【タロットカード】小アルカナカードを使う簡単な占いの方法と注意点!
こんにちは、管理人の凛です。
タロットカードは78枚で1組のカードで、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナで構成されています。
初心者の内は枚数が少ない大アルカナカードのみを使ったタロット占いで練習するのがオススメですが、少し慣れてきたら小アルカナカードを使ったタロット占いにもチャレンジしてみましょう。
今回は小アルカナカードを使って行う簡単なタロット占いのやり方と注意点を紹介します。
小アルカナを使ったタロット占いを始める前の準備
小アルカナを使ってタロット占いを始める時は、まず以下の準備を整えておきましょう。
大きめのテーブル・机を用意する
タロット占いではカードをテーブル一面に広げ、時計回りに混ぜてシャッフルします。
22枚の大アルカナのみであれば小さめのテーブルでも十分ですが、小アルカナも加えた78枚をシャッフルするとなると広めのスペースが必要です。
タロット占いのシャッフル方法は複数あるので、わざわざ大きめのテーブルや机を購入する必要はありませんが、家の中で1番大きなテーブルを使用した方が占いやすいでしょう。
テーブルや机にはクロスを敷き、カードの滑りを良くします。
お香やハーブを焚いて場を浄化する
お香やホワイトセージ等のハーブを焚き、空間を浄めます。
匂いや煙が気になるという方は鈴を鳴らしたり、手を叩いたりして悪い気を追い払いましょう。
小アルカナカードに適したシャッフルの方法
カードを混ぜる時に使用する「シャッフル」には色々な方法がありますが、タロット占いの時はこれを使う!といった明確な定義はありません。
ただ、タロットカードは正位置と逆位置で意味や解釈が異なりますので、日本でよく使われるヒンズーシャッフルのように、カードの順番だけが入れ替わって上下はそのままといった方法は不向きです。
その為、タロット占いではローリングシャッフルやディールシャッフルを用いるケースが一般的です。
ローリングシャッフルのやり方
最も一般的なシャッフル方法で、束にしたタロットカードを両手で崩し、時計回りに円を描くようにしながらカードを混ぜていく方法です。
この方法ならカードの順番も上下もバラバラになりますので、タロット占いにぴったりの方法と言えるでしょう。
ただ、小アルカナを入れた78枚のタロットカードを混ぜるには、広いスペースとある程度の時間が必要です。
特にシャッフルスペースが狭い場合、カードが落ちてしまったり、重なり合ったままうまく混ざらなかったりするおそれがありますので、十分なスペースを確保出来ない場合はディールシャッフルを使用した方が良いでしょう。
ディールシャッフルのやり方
タロットカードを1枚ずつ、テーブルの複数の箇所に配っていく方法です。
タロットカードは枚数が多いので、5~6つくらいの山に分けるとしっかり混ざります。
カードのランダム性は非常に高いですが、山に分ける段階できれいに重ねてしまうと上下の位置が変動しにくいので、分配する時はあえて雑に重ねていくと良いかもしれません。
全てのカードを分配し終えたら、カードを1つの山に戻します。
念には念を入れたい場合は、ディールシャッフルを行った後、ローリングシャッフルで上下のランダム性を高めるのがオススメです。
小アルカナカードを使ったタロット占いの方法
準備が終わったら、いよいよタロット占いを始めましょう。
小アルカナカードを使ったタロット占いの方法は、基本的に大アルカナカードを使った場合と変わりありません。
ただ、小アルカナのみを使用する「ファランクス」と呼ばれるスプレッド(展開法)もあります。
基本的な占い方法(ワンカードオラクル、ツーカードオラクル)
1枚引きで占うワンカードオラクルと、2枚引きで占うツーカードオラクルはタロット占いの基本です。
どちらも大アルカナのみを使った場合と占い方は同じで、カードをシャッフルした後、直感で1枚ないし2枚のカードを引き、読み取りを行います。
ワンカードの場合、占えるのは質問の結果のみですが、ツーカードは1枚目で結果を、2枚目で対策を占う事が可能です。
