瞑想で眠くなる、寝てしまうのは何故?瞑想が自律神経に及ぼす効果!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は瞑想で眠くなってしまう理由と瞑想が自律神経に及ぼす効果をテーマにお話したいと思います。
瞑想をした事がある方は分かると思いますが、瞑想をしていると、眠くなってしまうという問題があります。瞑想にはリラックス効果や自律神経を整える効果がありますので、眠くなるのは仕方がない部分もあります。
この記事では、瞑想で眠くなってしまうメカニズムと眠くならない方法、自律神経との関係や効果的な瞑想法についてまとめました。是非、参考にして下さい。
潜在意識が関係!瞑想で眠くなる3つの理由
瞑想で眠くなる理由については、「瞑想でリラックス出来るから」という事も出来ますが、実際は潜在意識の働きによるところが大きいといえます。
以下で詳しく見ていきましょう。
「目を閉じる事は眠りに入る事」だと潜在意識が書き換えられているから
瞑想で眠くなる理由の一つには、「目を閉じる事=眠りに入る事」と潜在意識が書き換えられている事が挙げられます。私達は、眠りにつく時には目を閉じます。そして、瞑想をする習慣がないほとんどの人は、目を閉じる事と睡眠を取る事を、潜在意識でイコールに捉えてしまうため、目を閉じると眠くなるのです。
精神的・肉体的な疲労が溜まっていて命を守るために眠気が出るから
潜在意識には、私達の命を安全に守る働きがあります。例えば新たな挑戦をする時、ネガティブな思考が頭をよぎったり、不安を感じたりするのは、挑戦によって、我が身に何か起きるのではないかというのを潜在意識で感じているからで、ある種の防御反応といえます。
また、精神的、あるいは肉体的に疲労が溜まった時も同様です。この際、潜在意識は命を守る為に「眠気」というものを出してきます。更に疲労が蓄積されてくると、今度は、胃潰瘍や頭痛、腰痛といった「痛み」を出してまで命を守ろうとしています。
つまり、精神的、肉体的に疲労が蓄積されている時は、脳は休息が必要だと判断して瞑想時に眠気を出してくる事があります。瞑想中に眠ったらいけないという意見もありますが、充分に疲労が回復するまでは十分な睡眠をとる事も大切です。
瞑想によって変わる現状に抗おうとするため
瞑想をすると、潜在意識の書き換えが容易になり、現実が大きく変わります。
ですが、潜在意識は、書き換えられる手前の段階で、現状を維持しようと抗う事があります。この機能をホメオスタシスと呼び、この機能が発動される時は、眠気を誘うため、瞑想時に眠くなってしまうのです。
瞑想中に眠くならないようにする3つの方法を潜在意識
瞑想中に眠くならないようにするには、潜在意識の理解も大切ですが、眠くなる時間帯に瞑想をしないという事も大切です。瞑想は、出来るだけ眠くなりにくい時間帯を避けて、脳の仕組みを理解したやり方でするのが重要です。ここでは、瞑想中に眠くならないようにする為の3つの方法についてご紹介します。
就寝前や食後には瞑想をしない
まず、眠気を感じやすい就寝前や食後に瞑想をしない事が大前提です。
瞑想をする時間帯については、朝起きてからすぐの時間帯や夕方から夜にかけての時間帯がお勧めです。特に起床後すぐの時間帯は、周囲が静かで瞑想に集中出来る事が多くなります。
なお、夜にお酒を飲んだ後に瞑想をする方もいますが、アルコールが入っている時は、瞑想はしないようにして下さい。瞑想には呼吸法が欠かせず、酩酊状態では動悸や呼吸の乱れが発生するため、正しい瞑想は行なえません。
瞑想を毎日継続して行い脳を慣らしていく
瞑想は、なるべくなら毎日行うのがお勧めです。瞑想を始めたばかりの脳は、
眼を閉じただけで眠気を覚えます。そのため、毎日瞑想を行い、「眼を閉じる=眠くなるという」という脳を変えていく必要があります。
毎日瞑想をして「目を閉じているけど意識がはっきりしている」という状態を繰り返していくと、潜在意識は、「瞑想中は意識がはっきりとしている」という事を当たり前の状態として認識するようになります。
一度でも瞑想中に眠らなくなれば、それ以降は、起きようと意識しなくても起きていられるようになります。
瞑想する時間を少しずつ増やしていく
