なスタイルがありますが、昔からヨガではシャバアーサナという瞑想法が知られています。

シャバアーサナは「安らぎのポーズ」や「屍のポーズ」としても知られ、その名の通り体を全く動かさず屍のようになる事を言います。

シャバアーサナは仰向けに横たわるだけと、ヨガポーズの中でも最も簡単なポーズです。しかしその本当の目的は、魂の抜けた屍のごとく心を無にし、感情をコントロール出来るようになる事です。

これはまさに寝て行う瞑想と言えるでしょう。簡単なポーズのようでいて、潜在意識へも深く働きかける事が出来る瞑想法なのです。

シャバアーサナでも深く瞑想状態に入る事が出来る為、脳波がα波やθ波になります。シャバアーサナはヨガクラスの最後の締めくくりで行われる事も多いのですが、その際、何とも言えない多幸感に包まれたという感想を良く聞きます。

これは、シャバアーサナ中に脳波がアルファ波になり、セロトニンやベータエンドルフィン等の幸せ感をもたらしてくれるホルモン分泌が促される為でしょう。シャバアーサナでは体は完全に休息状態ですが、脳は潜在意識が活発に働いているような状態です。このような練習を日常的にする事で、普段から潜在意識を活発化出来るのです。

私達の普段の生活では理性を働かせないといけない事が多く、顕在意識ばかりが優位になってしまいます。横になりながらでも出来るシャバアーサナのような瞑想を行う事で、潜在意識を活性化し引き寄せ体質に近づけるのです。

眠りのヨガとも呼ばれるヨガニードラ瞑想

シャバアーサナと同じくヨガの世界で近年とても注目されているのが、ヨガニードラという瞑想法です。

ヨガニードラは眠りのヨガという呼び名でも知られ、これも仰向けに横になって行うものです。通常の動くヨガとは全く違い、横になった状態で体は動かさず、意識だけを動かしていくようなヨガのスタイルです。

シャバアーサナの状態で完全にリラックスした所から、インストラクターの誘導に沿って呼吸にフォーカスしていきます。

その後の流れはインストラクターやクラスによっても異なるのですが、基本的にはまず体の各部位を1つずつ細かく意識していきます。例えば足の親指、人差し指、というように普段意識する事のないような部位にまで、意識を向けていきます。

この意識を向けるという行為がヨガニードラのポイントで、普段あちらこちらに散漫になっている意識を、特定の場所にフォーカスしていく事でコントロールしていくのです。

インストラクターに言われるまま体の部位ひとつひとつにフォーカスしていくと、その事に夢中で何も考えていない自分に気付きます。これがまさに瞑想状態の入り口と言えるでしょう。普段の思考から一歩離れた状態です。このように普段めまぐるしく動いている思考から離れる事で、潜在意識もクリアになるでしょう。

ヨガニードラでは体の部位にフォーカスした後、色々なイメージングを行う事も多いです。意識を普段していないようなイメージングで動かす事で、創造力も活性化します。凝り固まった理性を手放して自由にイメージングを行うのは、潜在意識の書き換えでも有効なプロセスです。

ヨガニードラのように半覚醒状態で美しいイメージングを行うのは、まさに潜在意識の書き換えプロセスそのものなのです。心を一旦無にして、潜在意識がリセットされた状態でポジティブなイメージングをしていくヨガニードラは、効率的な潜在意識の書き換え法とも言えるでしょう。

寝る前の瞑想とビジュアライゼーションで潜在意識を変える

ヨガニードラは眠りに入る前に行うのも良いとされています。眠る直前の半覚醒の状態でビジュアライゼーションを行う事は、潜在意識の書き換えにもなります。さらに瞑想でリラックスして自律神経も整うので、安眠が期待出来るからです。

瞑想は本来眠ってしまうと100%の効果がないのですが、安眠出来ないと悩んでいる人は眠りに入る為に瞑想をするというのも1つの方法でしょう。

瞑想状態から眠りにつくまでの半覚醒の間に、脳波がアルファ波やシータ波になり自律神経が整いやすくなります。ストレスが多くて眠りが浅かったり不眠の人は、これによって深く眠りやすくなるのです。

深い睡眠が出来るようになると脳が安らぎ、レム睡眠が長くなります。レム睡眠の間に私達の脳は普段使われていない記憶の処理をしている為、レム睡眠でクリーニングが行われるのは潜在意識にとっても大事な事なのです。

眠る前に一瞬でも思考を止めて、ウトウトした半覚醒状態でビジュアライゼーションをすると潜在意識の書き換えにも効果的です。

眠りにつく前は、その日にあった事等を回想してしまいがちでしょう。しかし瞑想で心を静かにし、望む未来をビジュアライゼーションする事で安らかに眠りにつく事が出来るのです。

その結果眠りの質も向上し、潜在意識にもポジティブなイメージをインプット出来ます。

まとめ

瞑想初心者の方はつい瞑想中に寝てしまいがちですが、横になってする瞑想自体に効果がないわけではありません。ただ完全に寝ている状態と瞑想状態は似て非なるものですので、瞑想中いつも寝てしまう事のないように気をつけましょう。

横になる瞑想も、深くリラックスできて潜在意識の書き換えにも効果があります。睡眠との違いを理解して上手に取り入れてみて下さい。

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