なお、小アルカナも大アルカナ同様、正位置と逆位置で解釈が異なりますので、カードを表にする時は上下の位置が反転しないよう注意が必要です。
小アルカナの人物札(コートカード)のみを使用するファランクス
小アルカナは棒、剣、聖杯、硬貨という4つのスートに分かれており、それぞれ1~10の数字札と4枚の人物札(コートカード)によって構成されています。
ファランクスは各スートのコートカードのみを使用するスプレッドで、現在・1年後・3年後・5年後の愛情運・仕事運・社会運・健康運を占う事が出来ます。
占い方は、シャッフルしたカードを左手に持ち、右から左へ1列に4枚並べていきます。
これを下方向に3回繰り返し、16枚全てのカードを場に並べます。
全てを裏返しにして並べ、後から表向きにしていく方法もありますが、ファランクスでは最終的に全てのカードを表向きにするので、並べていく段階で表向きにしてOKです。
カードは右から順に愛情運・仕事運・社会運・健康運を表しており、1段目は現在、2段目は1年後、3段目は3年後、4段目は5年後の結果となります。
16枚全てのカードを解釈しなければならないので初心者にはあまり向いていませんが、小アルカナのコートカードの勉強になりますし、5年先までの総合運を占いたい時にオススメです。
小アルカナカードを使ったタロット占いの読み取り方
小アルカナカードは56枚あるので、大アルカナカードのみを使ったタロット占いに比べると意味の読み取りや解釈の幅がぐっと広がります。
何度かタロット占いを繰り返していると自然と56枚のカードの意味や解釈を覚えられるようになりますが、まずは以下4つのポイントに着目してタロットカードから運命を読み取ってみましょう。
タロットカードのスートと数字
小アルカナカードのスートは火・風・水・土の四大元素を示しており、それぞれキーワードに違いがあります。
- 棒・・・情熱・勇気・行動・衝動
- 剣・・・知性・分析・思考・理論
- 聖杯・・・感性・感情・共感・充足
- 硬貨・・・成果・安定・物質・具体的
さらに、各スートの1~10の数字札も個々の性質を持っています。
- スタート
- 調和
- 活動・成長
- 休止・固定
- 混乱・急変・修正
- 経過・調整
- 客観・比較
- 惰性・凝縮
- 結果・向上
- 達成・完成
各スートのキーワードと数字が示す性質を組み合わせれば、大体の状況を読み取る事が可能です。
例えば現在交際中の恋人との行く末を占った時、聖杯の4が出たとします。
聖杯は感性や感情等を表し、数字の4は休止・固定の性質を持っている事を考慮すると、2人の恋愛感情はピークを超えて落ち着き、ややマンネリに陥る可能性があると解釈出来ます。
カードの背景の色
同じスートでも、カードによって描かれている背景の色に違いがあります。
- 白・・・純粋無垢
- 灰色・黒・・・物質・世俗・試練
- 赤・・・情熱・熱意・闘志
- 黄・・・希望・繁栄・実り
- 水色・・・平穏・精神
- 青・・・温情
- 緑・・・若さ
- オリーブ・・・生命力・エネルギー
- オレンジ・・・行動・活動
例えば硬貨の9の背景は黄色で、人物の背後には豊かな実りを思わせる庭園が広がっています。
恋人との関係を占ってこのカードが正位置で出た場合、精神面・経済面共に支え合う満たされた関係でいられると解釈出来ます。
カードの人物の向き
小アルカナのカードには様々な人物が描かれていますが、カードによって人物が向いている方向はまちまちです。
人物の向きは占いの結果が誰(何)に関係しているものかを判断する材料になります。
正面を向いている・・・当事者のみ関係している事
斜めや横を向いている・・・第三者に関係している事
後ろを向いている・・・内面に関係している事
例えば恋人との関係を占った時に、棒の6が正位置で出たとします。
棒の6には勝利や成功等の意味があり、恋愛では恋の成就や結婚、婚約等と解釈されます。
また、棒の6では人物が右を向いているので、一方的な思いではなく、お互いが愛し合って築く関係である事を示唆しています。
