【セミリタイアに失敗】投資で全資産を失った50代の体験談4選!
こんにちは、管理人の凛です。
今回は「投資に失敗し全資産とセミリタイアの夢を失った50代」をテーマにお話したいと思います。
セミリタイアとは、定年退職をむかえるまでに会社を辞めて、残りの人生を何にも縛られる事なく自由に生きて行く事です。労働大国といわれる事が多い日本では、あまり考えられない生活ですが、実際にセミリタイア生活を送っている人はいますし、その生活を目指し努力している人も数多くいます。
ただし、真面目に働くだけではセミリタイア成功は難しく、リスクを伴いながらも「資産投資」でお金を手にしようとする人がほとんどです。最悪の場合、大きな失敗をして全資産を失いかねません。
今回紹介する4人は、どれも投資で全資産を失ってしまった人達です。50代で全資産を失わない為にも、彼らの失敗例をしっかり読んで自身の教訓にしましょう。
【自信がないまま始めないように】自信の無さが影響し、投資に失敗したE.Hさん
E.Hさんは40代から資産運用の一環として投資を始めた男性です。一般的に40代からの投資は少し遅めであり、時間が最大の味方である株式投資等は避けた方が良いと考えられている年齢です。
しかし、ひょんな事で知り合ったアドバイザーに話を聞いた際に「40代からでも遅くはない」と励まされた事がきっかけでE.Hさんはリスクの高い外国株式の投資を行う事となったのです。
「アドバイザーさんは友人の紹介だったんです。友人は中学からの同級生だったので私の数少ない信頼出来る人でした。だからそのアドバイザーも大丈夫だろうと思ったんですアドバイザーさんは個人でファンドマネージャーをやっているとの事で、株式運用等に強いと言っていました。友人の紹介ってのもあったし、受け取り時の手数料を割り引くと言う条件で彼との投資信託契約を結んだんです。ただ…正直心配だったんですよね」
「投資した資金が増えていくワクワク感とともに、奥底には不安と心配があったと話すE.Hさん。本当に彼に任せて大丈夫なのか、やはり保険会社等に任せた方が良いのではないかと言う不安は募るばかりだったそうです。しかし、彼はもう引くに引けない状況でした」
「アドバイザーの人に、いま回せる資産を全部私に投資してほしいと言われたんです。正直びっくりしましたし、嫌がりましたけど…彼の株式での成功実績や年間契約人数等を見せられ、私はなぜか投資に回せる全資産を預けてしまったんです。今思えばなぜそんな事してしまったのか…後悔しかありませんよ」
もしかしたら、全資産を失ってしまうかもしれない…。そんな不安を抱える日々は約5年続いたそうです。そして不安が形となった日は突然訪れました。アドバイザーから資産運用に失敗してしまったと連絡が来たのです。
「聞いた時は頭が真っ白になりました。何回も聞きなおしましたが、結果は変わらず…。加えて失敗した際の責任に関してはしっかりと話し合っていなかったので、彼に責任を取らせるわけにはいきませんでした。アドバイザーからは、『より一層頑張って資産を増やそうと思っているので追加投資してほしい』と言われましたが信じられるわけもなく…。今まで投資していた資産が全て0になった今、投資した事を後悔する日々が続いています」
彼は50代になっても全資産は30代のころと同程度しか回復していません。
今後定年までしっかりと働きセミリタイア生活と言う夢は二度と見ないようにするとおっしゃっていました。
E.Hさんの失敗から学べる事
E.Hさんの失敗から学べる事は2点あります。
1点目は「信頼しきれていないファンドマネージャーに全資産を預けてしまった事」、2点目は「マイナスにシフトした潜在意識を5年間抱き続けてしまった事」です。
基本的な事ですが、個人事業としてファンドマネージャーを名乗っている人には当たり外れがあります。加えて投資する銘柄も個人によって好みや塩梅が異なる為、思い通りの資産運用をしてくれる可能性は低いのです。
元々投資にはリスクが付きものですが、個人に資産を預ける方法は新興国に全資産を投資する事と同じくらいリスキーでしょう。
また、マイナスの潜在意識を持ち続けた事も間接的に投資失敗の要因となっています。潜在意識は引き寄せの法則と密に関わっており、潜在意識として抱かれた思いや気持ちはプラスマイナス関係なく、色々な事物を引き寄せてしまうと考えられているのです。
今回E.Hさんは5年にわたってマイナスの潜在意識を抱き続けてしまいました。その結果が投資失敗と言うリスクを引き寄せてしまったのかもしれません。
投資を失敗しない為には、信頼出来る企業や機関を選ぶ事と、潜在意識をプラスに書き換えておく事が大切です。
【現状を見誤った結果、悲惨な目に】中途半端な判断が失敗を招いてしまったS.Aさん
S.Aさんは株式運用を若いころから勉強しており、自分で資産運用をしていた方です。
