霊気(レイキ)は宗教?レイキの正しい知識と使い方・効果・シンボル
こんにちは、管理人の凛です。
病気になったり怪我をした時にケアすることを「手当て」と言いますよね。
患部に「手を当てること」が病気や怪我の治癒に役立つことは、昔は当たり前のことだったのでしょう。
今回は、手を当ててヒーリングをする手法として注目を集めている「霊気(レイキ)」についてご紹介していきたいと思います。
霊気(レイキ)は昔の日本で病気や怪我を治療する方法だった
「霊気(レイキ)」という言葉からは心霊現象や幽霊などを連想するかもしれませんが、「霊」という言葉は「神々しい不思議な働きのある力」を意味しています。
「神々しい不思議な働きのある力」=「霊気」と言ったり、霊気を活用したヒーリングのことを単に「霊気」と言います。
正統な霊気は宗教団体ではない
霊気を行う団体はいくつかありますが、霊気には神仏や神格化されるような人、物は存在しません。
正統な霊気は宗教団体ではないのです。
霊気のエネルギーを使う際に描く「シンボル」というマークを神格化している場合などは、その霊気団体は正統な教えを伝えていない可能性があります。
霊気(レイキ)は誰でも生まれつき持っている力
「手当て」という言葉があるように、患部に「手を当てること」が病気や怪我の治癒に役立ったことは、昔の人にとっては当然だったのかもしれません。
人間の手のひらから、病気や怪我を癒すような「自然な気(パワー)」が出ていることを誰も疑っていなかった時代もあったんですね。
しかしいつの間にか、そのような能力は徳の高い宗教者など、特別な人にしか与えられていない力だと考えられるようになりました。
臼井甕男という人物が霊気の存在に気づいた
臼井甕男(うすいみかお)(1865-1926)という人が、1922年に京都の鞍馬寺で断食修行した帰り道に、偶然「霊気(レイキ)」の存在に気づいたと言われています。
その後彼は「心身改善臼井靈氣療法」という名をつけて「霊気(レイキ)療法」を実践し、臼井霊気療法学会も設立されました。
当時、霊気は病気や怪我を治療する目的で行われていたとのこと。
臼井甕男は亡くなるまでの4年間に数十人の弟子を育てたと言われています。
その中には海軍大佐林忠次郎という社会的に地位のある人もいたそうです。
第二次大戦後衰退した日本の霊気(レイキ)療法
第二次世界大戦後に日本を統治したGHQは、日本の伝統的な団体の解散を命じました。臼井霊気療法学会も解散し、日本の霊気療法は表舞台から消えました。
しかし、臼井甕男の流れをくむ弟子たちは、身近な人々に自宅で施術を続けていたそうです。
ハワイ発アメリカでブレイクした「レイキ・ヒーリング」
臼井甕男の直弟子である林忠次郎が育てた弟子の一人に、日系アメリカ人でハワイ在住のハワヨ・高田という女性がいました。ハワイに帰った彼女はレイキ・ヒーリングクリニックを開設し、西洋にレイキ・ヒーリングを広める原点となったのです。
ベトナム戦争後のアメリカから世界的に広がった「ニューエイジ」というムーブメントがあります。これは、それまでの西洋中心の文明を反省して、東洋の叡智、古代の叡智、更に宇宙的な文明の出会いを求めるアクションでした。
医療の分野でも科学万能主義が疑問視されるようになり、代替医療として「レイキ・ヒーリング」が注目され、大変なブームとなりました。
今でもレイキ・ヒーリングは、アメリカでは代替医療の一つとして本人の希望と医師の同意があれば保険診療扱いになります。また、看護師養成過程では単位として認定される学科の一つです。