毎日継続して脳に慣れさせていくと説明しましたが、瞑想する時間を少しずつ増やしていく事も効果があります。最初は、起きていられる2~3分だけ瞑想するようにして、次第に5分、10分というように時間を長くしていきます。
潜在意識は、現状と大きくかけ離れた環境になると、非常に強い抵抗をしてきます。
しかし、日常と大差ない、微々たる違いであれば、潜在意識が抗う事とがありません。
つまり、瞑想をした事がない人が始める時は、最初は、潜在意識が抵抗しない1分程度だけするようにして、徐々に時間を増やしていけば眠くならずに済むという事です。潜在意識の抵抗にあうと、習慣にできずに挫折してしまう事が多いので、継続して続ける為にも徐々に瞑想の時間を増やすという事をしてみて下さい。
瞑想と自律神経と潜在意識の関係性
自律神経は、心臓や胃、腸、肺などの動きをコントロールする働きがあり、24時間活動し続けています。不規則な生活をしていたり、過度なストレスを受けたりすると、自律神経のバランスが崩れます。この自律神経のバランスに効果的なのが瞑想です。
瞑想をすると副交感神経が優位になりリラックス出来る
自律神経は、交感神経と副交感神経に分ける事ができます。交感神経は、日中の活動時に優位になりますが、基本的には、いつでも生存の為の活動が出来るように「緊張」した状態にあります。反対に副交感神経は、「リラックス」している時に優位になる神経です。
瞑想をするとリラックスして、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になり落ち着いた状態になれば、緊張や不安、悩みなどから解放され、心を平静に保てるようになります。
自律神経が整うとストレスを無くすオキシトシンが分泌される
自律神経が整ってくると、オキシトシンという脳内物質が分泌されます。オキシトシンは、幸せホルモンと呼ばれる事もあり、ストレスから解放されて血圧を正常に保つ作用があります。また、脳の疲労回復や人に対して優しくなれるとも言われています。
つまり、瞑想をすれば、ストレスがなくなり、人に対しても親切になれるという事です。オキシトシンは、好きな音楽を聴いたり、良い香りを嗅ぐなど、五感に良い刺激を与える事でも分泌されます。瞑想をする時に好きな曲をBGMとして流したり、アロマを焚いたりすれば、更に瞑想の良い効果が得られる事になります。
オキシトシンはドーパミンとセロトニンの働きを高めてくれる
オキシトシンには、ドーパミンとセロトニンの活動を活発化させる働きもあります。ドーパミンは神経伝達物質の1つで、やる気に関わるものです。ドーパミンは、快楽と結びつけた説明が多くありますが、本来は、何かの目的を達成させたり、危険から身を守る為の行動を起こさせる為にあります。これに対してセロトニンは、心を落ち着かせて穏やかな気持ちにさせてくれる働きがあります。
瞑想をしてオキシトシンが分泌される事で、ドーパミン、セロトニンが活性化され、やる気がアップしたり、更に心が落ち着いて幸せな気持ちになれるのです。
自律神経が整うと潜在意識による引き寄せが変わる
自律神経と引き寄せには、密接な関係があります。自律神経が整っていなければ、引き寄せられる現象もネガティブなものになり、逆に、自律神経が整えば、ポジティブな現象が起きやすくなります。つまり、瞑想をすると自分の未来が開けるという事です。
自律神経と引き寄せの法則との間には密接な関係がある
引き寄せの法則を分かりやすく言うなら、「自分の心の状態や考え方と似た現象や人を近付ける働き」の事です。例えば、いつも苛々している人は、何故か周囲にも苛々している人が多く集まっています。
引き寄せの法則を神経との関係で説明している作家で医学博士の佐藤富雄氏によると、人の思考や心の状態は、神経系統の状態に影響し、神経から強いエネルギー(気、波動)が放出されるそうです。
そして、放出されたエネルギーと似た性質の現象や人などが引き寄せられて来るのが引き寄せの法則です。つまり、自律神経をはじめとする全神経がエネルギーであり、それに見合った現象が起きている事になります。
瞑想をするとネガティブな現象が少なくなってくる
瞑想をする事で、オキシトシンの分泌、ドーパミン、セロトニンの活性化が実現すれば、ネガティブな潜在意識がポジティブなものに変わっていきます。
