金縛りは怖い霊の仕業?科学的な原因?知っておきたい知識と対処法
こんにちは、管理人の凛です。
意識があるのに、身体が動かせなくなる「金縛り」。その頻度は人それぞれで、全く経験が無い人もいれば、毎日のように金縛りにあう人もいるようです。
金縛りにあうと、身体の自由が効かなくなるだけではなく、不可思議な物体や音を見たり聞いたりする人もいます。怖い思いをすることもありますから、自分や周りの人が金縛りにあうと「これは心霊現象なのか、それとも科学的に説明できるものなのか」等と気になってしまいますよね。
そこで今回は、金縛りの種類の見分け方に加え、それぞれの金縛りに関する知識や適切な対処法を解説します。
金縛りには「霊的」「科学的」の2種類が存在する!
「金縛り」というと、最近では科学的に説明される現象であるという考えが多く見られるようになりました。しかし、私としては、一口に金縛りといってもその性質は一様ではなく、「霊的要因による金縛り」と「科学的要因による金縛り」の2種類に大別されると考えています。
それぞれの金縛りに対して正しく対処するには、体験した現象がどちらに当てはまるのかを見分けなければなりません。その上で詳しい知識を身に着け、適切に対処していきましょう。
霊的な存在が原因となった金縛りを見分ける2つのポイント
体験した金縛りが霊的なものかどうかを見分ける際には、「金縛りの後に異常な感覚・現象が明確に現れたかどうか」が判断のポイントとなります。その分かりやすい例としては、以下が挙げられます。
- 身体に手の跡のようなものが残っている
- 金縛りが起きる前と後で部屋の様子が変わっている
一つ一つ詳しく解説していきます。
1.手の跡が残っている=霊的な存在が腕や足を引っ張った
金縛りにあっている最中、誰かに腕や足を引っ張られるような感覚を味わうことがあります。
金縛りが解けた後も引っ張られた箇所に違和感があるなら、その部分を確認してみましょう。手の跡のようなものが見られるなら、霊的要因による金縛りであった可能性が高いと言えます。
いつの間にか自分で掴んでしまっていた…という可能性もゼロではありません。ですが、このような現象が何度も繰り返される場合は要注意。やがて、引っ張られた感覚のある箇所が痣のように目立ってくることがあります。その場合は、霊的な存在があなたの腕や足を実際に引っ張っていた可能性がかなり高いと言えるでしょう。
2.部屋の様子が変化している=霊的な存在が物を動かしている
金縛りが解けた後に部屋の様子が変化していたという場合も、霊的なものが原因となっている可能性があります。例えば、眠る前にはきちんとその場にあったはずの小物が倒れていたり、閉めてあったカーテンが開いていたりしたことはありませんか?
もちろん、単なる地震や風などが原因の可能性もあるでしょう。しかし、こんなことが何度も続くようなら霊的な存在の関与を疑うべきです。
反対に上記のような現象は無く、金縛りが解けて暫く経って何も異常を感じない程度ならその心配は薄いと言えます。
霊的な金縛りを引き起こす4つの存在と対処法を解説
体験した金縛りが霊的なものであると考えられる場合、「その金縛りを引き起こした存在は何なのか」が気になるところですよね。これに関しては、古くからあらゆる地域で色々な原因が考えられています。
金縛り中に体験する現象は、「声が聞こえる」「何かが胸の上に乗っている」る」等、その時によって様々です。同じ存在があの手この手で人を苦しめようとしている場合もあるでしょうが、やはりその霊的な存在自体が異なっている可能性が考えられます。
金縛りを引き起こす存在を全て「悪霊」とひとまとめに片付けることも出来るでしょう。しかし、悪さをしてきた存在がどういったものなのかが推測出来れば少しは気分も落ち着くかもしれませんし、対処もしやすくなるでしょう。
そこでここからは、霊的な金縛りを起こす存在の例と、その特徴・対処法をご紹介します。
1.同じ場所に留まり続け霊的干渉を起こす「地縛霊」
金縛りを起こす存在として日本人の私達がすぐに思い浮かべるのは、「幽霊」の存在ではないでしょうか。幽霊にも様々な種類がありますが、中でも「地縛霊」の祟りは、その土地に住む人を金縛りにあわせやすいものだと考えられています。
地縛霊は「自らの死が受け入れられない」「未練が強く残っている」等の理由で霊界へ行けず、同じ場所に留まり続けている霊。彼らは何十年、何百年という長い間その場に留まっていることもあり、その分人に及ぼす影響力も大きくなっていきます。そうすると、金縛りを始めとする霊的干渉を起こしやすくなるのです。
もし、引っ越したばかりの家で毎晩のように金縛りにあうなら、それは地縛霊が自分の居場所からあなたを追い払おうとしているのかもしれません。これが原因の場合は、あなたがその家を離れることで金縛りは収まります。
