自己愛性パーソナリティ障害の人が芸能人や有名人に多い理由を解説!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は、有名人に自己愛性パーソナリティ障害の人が多い理由をテーマにお話したいと思います。
芸能人に自己愛性パーソナリティ障害の人が多い印象があります。気のせいだと片付ける事も出来ますが、有名人との関連を考察すれば、自己愛性パーソナリティ障害について深い理解が得られます。
この記事では、芸能人に自己愛性パーソナリティ障害が多いと思われる理由7つと、見分け方をご紹介いたします。
芸能人や有名人に自己愛性パーソナリティ障害の人が多い7つの理由
自己愛性パーソナリティ障害が芸能人や有名人に多いと考えられる理由は、7つあります。1つずつ詳しくご紹介しますので、確認してみて下さい。
セルフイメージが高く特別なポジションを目指すから
自己愛性パーソナリティ障害人は、ありのままの自分を愛する事が出来ず、素晴らしくて偉大な存在だという妄想に囚われています。周囲の人と比べて、自分が圧倒的に優れている筈だと考えるため、有名人や芸能人を目指すのは、必然的な流れです。
また、先天的に容姿が非常に優れている人は、それが自己愛性パーソナリティ障害の原因になる事もあります。見た目が華やかで、スタイルも良いので、女優さんや俳優さんにスカウトされる機会も多く、特別なポジションを目指す本人の意向にも合うのでしょう。
逆に、自己愛性パーソナリティ障害の人の様に「絶対に私がNo.1だ!」という思い込みが無いと、有名になる前に挫折してしまいがちです。自己愛性パーソナリティ障害の人だからこそ、強い思い込みで、厳しい競争を最後まで戦い続けられる、というのも理由だと思います。
このように考えると、芸能人や有名人は、自己愛性パーソナリティ障害の人に向いている職業と言えます。
強い劣等感があり優越感を求めているから
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己否定の考えに囚われています。ありのままの自分ではダメだという思い込みがあり、圧倒的に優れた地位に存在すべきと強く考えています。
つまり、強い劣等感があり、優越感を味わえる地位を心底求めているのです。それゆえに華やかな芸能人や有名人を目指す人が多くなるのです。自己愛性パーソナリティ障害の人は、他人と同じような職業に就くのは絶対に納得出来ません。しかし、俳優やモデルなら、注目される特別な職業という認識です。仮に大成功しなかったとしても「芸能人である」と本人が思えるところに意味があるのです。
劣等感は、本人は自覚していませんが、無意識レベルで非常に苦しい思いをする考えです。その苦しさから抜け出したいという強い願望があり、その手段として「有名人を目指す」という選択を無意識でしているのだと思います。
一般の人と比べると、芸能人や有名人になりたいと思う強い動機があります。
自己愛性パーソナリティ障害の人は愛されたいという欲求が強いから
芸能人や有名人は、たとえトップスターになれなかったとしても、一定数のファンが付きます。ファンクラブを作って定期的に交流を深める芸能人もいますが、自己愛性パーソナリティ障害の人はこういった場の中心になる事に憧れるのです。規模が小さかったとしても、自分を和の中心にして囲んで貰い、チヤホヤされたいと考えるのです。
自己愛性パーソナリティ障害は、幼少期に親から受けた虐待、ネグレクトされた記憶が原因になる事があります。そのような経験を持ち、大人になると、無意識のうちに人から愛されたいとか認められたいと考えるようになるのです。
そして、その願望を叶えてくれるのが、芸能界という世界であり、自分が芸能人や有名人になるというものです。自己愛性パーソナリティ障害の人が芸能人になると、道で歩いている時に「芸能人だとバレた!」と言って喜んでしまいます。
普通の芸能人は、有名人だとバレると面倒なので変装をしますが、自己愛性パーソナリティ障害の有名人は、有名人だとバレるような変装をしてしまうのです。
見た目に優れているという思い込みが強く人に見て欲しいと思っているから
自己愛性パーソナリティ障害は、いわゆるナルシスト的な強い思い込みがある状態です。能力が他人よりも優れているという思い込みをする人もいますが、見た目がずば抜けて優れていると考えるタイプもいます。
このタイプの自己愛性パーソナリティ障害の人は、もっと自分に注目をして欲しいと考えて、俳優やモデルの道を選びます。また、芸能人にならない場合でも、パイロットやスポーツ選手等の華やかだと思える職業を選ぶ事が多いです。
