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【スピリチュアル(精神世界)って何?宗教?嘘?】5分で分かる本当の意味!!

スピリチュアリスト

こんにちは、管理人の凛です。

「スピリチュアル」という言葉がごく普通に受け入れられるようになったのは2000年を過ぎてからでしょうか?

書店に行けば「スピリチュアル(精神世界)」というコーナーがどこにもありますし、ヒーリングや癒し系のお店でパワーストーンを購入したことがある人も多いでしょう。

今回は知っているようで知らないスピリチュアル(精神世界)についてわかりやすく解説します。

目次

「スピリチュアル(精神世界)」の基本的な2つの理念

精神世界
「スピリチュアル(精神世界)」の基本的な理念は、以下の2点と言えます。

①肉体や物質以外のものや世界を認めること
②人間のありのままの姿を肯定する

「スピリチュアル(精神世界)」は肉体や物質以外のものや世界を認めること

「スピリチュアル(精神世界)」を一言で言えば、肉体や物質以外のもの、通常は目に見えず、手で触ることもできないものやそのような世界の存在を認めることです。

「スピリチュアル」は形容詞ですから、本来は「精神的な、霊的な」という意味です。でも、日本では通常「スピリチュアル」を「精神世界」の意味で使います。

この言葉は1970年代末頃から使われ始めたそうです。有名な書店が「インド・ネパールの精神世界」というブックフェアを開催して以来、市民権を得た言葉のようです。

「インド・ネパールの精神世界」というと、なんとなくイメージが湧きますね。「スピリチュアル」な物事を大切にしている人々の生き方が想像できるのではないでしょうか。

「スピリチュアル(精神世界)」は人間のありのままの姿を肯定している

日本のスピリチュアル(精神世界)は、北米中心に起こったニューエイジ運動に影響を受けたと言う説もありますが、科学万能主義の行き過ぎから、世界的に同時に発生した必然的な思想の潮流だったとも言われています。

似たような使われ方をする「スピリチュアリティ」という言葉もあります。
「スピリチュアリティ」は、「霊性」や「精神性」の意味で使われ、宗教的な生き方を指す場合が多いようです。日本ではホスピスやグリーフケアで使われる場面が多い言葉です。

生と死を生々しく感じることを忘れていた現代人に、相次ぐ大震災などの大きな自然災害は精神的な危機感を与えました。そのような世相に求められて、日本人の「スピリチュアリティ」について探求する人が増えました。

日本人の「スピリチュアリティ」は「自然(じねん)」を善しとします。「ありのままの姿=自然(じねん)」を理想とする価値観は「スピリチュアル(精神世界)」に非常に親和性があり、日本でのスピリチュアル・ブームは当然のことだったと言えるでしょう。

「スピリチュアル(精神世界)」な活動の6つの特徴

大いなるものとのつながり
「スピリチュアル(精神世界)」な活動の特徴は、およそ以下の6つです。

①霊的存在を信じる
②人間には潜在能力がある
③人間の魂には使命がある
④人間は「大いなるもの」とつながっている
⑤平和主義
⑥エコロジカル

これらすべての要素を持っているとは限りませんが、意識していなくても、このような考え方をする人々は数多くいます。心霊スポット探検家やUFOウォッチャー、オカルト研究家から、最近のパワースポット巡礼、瞑想、ヨガ、ヒーリングセラピー全般、環境保護運動活動まで、「スピリチュアル(精神世界)」ムーブメントは幅が広いのです。

では、その特徴を詳しく見ていきましょう。

霊魂の存在、その次元を超えた働きを信じる

降霊術やイタコなどの死靈を呼び出して話を聞く、疑問を尋ねる、などの行為は昔から行われてきたことです。疑いながらも、「もしかしたら本当かも」と思う人々も多いでしょう。

西欧で19世紀に大流行した神秘主義では、高い知性を備えた指導霊(ハイラーキー)が組織的に人間界を教育し、動かしていると信じる人々もいました。

そのような指導霊は特定の人を訪れ、霊言や予言を行いました。
有名なのはブラヴァツキー夫人や、アリス・ベイリーです。特に、20世紀のニューエイジ運動の祖と言われるアリス・ベイリーには、ジュワル・クール大師と名乗るハイラーキーがたびたび訪れ、新しい時代のための啓示を数多く示したと言われています。

人間には自分も気づいていない素晴らしい能力があると信じる

高位の指導霊の霊言から明らかになったことはいくつかありますが、そのひとつがこれです。メディテーションやヨガ、断食なども本来の自己に覚醒するためのメソッドでした。

人間の今生の姿は「罪」のために汚れていて、それ故に不幸や苦しみがあるとして、西欧では15〜16世紀に苦行が流行したそうです。このような時代の流行はそれ以前にもあったに違いありません。

何かの修行を通して真の自己に気づくことは、一種の自己啓発ですが、最近のスピリチュアル系では自己啓発にさほど「辛さ」や「苦しさ」は求められないのが特徴です。むしろ、「癒やされて」「解放される」のが特徴かもしれません。