主に取引していたのは新興国株式と外国株式で、まさに“攻めの資産運用”でした。
「勉強は若い頃からしていましたが、実際に運用費として回せるお金がありませんでした。ようやく資産運用に回せる資金が溜まったのも30代後半だったので、今思えば若いころからの遅れを取り戻したいと焦っていたのかもしれません」
株式運用の特徴として、一般的に外国や新興国株式はリスクが高い事で有名です。ただS.Aさんはリスクを伴っても高額なリターンを狙えると踏んでいました。
「リスクが大きい分、リターンも大きいと言う点に賭けたんです。ただ、企業に任せて寝かせておく期間は自分には無かったので、短期間で高額ターンを取れるセルフ運用を取り入れたんです。もちろん勉強してきたので、運用を成功させる自信はありました。だから攻めたんだと思います」
最初はトントン拍子に資産が増えていったと言うS.Aさん。しかし株式を運用し始めて数年が経った頃、運用があまり上手く行かずマイナスに向いてしまう日々が続いいた時があったそうです。
ただ彼は、守りの投資に移行する事はありませんでした。守りに入ってしまうと目標としている期間までにリターンを得る事は出来ないと考えたからです。
S.Aさんは自分の運用方法と必ず目標は叶えられると言う思いを信じ、攻めの取引を続けました。しかし結果は全てマイナス取引となってしまい、彼は全資産を失う事となってしまったそうです。
「今思えば、守りの投資に切り替えてコツコツ貯めておくべきだったんだと思います。あの時点で債権取引に切り替えたりしていれば、結果は違ったんだろうなと…。攻めの取引は間違っていなかったとは思いますが、近い将来攻めの取引が出来るように、一時的に守りの取引に徹する事も必要だったなと反省しています」
今はもう投資全般に手を出す事はしていないと話すS.Aさん。今後は失った資産を少しでも取り戻す為に、節約と貯蓄の生活を続けて行くそうです。
S.Aさんの失敗から学べる事
S.Aさんが投資失敗によって資産を失った最大の要因は「マイナス方向へと向いてしまった時期で、冷静になれなかった」と言う点でしょう。
株式等の運用方法は様々ですが、自身で運用を行い、利益を得るには豊富な知識と経験、そして柔軟性が必要不可欠です。特に自身で資産運用を行う場合は、利益が出ない日々が続いた時にどう柔軟に対処するかが成功へのカギと言えます。
S,Aさんの場合、潜在意識に関しては常にプラスにシフトしていたものの、かなり焦りがあったように思えました。焦りは人の思考回路を鈍らせる作用がある為、柔軟性に富んだ決断を下せない可能性があるのです。本人も述べていますが、攻めの取引だけではなく、守りの期間も組み込められれば結果は違ったのかもしれません。
彼の失敗からは、どんな時も現状を見定める心構えが必要だと言う事が分かります。
【変な投資話には要注意!】うますぎる話にのっかりセミリタイア失敗となったG.Nさん
G.Nさんは今回紹介する4人の中で、最も遅い40代から資産運用を行なった女性です。
彼女には老後の資金として若い頃からコツコツと貯めていたへそくりがありました。夫の収入と自分のパート代で切り詰めた生活をしていましたが、万が一に備えて自分用の資産として貯蓄をしていたとの事でした。
「このご時世、何があるか分からないじゃないですか。だからいざと言う時に少ないけど自分用の資産として取っておいたんです。大体100万円前後だったかなと」
愚直に貯蓄を続けていたG.Nさんがセミリタイア生活の話を聞いたのは、40代前半のときでした。ママ友の間で「老後資産の蓄え方セミナーに参加してみよう」と言う話が持ちあがり、話だけでも聞いてみたいと思ったG.Nさんは数人で話を聞きに行ったそうです。
「セミナーの内容は、とても為になる話ばかりでした。中でも、ずっとパートと家の往復だった私にとってセミリタイア生活の為の運用術は夢のような話で、夫もきっと夢見ているだろうと勝手に想像してしまいました。話の最後には数年間で数千万円まで資産を増やせる仕組みを紹介された事もあり、『私のへそくり100万円を使って増やせるだけ増やしてみよう、私なら出来る!』と思っちゃったんです」
周りのママ友からは「考え直した方が良い」と止められたG.Nさんでしたが、彼女の目先は既にセミリタイア生活に向いており、誰の忠告も聞かない状態だったそうです。
もちろん契約書に書かれてあった「万が一の損失に関しては、弊社では一切の責任を負いません」と言う文言も目に入っていなかったと彼女は話していました。
「今思えば上手すぎる話だったんですよね…。たった数年で元手を10倍に増やす事が出来る仕組みなんて存在しませんよ。どんなに頑張っても2倍が限度でしょう。ただ当時の私はそんな事を想像する余裕すらなかった…。結局投資したお金は全て無くなって資産運用は失敗に終わりました」