ただし、10代の頃までは容姿に優れている場合でも、大人になり、食生活の乱れ等で見た目の優越性が無くなる場合もあります。このような場合は、容姿以外の優越性を求める方針に変えますが、非常に迅速なのが特徴です。既に芸能事務所等に所属している場合は、素早い決断で退所を決意し、次の行動に打って出るのです。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、無意識に感じている心の苦しみを取り除くために行動します。芸能人になる事で苦しみから解放されるならなりますし、見込みが無いと分かれば、すぐに別の方法で苦しみを取り除こうとするのです。
嘘や大袈裟を実績でカバーするため
自己愛性パーソナリティ障害の人には虚言癖が見られる事が多いです。多くは本人の思い込みで嘘をついている自覚はありません。しかし、まれに本人に自覚がある場合があります。
無自覚で嘘をついている場合は「そんな事を言った覚えは無い!」で通しますが、嘘をついた自覚がある場合は、言った事を訂正せず現実を嘘に合わせようとする事があります。嘘をついた事を認めて訂正すると、更に自尊心が下がって心が苦しくなるので、それだけは避けたいと無意識で考えるからです。
例えば、学生時代に「私は将来、大成功を収める」と根拠も無く言ってしまったら、何が何でも大成功にこだわります。大学受験や就職で圧倒的な差を付けられなければ、代替手段として、芸能人や有名人になるべきと判断するのです。
また、嘘をごまかす為に、自己愛性パーソナリティ障害の人は、「~を目指している」という言い方を多用しています。芸能人や有名人になっていない状態だとしても、「俳優を目指している」とか「芝居の稽古に通っている」という言い方をして、他の人とは違う事をアピールする特徴があります。
ファンタジーを夢想する特性があるから
自己愛性パーソナリティ障害の人に、ファンタジーを夢想するタイプがいます。自分は、社会にとって重要ではなく、価値の少ない人間だという考えに苦しみ、新しい自尊心の確立の為に「自分は全能の神の様な存在だ」と思い込むようになります。
このタイプの自己愛性パーソナリティ障害の人は、大スターになる前から既に大スターである、という感覚で生きています。
スピリチュアルの世界では、成功した姿を思い浮かべてなりきるのは良い事です。しかし、その思い込みが心の苦しみから生まれている点に自己愛性パーソナリティ障害の特徴があります。そして、芸能事務所に所属し、知名度が上がるに連れて自己肯定感が高まり、自己愛性パーソナリティ障害が改善するケースもあります。
芸能人や有名人に自己愛性パーソナリティ障害が多いように感じますが、症状が回復した有名人も含めると、より多くの人が苦しんでいたのだと思います。また、厳しい芸能界の世界に入り、それを切っ掛けに不完璧な自分を許せなくなってしまうケースもあるでしょう。
目立つポジションにあるため知られやすい
芸能人等の有名人は、良くも悪くも注目される職業です。有名人が自己愛性パーソナリティ障害になったというニュースがあると、別の有名人で「あの人もそうだった」と言った話題が起きやすくなります。
このようなテレビ等の情報に触れていると、いつの間にか「芸能人は自己愛性パーソナリティ障害の人が多い」という思い込みを持つ事があります。煽り運転の事件ばかりがニュースで取り上げられると、身近に危険が一杯あると思い込んでしまうのと同じです。
情報の取り上げ方によって、印象の受け方が大きく変わり、それによって私達の思い込みが左右される事があります。
芸能人に限らず、あなたの身の回りにも探せば、自己愛性パーソナリティ障害の人が何人か見つかる筈です。
あくまで、芸能人に自己愛性パーソナリティ障害の人が多い可能性がある、という程度に捉えておくと良いでしょう。
自己愛性パーソナリティ障害の芸能人かどうかの見分け方
ある芸能人が自己愛性パーソナリティ障害かどうかは、医師による診断を確認しないと分かりません。しかし、自己愛性パーソナリティ障害の特徴に合致しているかどうかで推測は出来ます。その方法についてご紹介いたします。
目付きがギョロギョロしている
自己愛性パーソナリティ障害の芸能人は、目つきがギョロギョロした雰囲気になる事があります。顔つき全体でいうと、男性は爬虫類で女性は般若のような表情に見えると言われています。ただし、芸能人の顔を見て、明らかに「爬虫類っぽい」「般若みたい」と断定出来るものではありません。しばらく、じーっと顔を眺めている時に、何となくそう見える程度と考えましょう。
目つきに特徴が出るのは、常に緊張した状態で、危険や嫌悪から身を守ろうとしているからです。私達が地震等が発生した際、「どの程度の規模の地震か?」を判断しようとして、目付きが鋭くなったり、恐れた表情になったりするのと同じです。
また、目つきがギョロギョロしていても、それが表情の個性という場合もあります。参考にする要素の1つとして捉えるようにしましょう。
性格が支配的で人を軽蔑している