人間にはそれぞれの使命がある

その人の人生には何かしらの意味があり、魂は使命を持ってこの世界に人間として生まれ落ちます。しかし、一生で果たせることは少なく、転生の旅を重ねる、という考え方をします。

人間は「大いなるもの」と根源的につながっている

これも高位の指導霊が明らかにしたことです。「大いなるもの」とは、人間を創造した存在のようですが、スピリチュアルの立場では「大いなるもの」をキリスト教の神とは限定していません。宇宙を創造した方、宇宙の根源、あるいは、汎神論的に地球を「ガイア」と呼んだり、様々な立場があります。

平和主義―人間は皆平等であるから

このように、人間は等しく「大いなるもの」から生まれた存在であるから、人類は兄弟のようなもの。スピリチュアルな立場では、争い憎み合うことをやめ、平和な世界を実現すべきとしています。

戦争の世紀と言われる20世紀に興ったムーブメントとしては当然の価値観ですね。

さらに、男性と女性を区別するのではなく、すべての人が自分の中に両性を備えているという両性具有的な価値観を持っています。

エコロジカルな立場

スピリチュアルな立場の特徴として忘れてはいけないのは、環境保護に大きな関心を持つ人が多いことです。そのもとにあるのは、人間も自然界のすべての存在と等しく、大いなるものから生まれ、その一部分を形成しているという考え方です。

人間も自然の一部であるから自然を大切にしなければならない、すべての生物をありのままの姿で守ろう、という使命感からエコロジカルな活動が発生します。

希少生物の保護や、菜食主義、オーガニック農法、オーガニックな食材を使った料理の研究、体から余分な化学物質を排出させるためのファスティングなどの健康法もエコロジーの流れを汲んでいると言えるでしょう。

ひと目で分かるスピリチュアルと宗教の違い

十字架
スピリチュアルは宗教とは全く無縁とは言えません。ですが、スピリチュアルと宗教で異なる部分もあります。

宗教と関係のあるスピリチュアルもある

スピリチュアルの特徴をご覧になってわかると思いますが、多くの特徴はそれ自体、既存の宗教と矛盾するものではありませんし、平和主義やエコロジーはとても良いことですよね。

ですから、宗教団体の中でもスピリチュアルの良い面を取り入れて活性化を図っている団体もあります。たとえば、キリスト教の中にも、聖霊(スピリチュアル)運動という流れが存在します。

もともと組織を持たないスピリチュアルには、個人で個別に宗教を熱心に信じている人もいるので、スピリチュアルは宗教とは全く無縁とは言えません。

それを前提に、以下の表を見ながらスピリチュアルと宗教の違いを解説しますね。

伝統宗教
*1
新興宗教
*2
カルト
*3
スピリチュアル
神の存在
苦行
組織
献金・費用
  • *1. キリスト教・イスラム教・仏教他、各地で昔から信じられてきた宗教
  • *2. 日本においては明治維新前後から興った民衆に受け入れやすい形の天理教・黒住教・大本教などの新宗教
  • *3. 閉鎖的教団の中で個人崇拝、洗脳などを行い、時に反社会的な教義を持つ

スピリチュアルと宗教の違いは神が曖昧なこと

スピリチュアルは、宗教ではありません。

スピリチュアルでは、霊的存在を認め、人間を超える「大いなるもの」の存在も認めていますが、それを「神」とは表現せず、個人個人の解釈に任せています。

一般に気をつけたほうが良いとされる「カルト宗教」は特定の人物(実在で、存命中)を神格化していることが多いと言われます。

一般的にスピリチュアルには苦行はない

スピリチュアルには一般的に苦行はありません。

霊的な覚醒のためのヨガやメディテーションはかえって健康の向上に役立つとみなされています。ファスティングも一時的な苦痛はありますが、それも健康のため。日本の伝統霊気(レイキ)や古武道には鍛錬が必要ですが、スピリチュアルとしては例外的です。

現在の伝統宗教にはそれほど過酷な修行はありませんが、かつては悟りを得るため、あるいは自分の罪を償うための苦痛を伴う修行がありました。各地の伝統宗教でも、イニシエーション(通過儀礼)としてその名残が残っています。

新興宗教では、苦行の代わりに「善行」が勧められることがあります。人の嫌がる仕事を進んでする、例えば各戸を訪問してトイレ掃除をさせてもらうという「善行」もあります。カルトの場合、教団の収入源になっている仕事を「修行」と称して強いられるようです。

スピリチュアルは明確な組織がない

宗教には組織が必須です。1人で特別な信仰を持っていたとしても、それは宗教とは言わないのです。宗教には特定の儀式がつきもので、それを執り行う中心メンバーを核に組織ができてきます。