カードの正位置と逆位置にも注意
タロット占いでは正位置に出たか、逆位置に出たかによってカードの持つ意味や解釈が異なります。
基本的に正位置と逆位置は正反対の意味を持っているので、まずは正位置の意味だけ覚えていけば、逆位置に出た場合もある程度解釈する事が可能です。
例えば恋人との関係を占った時、聖杯のエースのカードが出たとします。
正位置の場合、愛情や祝福、出産等の意味を持ち、お互いに想いが通じ合ったり、結婚が決まって周囲から祝福を受けたりする可能性があると解釈出来ます。
一方、逆位置で出た場合は愛情の喪失や失望、落胆等の意味があり、失恋したり、相手の裏切りで大きなショックを受けたりするおそれがあると読み取れます。
小アルカナカードで占う時の注意点
小アルカナカードでタロット占いする際の注意点を2つ紹介します。
初心者はウェイト版の購入がオススメ
タロットカードの種類は複数ありますが、中でも伝統的かつポピュラーな物が「マルセイユ版」と「ウェイト版」の2つです。
この内、タロットの元祖と呼ばれているのがマルセイユ版で、16世紀~17世紀にヨーロッパで大量生産されました。
当時は木版印刷が主流だった為、マルセイユ版のタロットカードの絵柄は縁取りが太くてデザインが角張っており、赤や黄、青等原色をふんだんに使用しているところが特徴です。
絵柄がシンプルな事に加え、小アルカナカードに至ってはスートのシンボル(棒や剣等)と数字しか描かれていない為、タロット占い上級者でないとカードの意味を読み取るのは困難です。
一方のウェイト版は1909年にイギリスで発売されたタロットカードで、出版社の名にちなんで「ライダー版」と呼ばれる事もあります。
タロットカードの絵柄は本職の画家が描いた物で、マルセイユ版に比べて背景・人物共により細かな描写に変わっています。
また、大アルカナだけでなく小アルカナにも絵柄が付き、初心者でも直感的にカードの意味を解釈出来るようになりました。
日本でもタロットカードと言えばウェイト版が主流ですので、初めてタロット占いにチャレンジする方はウェイト版を使用するようにしましょう。
なお、当サイトで紹介しているタロットカードはウェイト版をベースにしています。
大アルカナカードが出なくても過度に心配する必要はない
小アルカナカードが56枚あるのに対し、大アルカナカードは22枚しかありませんので、78枚のタロットカードで占うと小アルカナカードを引く確率の方が高くなります。
特にワンカードオラクルやツーカードオラクルの場合、1~2枚しかカードを引かないので、毎回小アルカナカードに当たっても不思議ではありません。
ただ、大アルカナカードが出る割合は3~4回に1回程度ですので、7枚引きや10枚引きのスプレッドで大アルカナカードが出ないと珍しいと言うより、不穏な物を感じてしまう方も多いようです。
結論から言うと、大アルカナカードが全く出なくても気に病む必要はありません。
大アルカナカードは人生の岐路や重大事を示すカードですので、大アルカナが出ない=それほど重要な事は起きないと解釈する事が出来ます。
現状維持あるいは生活にそれ程支障の無い些細な変化しか起こらない事を示している可能性が高いので、過剰に心配しなくても良いでしょう。
まとめ
今回は小アルカナカードを使った簡単な占い方法をご紹介しました。
小アルカナカードを使った占いは、大アルカナカードのみを使った占いに比べるとカード枚数が3倍以上に増えるので、タロット占い初心者にはハードルが高いと思われがちです。
確かに56枚の小アルカナカードの意味を全て覚えるのは大変ですが、最初の内はソートごとのキーワードや数字の性質、背景の色、人物の向きといったポイントを押さえれば、詳しい意味を知らなくてもある程度解釈する事が可能です。
繰り返し練習していれば、1枚1枚のカードの詳しい意味も自然と覚えられるようになるでしょう。
大アルカナカードのみの占いに慣れてきたら、小アルカナカードを加えたフルデッキの占いにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。