とは言え、霊のために気軽に引っ越しをする訳にはいきませんよね。そのような場合は土地の供養を行うべきでしょう。
2.供養して貰えない「先祖霊」や外から侵入した「浮遊霊」
供養して貰えていない「先祖霊」や、家の外から付いて来た「浮遊霊」が金縛りを仕掛けている可能性もあります。先祖霊のような古い霊の場合、鎧や兜を身に着けた落武者のような姿で現れることも多いです。
一説によると、霊界から先祖霊が現れるのは「供養をして欲しい」ということを伝えに来るからだと考えられています。こうした明確な目的がある場合はそれを伝えようと何か言葉を発することもあるので、声が聞こえるかどうかを確認してみましょう。
また、以下のような場合は先祖霊によるものであった可能性が高くなります。
- 金縛りが起こった時期がお盆近くに当たっていた
- これまで先祖供養をしていなかった
供養が原因となっているなら、感謝の念をもって供養を行うことで金縛りが収まるでしょう。
浮遊霊の侵入を防ぐには、以下のような方法が有効です。
- 玄関や部屋の扉の前に塩をまく
- 魔除けの札を貼っておく
地縛霊や先祖霊の心当たりが無い場合、こうした方法を試せば金縛りが収まるかもしれません。
3.人の夢に現れる「夢魔(インキュバス/サキュバス)」
金縛りにあうもう一つの原因として、「夢魔(むま)」の仕業が挙げられます。夢魔とは、主にキリスト教圏等で言い伝えられてきた悪魔の一種。夢の中に現れ、人間を誘惑して交わろうとする存在です。
夢魔の中でも、男性の姿をしたものは「インキュバス」、女性の姿のものは「サキュバス」と呼ばれます。インキュバスは人間の女性に悪魔の子を妊娠させ、サキュバスは人間の男性から精液を奪うとされています。彼らは相手の理想とする異性の姿で現れるため、もし人間がその存在に気づいても交わりを拒むことは困難であるようです。
また、夢魔は人間の身体の上に座り込む等して身体の自由を奪ったり、悪夢を見せたりすると言われています。
以上のことから、
- 夢魔の姿に恍惚として動けなくなってしまった
- 夢魔が身体に乗っている
このような状態が、金縛りとして表れると考えられます。金縛りの際、身体の側や上に人の形をしたものが見え、その姿が魅力的な異性であったなら、夢魔が干渉してきた可能性が高いでしょう。
4.眠っている人の上に乗り悪夢を見せる老婆「ハグ」
人の身体の上に乗る存在としては「ハグ」と呼ばれる老婆(魔女や悪霊、妖精とも言われる)の存在も考えられます。この老婆は眠っている人間の胸の上に乗って、身体の自由を奪い悪夢を見せると言い伝えられています。もしも身体の上に乗ってきた存在が老人のように見えたなら、こちらの可能性も考えた方が良いでしょう。
夢魔による金縛りから身を守る方法としては、「眠る前に戸締まりを行う」ことが挙げられます。その上で、出入り口や窓など屋内と屋外を繋ぐ所に良い香りのする植物を置いておくと良いでしょう。
これが魔除けとなって、夢魔があなたの部屋まで入ってくることを防いでくれます。
睡眠障害の一種「睡眠麻痺」が原因で起きる金縛りについて
体験した金縛りが上記のような霊的な現象に当てはまらないなら、「睡眠麻痺」と呼ばれる睡眠障害に分類されると考えられます。
頭は起きているのに身体は動かない「睡眠麻痺」
「人間は睡眠時にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す」という話を聞いたことがある方も多いと思います。睡眠麻痺は、このうちレム睡眠時に起こるものです。
ノンレム睡眠が脳や身体を休める役割を持つのに対し、レム睡眠は、記憶を定着させる役割を持っています。そして、レム睡眠時は目を覚ましている時よりも脳が活発に働くのだそうです。
このようなレム睡眠時における脳の活発化が強まり、「脳が目覚めているものの身体は眠っている」状態になったことで起こる現象が「睡眠麻痺」です。
この時、頭では起きているつもりでも身体は眠っている状態なので動かすことが出来ません。これが科学的要因による金縛りですね。
また、レム睡眠中に見る悪夢は、現実の出来事のように感じられることがあります。そのため、恐ろしいものを見たり聞いたりしたからと言ってそれが霊的な存在であるかどうかは、簡単には判断出来ません。
不規則な生活やストレス等が金縛り(睡眠麻痺)を引き起こす
睡眠麻痺が原因の金縛りにあいやすい条件としては、以下が挙げられます。
- 寝不足
- 不規則な生活を送っている
- 大きな疲労やストレスを抱えている
- 10〜20代の若者
- 夏
- 深夜
- 仰向けで眠っている
- ナルコレプシー患者
睡眠麻痺に陥ってしまう主な原因は、不規則な生活や疲労、ストレスです。10〜20代の若い方は、無理が効くからと言って不規則な生活に陥りがちですから注意しましょう。