ネガティブな状態では、引き寄せるものは当然ネガティブなものばかりです。
自分の思考がネガティブなうえに、身の回りもネガティブで固められてしまいます。
ですが、瞑想によって潜在意識がポジティブなものへと書き換えられれば、自ずとポジティブなものが集まってきます。
瞑想を続ければアファメーションの効果が大きくなる
瞑想をするとアファメーションの効果も大きくなります。
まず、瞑想をしてネガティブな現象が少なくなったり、ポジティブな現象が増えてくると引き寄せの法則がある事を信じられます。そして、引き寄せの法則が心の状態や考え方に大きく関係している事も分かるので、アファメーションに効果がある事も信じられるようになります。
アファメーションで障害になるのは、その効果が信じられない事です。アファメーションの効果が信じられなければ、文を唱えた後に否定してしまったり、そもそも継続して出来ない事が多くなります。
アファメーションの効果を信じられれば、楽しみながら続けられるようになります。
潜在意識を書き換える効果的な瞑想法3つをご紹介
瞑想には、とても多くのやり方が存在します。どのやり方が良い、悪いという事はありませんが、これから始めるなら、出来るだけ気軽に取り組める瞑想法を選ぶのがお勧めです。気軽に出来て、続けられる方法なら、瞑想の効果も実感しやすくなるからです。ここでは、「マインドフルネス瞑想」と「慈悲の瞑想」、「トラタク瞑想」の3つの方法についてご紹介します。
マインドフルネス瞑想はストレス軽減や鬱の改善に効果的
マインドフルネス瞑想は、ジョン・カバットジンというアメリカの脳医学博士が考案した瞑想法です。
マインドフルネス瞑想のやり方は、とても簡単です。まず、落ち付ける場所でリラックス出来る姿勢で座り、目を閉じます。目を閉じたら意識を呼吸に向けて、その状態を保つだけです。途中で何かの考えなどが思い浮かぶかもしれませんが、その事に気付いても意識は呼吸に向け続けます。暫く続けていると考えが思い浮かばなくなり、深い集中に入る事が出来ます。たったこれだけの瞑想なのに、ストレスの軽減や不眠や鬱(うつ)の改善、潜在意識がポジティブになります。
慈悲の瞑想は目を開けた状態でも可能
慈悲の瞑想は、必ずしも目を閉じてする必要がありません。目を開けた状態でも、家事をしながらでも出来る瞑想です。
具体的にどんな瞑想かというと、「私」から始めて「私と親しい人」、「生きとし生ける者」と順に抽象度を上げていき、幸せや悩み・苦しみが無くなる事を願っていきます。
例えば、主語が「私」の場合は、
「私が幸せでありますように。
私の悩みや苦しみが無くなりますように。
私の夢が叶いますように。」
と唱えます。
これを「私と親しい人」や「生きとし生ける者」、あるいは「私が嫌いな人」とか「私を嫌っている人」などにして、同じように唱えていきます。
慈悲の瞑想をすると心が非常に穏やかになります。潜在意識にポジティブな情報を送る事にもなりますので、是非、試してみて下さい。
トラタク瞑想は暗い部屋で行うと効果増大
トラタク瞑想は、ハタヨガにおける心の浄化法から生まれたものです。トラタクは、「凝視する」という意味で、蝋燭(ろうそく)の炎などを見つめて意識を一点に集中させる方法になります。
基本的なやり方は、リラックス出来る所でイスや床に座り、1~2メートル離れた位置に蝋燭などを置きます。暫く蝋燭の炎を集中して見たら、目を閉じて同じ情景をイメージします。
トラタク瞑想は、少し暗い部屋で行うと雰囲気が出て集中出来ます。蝋燭に火を付ける事に抵抗がある場合は、YouTubeなどの動画を流したスマホを見る方法でも構いません。また、蝋燭の炎ではなく、護摩炊きの炎などでする事も出来ます。パチパチという音が臨場感を高めてくれて、潜在意識の書き換えがし易くなります。
まとめ
瞑想をすると副交感神経が優位になって、最初は眠くなってしまうかもしれません。結果として眠ってしまっても、問題ありません。短時間でも瞑想を習慣にしていけば良いだけです。また、瞑想は必ず目を閉じるものではなく、慈悲の瞑想などから取り組んだとしても同じ効果が期待出来ます。
瞑想が心や自律神経、潜在意識に及ぼす効果は、想像以上に大きいです。瞑想自体がとても気持ちが良いものですので、是非、楽しみながらやってみて下さい。