欧米では「レイキを知っている?」と聞くと、「日本の古いヒーリングでしょう?」と普通に答える人がたくさんいるそうですよ。
西洋から日本に逆輸入された霊気(レイキ)
ハワヨ・高田女史が広めた「レイキ・ヒーリング」は彼女の死後、弟子達が分派して色々な系統に別れましたが、そのうちの「ラディアンス」、「レイキ・アライアンス」という分派が1980年代の後半に、日本に逆輸入されました。
「レイキ」、とわざわざカタカナ表記にするのはそのためなのです。
逆輸入された「レイキ・ヒーリング」は大歓迎され、1990年以降、日本各地でセミナーが行われるようになりました。
再発見された日本の伝統的な霊気(レイキ)
その頃、日本の伝統的な霊気は途絶えていると思われていました。しかし、細々と活動を続けていた臼井甕男氏直系の「臼井式(日本伝統式)」と、林忠次郎海軍大佐の直弟子の一人である山口千代子女史が「直傳靈氣(じきでんれいき)(日本式)」を伝承していることが分かり、日本の伝統的な霊気が再発見されたのでした。
1993年に初めて公開セミナーが開かれて、日本の伝統的な霊気も広まっています。
現在の霊気グループは9割以上が西洋レイキの系統
現在、日本国内で霊気(レイキ)使用者は推定5万人といると言われていますが、そのほとんどが海外から逆輸入されたタイプの西洋レイキを学んだ人だと考えられます。主な霊気の系統としては、以下のようなものが挙げられます。
- 臼井式(日本伝統式)
- 直傳靈氣(日本式)・光明
- 西洋式:ヴォルテックス ラディアンス・アライアンス・レイドウ・オショー・neoレイキ
- 現代霊気(西洋レイキに日本の伝統霊気を取り入れたもの)
その他にもそれぞれから分派、発展させた様々なグループがあります。
霊気(レイキ)ヒーリングの正しい知識と手法
霊気(レイキ)は歴史のある、海外では名の通ったヒーリング手法ということはわかりましたね。
では、霊気の手法自体を詳しく紹介しましょう。
厳密に言うと、霊気を使うことと霊気(レイキ)ヒーリングは違うのですが、わかりやすくするために、ここからお話するのは霊気(レイキ)ヒーリングに限定します。
後ほど霊気を使うこと=霊気法についてもお話します。
霊気(レイキ)ヒーリングはエネルギーを補給する手法
霊気(レイキ)は誰でも生まれつき持っている力で、手のひらなどから自然に出ている気(パワー・エネルギー)です。
「気が強い」「気が弱い」「元気」「病気」など、「気」のつくたくさんの言葉からも、「気」は人間の持つエネルギーに関係があることがわかるでしょう。
霊気(レイキ)ヒーリングは単純に言えば、人間に「気力」を補給することです。「気力」を他の人や、時には自分に向かって「流す」ことが霊気(レイキ)ヒーリングです。
「気力」を補給すると自然治癒力も増す
「病は気から」というように、人間の自然治癒力や免疫力、抵抗力は気力が充実すると改善することがわかっています。
霊気(レイキ)ヒーリングによって気力を補給すると気力が増し、身体的な問題も改善される可能性もありますね。
霊気(レイキ)ヒーリングが誰にでもできる理由
霊気を他の人や、自分に向かって「流す」ことが霊気(レイキ)ヒーリングです。これは人にあげたら減ってしまうものではありません。
しかし、元気のない人に自分の霊気をあげてしまったら、自分のパワーがなくなってしまうのでは?と思いますよね。
もともと霊気のたくさんある人しか霊気(レイキ)ヒーリングはできないのでしょうか?