他人を支配しようとする特徴があり、人を見下したような印象がある芸能人は、自己愛性パーソナリティ障害の可能性があります。自己愛性パーソナリティ障害は、ありのままの自分を受け入れられず、他人よりも圧倒的に自分が優れているという思い込みで苦しみを乗り越えようとしています。
その為、苦しみから解放される為なら、他人を支配する事を厭いません。心の苦しみが「人を見下す」という態度に出る場合もあります。この性質に加えて、他人に対する悪口が多かったり、生まれ育った家庭に問題がある場合は、自己愛性パーソナリティ障害である可能性が高いと思われます。
魅惑的で異性に思わせぶりの態度をとる
他人とは圧倒的に異なる魅力や能力がある、と考えるのが自己愛性パーソナリティ障害の人の特徴です。芸能人の場合は、際立った魅力や能力を持ち、ルックスについて過剰な自信を持っている事も少なくありません。
自分はずば抜けて魅力的な容姿に恵まれていて、他の人とは比べものにならない程優れていると思っているのです。こういったタイプの芸能人は多いかもしれませんが、その中に自己愛性パーソナリティ障害の人も含まれているのです。
その魅力を駆使して異性を口説いて自分の価値を認識するという行為を繰り返す事もあります。
良心の欠片もない残酷な性質を持っている
一般の人には分かりにくいですが、良心の欠片もない、そして、残酷な性格である場合は、自己愛性パーソナリティ障害の芸能人である可能性があります。このタイプの人は、自己愛性パーソナリティ障害の中でも反社会的な特徴を持つ人で、冷酷さを持って人をモノの様に扱う特徴があります。周囲の人から見ると、何かの記憶に対して怒りがあり、社会に恨みを晴らしているかの様に見えます。
また、このタイプの自己愛性パーソナリティ障害の芸能人は、人からお金を騙し取る事を悪いと思っていません。芸能人で詐欺や横領といった刑事事件を起こしてしまう人が居るのは、このタイプの自己愛性パーソナリティ障害だったから、というケースもあるのです。
幼少期に過酷な環境で過ごした経験がある
テレビに出演している芸能人が過酷な幼少期の記憶を話している事がありますが、家庭環境に問題があった芸能人に自己愛性パーソナリティ障害が多い事もあります。
例えば、両親のどちらか、または両方から暴力的な教育を受けていたり、母親が蒸発していなくなった記憶がある芸能人の中に、自己愛性パーソナリティ障害の人もいます。幼少期の経験が心の傷となって人格形成に影響してしまうのです。
状況により様々ですが、「自分には存在価値が無い」とか「自分は愛されていない」と何かをきっかけ思い込んでしまうのです。
そして、その間違えた信念が苦しみとなり、自分が特別な存在でなければならないという思い込みに繋がるのです。
親子揃って有名人でチヤホヤされて育てられた
有名人の二世は、自己愛性パーソナリティ障害の問題を抱える事が多くなります。例えば、自分の父親が超有名なプロ野球の選手で、自分も野球をしたものの、父親ほどの実績を上げられず、芸能界にコネ入った場合です。もちろん、これは、あくまで例え話です。
このような優れた親がいる家庭に生まれると、幼少期から特別扱いされて、大人からチヤホヤされて育てられます。しかし、超大物の親ほどには活躍出来ず、「自分はだめだ」という思いを抱き、自分を受け入れられなってしまうのです。
親子で有名人だからといって、全てが、自己愛性パーソナリティ障害というわけではありません。その可能性がある、という目で観察していると、見抜けるようになると思います。
活躍の場をコロコロ変えてしまう
それなりに実績を上げている芸能人が、全く畑違いの事にチャレンジする、というニュースを見る事があります。やりたい事が変わったから、という理由なら問題無いですが、今の成功では優越感が満たされないから、という理由で次々に活躍の場を変える場合は、自己愛性パーソナリティ障害の問題が含まれている事があります。
お笑い芸能人として活躍していた人が、急に活躍の場を海外に移してしまうという事があります。海外に移住する理由も明確ではない場合は、現状の自分ではダメだという思いが強くなったと考える事も出来ます。
他の特徴と合わせて総合的に考える必要がありますが、理由なく大きく方針転換してしまう事があるのも自己愛性パーソナリティ障害の人の特徴です。
まとめ
芸能人は、注目される特別なポジションである特性から、自己愛性人格障害の人が目指す事が多い職業です。その為、芸能人や有名人に自己愛性パーソナリティ障害の人が多いように見えても不思議ではありません。
ただし、根拠もなく「あの芸能人は自己愛性パーソナリティ障害だ」と考え、言いふらすのはよい行いではないでしょう。よく似た特徴があっても、自己愛性パーソナリティ障害でない人も当然います。
とはいえ、知識として知っておくと、興味を持って芸能界を見られます。人間観察の手段の1つとして記事を参考になさっても面白いでしょう。