その他の条件としては寝苦しく睡眠が浅くなりやすい夏、仰向けで胸の上に手を置いており息苦しい状態等が挙げられます。
「ナルコレプシー」は過眠症の一種。夜も眠っているのに、昼間でも耐えきれない程の眠気に襲われ、居眠りを繰り返したり、笑った時などに突然身体の力が抜けてしまったりします。ナルコレプシーに当てはまる人は、寝入った途端に睡眠麻痺を起こしやすいのだそうです。
これらの条件に当てはまるようであれば、心霊現象が起こったと怖がり過ぎず、まずは睡眠麻痺を疑ってみても良いでしょう。
逆に、これらに何も当てはまらず、リラックスした状態でも金縛りにあうことが増えたなら、霊的な金縛りにかかっている可能性が高いと言えます。
もう金縛りにならない!正しい予防法と対処法を紹介
霊的なものであっても、睡眠麻痺であっても、毎晩のように金縛りにあい続けるのは苦痛なことに違いはありません。
特に霊的な金縛りは、放っておくと不快な現象がより激しくなることもあります。例えば、最初に金縛りにあった時には部屋のドア付近にあった人影が、日に日に近づいてきて、やがてはあなたの身体を掴んでくるまでになる…というようなことが起こる可能性もあるのです。
そんなことになると、霊からの影響と恐怖感で体力や精神力を消耗し、ますます霊的な存在に干渉されやすくなってしまいます。そうならないためにも、霊的な金縛りに対抗する方法を知っておきましょう。
規則正しい生活やストレス解消を心掛け心身を健康に保つ
金縛りを防ぐには、睡眠を良く取り、規則正しい生活を送ることが良いとされています。これは、睡眠麻痺・霊的な金縛り両方の予防に繋がります。
霊的な金縛りにあいやすい人には「心身が不健康」という特徴があります。これは、心身が弱ると霊的存在への抵抗力が落ちるだけでなく、マイナスな感情を溜め込みやすくなるためです。すると悪い霊が寄り付きやすくなるため、金縛りの他にも霊的な存在による様々な干渉を受けやすくなります。
また既にご説明した通り、睡眠麻痺の原因にも心身の疲労、ストレスが関係していると考えられています。疲労やストレスを溜め込まないよう、好きなことをする時間を取ってリフレッシュするよう心掛け、就寝時間や睡眠時間にも気を配りましょう。
水晶等のパワーストーンの力を借りてエネルギーを浄化する
心身を健康に保つことの大切さは分かっていても、忙しい日々の中で常にベストな状態でいるのは難しいものです。そのような時は、パワーストーンの力を借りる方法がおすすめ。
例えば、ネガティブな気持ちを切り替えられないという時には、強い浄化パワーを持つとされる水晶(クリスタル)を活用しましょう。これを部屋に置いたり普段から身に着けたりすることで、負のエネルギーが浄化され、運気上昇の効果も期待出来ます。
また、霊的な金縛りを防ぐために、ベッドの四隅に黒水晶(モリオン)をお守りとして置く方法も良いでしょう。黒水晶はその身にあらゆる邪気を取り込み、強力な魔除け効果があるとされています。
パワーストーンを置いた後、寝室の四隅に向かって手を叩けば更に魔除け効果を高められるでしょう。
霊的な金縛りの最中はなるべくポジティブなことを考える
上記のような予防法を行ってはいても、極度の疲れやストレスが引き金となって不意に金縛りにあってしまうこともあるでしょう。
睡眠麻痺の場合は数分で解けることが多いので、無理やり身体を動かさず、放置しておいても問題はありません。しかし、霊的な金縛りの場合は恐怖感も大きいですし、一刻も早く抜け出したいですよね。
霊的な金縛りの原因となる存在と対処法は既にご説明しているので、ここでは「霊的な金縛り全般」に使える対処法をお伝えします。
もし霊的な金縛りにあってしまったら、難しいかとは思いますが、恐怖に飲み込まれないように気を強く保ちましょう。起きていることに意識が向かないよう、深呼吸をしながら、楽しかったことや嬉しかったことなどを考えて下さい。もし可能であれば、怖いものを見てしまわないよう目を閉じてしまいます。
そして、何とか口を動かそうと試みて下さい。最初は難しいかもしれませんが、徐々に少しずつ動くようになるでしょう。動くようになってきたら、知っている念仏や魔除けの呪文を唱えてみましょう。
どうしても口が動かない場合は心の中で唱えても構いませんが、口を動かして唱えた方がより早く金縛りから抜け出せますよ。
まとめ
今回は、金縛りの種類を見分ける方法に加え、それぞれの金縛りに関する知識や適切な対処法を解説しました。
「金縛り」と言うと全て同じものだと思われがちですが、霊的なものと科学的なものとで対処法を変えることが大切です。
どちらが原因になっているかを見分け、正しい方法で予防、改善していきましょう。もし、自力での対処が難しいようなら、専門家へ相談することも検討してみて下さいね。