その疑問については、宇宙の法則を用いてお答えしていきたいと思います。
霊気(レイキ)は宇宙万物に満ちているエネルギー
霊気の世界観では、宇宙のすべてのものはエネルギーを持ち、世界はそのエネルギーに満ち充ちていると考えています。そしてその多種多様なエネルギーの一つが「霊気」と呼ばれる生命の源となるエネルギーです。
霊気(レイキ)は流れた分だけ流れ込んで来る
生きとし生けるものは呼吸をするように霊気を取り込み、霊気を出しています。言わば万物は霊気(レイキ)の通り道なのです。
ある人から霊気が流れていけば、同じだけの霊気が周りから流れ込みます。そうやって宇宙の調和が取れているのです。
ですから、人にあげたら減ってしまうものではありません。
霊気(レイキ)ヒーリングは誰にでもできる、という理由のひとつはここにあります。
自然なエネルギーの流れだから人間の意思の影響は受けない
霊気は宇宙におけるエネルギーの調和の法則によって流れるものです。人間が「ここに流そう!」と思って流れを変えたり強さを変えたりすることができません。
気功も「気」によるエネルギーワークですが、霊気と違うのは、修行や鍛錬で集めたり強めたりするエネルギーを扱うという点です。一方、霊気は人間の意思と関係ないので、修行や鍛錬は必要ありません。
霊気(レイキ)ヒーリングは誰にでもできる、という、もうひとつの理由はここにあるのです。
日本伝統の霊気(レイキ)法の目的はヒーリングだけじゃない
西洋形と言われるレイキはほぼ100%、ここまでお話してきた霊気(レイキ)ヒーリングのことを指します。
一方、日本から海外に出ていない「臼井式」や「直傳靈氣」では、霊気を使うこと自体を「霊気(レイキ)法」としています。そのため、使用の目的はヒーリングだけに限定されていません。
日本伝統式の霊気(レイキ)法は精神を強くする方法
ハワヨ・高田女史が林忠次郎海軍大佐から伝承して欧米に広まった霊気(レイキ)は、ヒーリングの面が強調されていました。欧米の人々には理解しにくい精神的な面が伝わらなかったという説もあります。
そのため、ヒーリングだけでない日本伝統式の「霊気法」は、「幻の日本伝統式の教え」などと言われていたそうです。
この日本伝統式の霊気法は、精神を強くし、ぶれない自分になる方法だと言われています。
霊気を自分の中に上手に取り込む「日本伝統式の霊気法」
精神を強くし、ぶれない自分になるためには、不足している気力をアップさせ、精神のバランスを取れるようにしなければなりません。これは宇宙の霊気を自分の中に上手に取り込むことで可能になります。
何もしなくても霊気は自分の中に入って来ますが、より入りやすくする方法を教えてくれるのが日本伝統式の霊気法なのです。
霊気(レイキ)の正しい使い方!3つのポイントを紹介
霊気(レイキ)にはたくさんの系統がありますが、本質が異なるわけではなく、大切にするポイントが若干違うだけです。ここからは、基本的な正しい霊気の方法について紹介します。
1.霊気(レイキ)ヒーリングは手を当てるだけ
霊気(レイキ)ヒーリングをする方法は、ただ、自分や相手の身体に手を当てるだけです。慣れてくると、癒やした方が良い部分に手を当てると違いが分かるようになります。
手を当てていると、相手はその部分が熱くなってくると言われています。それが、霊気が送られている証拠なのです。
2.エネルギーを共鳴させ正しく霊気(レイキ)を受け取る
どのような人にも宇宙の霊気(レイキ)を流し受け取る能力はあり、実際今も体の中をそのエネルギーが流れています。人に霊気を送る(流す)時には、ヒーラー自身が宇宙のエネルギーを正しく受け取って、それをさらに増幅させる力が必要です。
そのためには、宇宙のエネルギーの波動と自分の波動を合わせ(共鳴させ)ます。そうすることで宇宙の霊気をより良く受け取れるのです。
3.シンボルとマントラは特定の性質の霊気を集めるために使う