G.Nさんは幸いな事に、夫に内緒で自分用の資産を貯めていた為生活に困る事はありませんでした。しかし、それでも夫が稼いできたお金も入っていた事もあり、暫く罪悪感にさいなまれたそうです。
現在も少しずつへそくりとしてお金を貯めているものの、もう資産運用に回す事は無いと話していました。
G.Nさんの失敗から学べる事
G.Nさんの失敗から学べる事はただ1つ、「うますぎる話に乗ってはいけない」と言う事でしょう。
上述したE.Hさんと同様に上手すぎる話や信頼に欠ける話にはとんでもないリスクが付きものです。彼らは意図せずとも自分を簡単に信じてくれる相手を探している為、G.Nさんのような信じやすい人に声を掛けてきます。
G.Nさんが抱いていた「私なら出来る!」と言う潜在意識の表れはとても素晴らしい傾向です。しかし、それはきちんとした資産運用の体制が整っていればこその話であって、全く根拠のない体制で発揮される事はありません。
昨今では色々な詐欺が流行っており、見極めるのはかなり難しくなっています。もし、上手すぎる話を持ち掛けられた時は、一度冷静になり時間を置きましょう。そして誰かに相談し、アドバイスをもらう事が大切です。
【慎重な自分から抜け出したいと思った結果…】自身の選択に迷い失敗したF.Oさん
F.Oさんは元々慎重な性格で、資産運用に関しても万全を期して臨んだ方でした。
一見すると、投資の失敗とは程遠い存在に思えますが、その慎重さが仇となってしまったようです。
「自分が元々慎重なのは、失敗を何より恐れてしまうからなんですよね。資産運用を始めたときも、手堅い所だけにフォーカスを当ててコツコツと貯めていました。ただ、セミリタイアの話を聞いたとき、突然その生活にあこがれを抱いてしまったんです。でも今のまま続けてもセミリタイア生活を送れる金額にはならなくて…。一度だけ思い切った賭けに出てみたんです。これが大きな間違いでした」
F.Oさんが手を出したのは新興国の株式でした。
新興国の銘柄に全資産をつぎ込み一発逆転を狙う事にしたそうです。周りの株式友人からは「無謀だ」「早とちりしすぎだ」等と言われましたとの事でしたが、彼の頭は資産運用でセミリタイアをしたいと言う思いだけでいっぱいでした。
「私なら短期間で新興国の株式で一儲け出来ると思ったんです。ただ、当時の私は株式の本質を忘れていました。株投資は長期間掛けて行わないと成果が出づらい物もあるんですよ…。だから一気に株価が暴落した瞬間、ヤバいと思って売ってしまったんです。当然大損です。ほぼ全資産失ったような物でした」
F.Oさんは結局全資産を新興国株式に投資してしまった為、その後の資産運用は出来なくなってしまいました。今は資産運用には手を出さず、コツコツとお金を貯める日々に切り替えているそうです。もうセミリタイアについては考えないそうです。
F.Oさんの失敗から学べる事
F.Oさんの失敗ポイントは「自分の運用スタイルに自信を持てなかった事」と言えるでしょう。いくら慎重な性格をなんとかしてセミリタイア生活を送りたいと思ったとは言え、急いでは事を仕損じると言う言葉の通り、失敗のリスクは高くなります。
F.Oさんと同じような運用スタイルでセミリタイア生活にまで上り詰めた人もいる為、安易に運用スタイルを変えてしまわない方が良かったのです。
もし変えたとしても、新興国株式を自分で取引するのではなく、インデックス方式を採用している企業に依頼して資産を増やしてもらった方が良かったでしょう。
資産運用に関して1人で考えて判断するのはとても危険でリスクが高い事です。必ず誰かに相談する癖を付けましょう。
セミリタイアも投資も失敗しない為に必要なのは“見極め”と“潜在意識の活用”
紹介した4人の投資失敗談は、実は誰にでも起こりうる事です。
特に現状の見極めが出来ない人や、潜在意識の書き換えが上手く行かず、不安な気持ちを抱えたまま投資を行う人は失敗しやすい傾向にあります。
せっかく今まで自分が貯めてきた資産を失ってしまうのは誰でも避けたいはずです。その為には、投資先や投資中の流れを正確に見極める事が大切でしょう。また嫌な流れを断ち切る為にも、不安な気持ちを根本的に無くす事も大切です。
この2つがしっかり出来れば、投資成功の道はきっと広がるでしょう。
まとめ
今回紹介した4人の失敗談の要因の1つには、潜在意識の活用が上手く出来なかった事が挙げられます。
投資に関しても同様で、「失敗するかもしれない…」のような不安を含むマイナスの潜在意識を抱えて大事な決断をするのは危険です。また、人は不安を抱えると決断力や分析力が欠如する傾向にあります。つまりこの状態では、投資やセミリタイアを成功へ導くベストな決断をするのは難しいと言えるのです。
4人のような失敗を起こさない為にも、まずは潜在意識を完全なプラスに書き換えて下さい。そのうえで投資を始めれば、全資産を失うリスクは低くなり投資とセミリタイアの成功も引き寄せやすくなるでしょう。