霊気(レイキ)では、特定の目的を持ってエネルギーを受け取りたい時に、シンボルやマントラを使うことがあります。かつては門外不出で、描き残してはいけないものでしたが、現在はネットなどで見ることが可能です。
しかし、どれが本物なのか疑わしい面もありますね。
シンボルやマントラは、レイキティーチャーやレイキマスターの助言を受けてから用いたほうが良いでしょう。
正しく霊気(レイキ)を流す3つの方法を紹介
受け取った霊気(レイキ)を効果的に流すには、自分の中に障害物があるとうまくいきません。自分が太いパイプになって宇宙からの霊気を流す必要があります。パイプが太くて汚れていなければ、宇宙の霊気が勢い良くたくさん流れますよ。
1.宇宙のエネルギーと調和する自然な心を持つ
霊気(レイキ)は、上でも説明した通り宇宙のエネルギーの調和の法則によって流れるものです。人間が「ここに流そう!」と思って流れを変えたり強さを変えることはできません。
ですから、宇宙のエネルギーの調和に自分を委ねる自然な心が大切です。
2.臼井甕男の五戒の教えを守る
「今日だけは、怒るな、心配すな、感謝して、業を励め、人に親切に」という、臼井甕男氏の残した「五戒の教え」というものがあります。
これは、人間としての徳を積み、精神的な成長を助ける生き方の指針です。
多くの「臼井式霊気(レイキ)」を実践する人々はこの教えを守っているそうです。
3.レイキマスターやレイキティーチャーからアチューンメントを受ける
宇宙の波動と自分の波動を合わせ(共鳴させ)受け取る準備をするためには、既に霊気(レイキ)ヒーリングを実践している人からアチューンメントを受けるという方法もあります。
アチューンメントとは、レイキマスターやレイキティーチャーからエネルギーの回路を開いてもらうことです。なんだか怖そうに思うかもしれませんが、痛みもなく、10分程度で終わるということです。
詳しくは霊気の教室やヒーラーに問い合わせてみてくださいね。
アチューンメントはレベルに合わせて3段階ありますが、1回だけで、誰でも気が流せるようになります。自分でも家族でも、どんどん「手当て」をしてみると上達しますよ。
霊気(レイキ)は健康法や自己啓発の方法として人気
最近のヒーリングブームであなたもどこかで「レイキ・ヒーリング」という看板や広告を見たことがあるかもしれません。
ですが、この記事を読んでも実際に効果はあるのだろうか、と半信半疑の方もいるかもしれません。
霊気(レイキ)ヒーリングは健康法だと考えられている
海外では代替療法として病気や怪我の治療の補助として活用されている「霊気(レイキ)ヒーリング」。しかし、日本においては医師による病気や怪我の治療や、鍼灸・マッサージのような国家資格のある医業類似行為としては認定されていません。
しかし、実際に霊気(レイキ)ヒーリングを受けて体調が改善したり、精神的な不調が軽減したケースも多く見られます。そのため、心身の健康に良い影響を与える「健康法」と考える人は多いようです。
霊気(レイキ)法は自己鍛錬や自己啓発に効果がある場合も
臼井甕男氏の流れを汲む日本式の「霊気(レイキ)法」は、生き方を本気で考える人や、従来の自分を改善してよりよい自分になりたいと考える人達に影響を与えています。
宇宙と繋がる自由な自分を見つけ、毎日を感謝して安らかに暮らしたい人にはぴったりですね。
まとめ
誰でも「手を当てる」だけで癒やし、癒やされるという霊気(レイキ)ですが、欧米から再輸入された霊気(レイキ)はヒーリング中心。
日本伝統の霊気には、ヒーリングだけでなく精神的な自己鍛錬の要素もあるのですね。
最近の霊気(レイキ)ヒーリングは、ヒーリングをすると他者を癒すだけでなく、ヒーラーも癒やされて、双方が高い精神性に向かって成長することを目指す傾向にあります。
例えば、数人が輪を作り背中に手当てをして全員が同時にヒーリングを受けるセッションも行われていますよ。
霊気(レイキ)ヒーリングのサロンや教室も色々あり迷ってしまうと思いますので、問い合わせる時の参考にして下さいね。