スピリチュアルは、崇敬する神が曖昧ですから、共通の儀式は成立しません。そのため、組織は「同好会」的で、抜けるのも入るのもハードルが高くありません。

伝統宗教を始めとして、宗教的な組織は一般に出入りには決まったイニシエーションがつきものです。組織に入るには準備の期間も必要で、それなりの覚悟を持った者来週か指おつかれだけが組織に入れます。また、脱退するのも難しい事が多いでしょう。

スピリチュアルはお金がかかる場合もある

怪しい宗教というと、騙されて高価な壺を買わされたというようなお金がらみの話がつきものですが、宗教団体は一般的にそれなりのお金はかかります。組織を維持運営するためにお金が必要ですから、信者から、その人のできる範囲での寄付や献金を収入源にしています。

スピリチュアルの場合は、献金や寄付ではなく、スピリチュアルな生活に必要な物品やお守り、勉強会の講師へのお礼、ヒーリングを受けた場合などはそのお礼や施術料としてお金を払います。占いの鑑定料などもそうですね。

これらは、通常の「お買い物」と同じで、お金を支払う価値があるものに対して支払った対価です。本人が納得して支払っているお金なので、高いかや安いかは本人次第です。客観的に見て、お金がかかっていると言える場合もあるでしょう。

お金をつぎ込んだからと言って高位のマスターになれるわけではない

スピリチュアルな知識や技術を習得するためには有料の勉強会や研修会に参加して「修了証」をもらいます。プラクティショナーと呼ばれる証書のようなものですが、それをたくさん持っていたとしても、クライアントが癒しの効果を実感してくれなければ何の意味もありません。

一般にスピリチュアルな研修会ではカリスマ的な講師に心酔する生徒が集まり、常連になって勉強を続けている場合が多いようです。

よくある「危ないスピリチュアル」の見分け方

スピリチュアル(悪)
「危ないスピリチュアル」は、通常のスピリチュアルの特徴を装いながら、いつのまにかそこから逸脱して「カルト宗教」になっているか、「詐欺」になっているかのどちらかです。

「カルト宗教」なら、教団にすべてを捧げる事になってしまいます。「詐欺」なら、お金をたくさん取られて価値の無いものを掴まされます。また、ねずみ講のように自分も詐欺集団の一翼を担って被害を拡散してしまうケースもあります。

でも、いままで解説したスピリチュアルの特徴を思い出したら「危ないスピリチュアル」は簡単に見分けられます。

それはカルトかも!危ないスピリチュアルは罪悪感を利用する

きっかけは、よい生き方の勉強会や研修会、あるいは、貧困生活を送る海外の子供について学ぶ勉強会、映画上映、ヨガや瞑想などの体験セミナーの場合もあります。

誰でも人生の中であんなことをするんじゃなかった、あの人に悪いことをした、という罪悪感を持っているものです。罪滅ぼしに何か良いことをしたい、あるいは、罪悪感でネガティブな感情に振り回されないように、強い精神力を身に着けたい、と思ったりします。

危ないスピリチュアルは、この罪の意識を利用して、修行をすれば罪が清められるとか、あなたが償わなければ子どもにも祟りがある、などと言って恐怖感を煽ります。そして独特の教義で洗脳して、教団から離れられなくします。
無給で教団の収入源の仕事をさせたり、教祖に奉仕させたりします。

【見破るポイント】

①スピリチュアルは人間を肯定しているから「罪」を強調しない
②スピリチュアルの組織は強制的なものではないから退会できる
③スピリチュアルの知識や技能はお金で買うものなので「無給」はありえない

「教義」や崇敬対象がある時点でそれは宗教です。しかも、苦行を強制する点でカルト宗教だとわかります。そんな人達に捕まってしまったら大変です。簡単に考えず、弁護士に相談したほうがよい場合もあります。

それは詐欺!危ないスピリチュアルは「健康」が殺し文句

話す女性
きっかけは、駅や繁華街で待ち合わせをしている時に「失礼ですが、お具合悪くないですか?」と人の良さそうな中年女性から声をかけられたり、逆に「あなたはとても強運の相が出ています」と声をかけられたりすることもあります。

若い女性の場合は、「無料のメイクの講習会をやっています」、あるいは、ママ友から「子供のアトピーがすっかり良くなった洗剤を分けてくれる友だちがいるの」などの手口もあるようです。

いずれも連れて行かれたところで紹介されるのは「健康に良い」と称するサプリや化粧品、洗剤などで、「世界的に有名な〇〇さんも使っている」「〇〇(ヒマラヤのような秘境)で特別に栽培されている希少な植物から作った」「神秘のパワーが宿っている」という説明を受けます。

数回目までは無料や格安で使わせてもらえます。そしておなじみになった頃に「親戚やお友達に広めてくれたら貴方にもマージンが入るから」という話がでてきたら、それは詐欺の可能性が。しかし、決断を貴方の自由に任せてくれるなら、詐欺とはいえないでしょう。

しかし、返品可能不可能の説明や、クーリングオフの説明が無いような物品は購入に注意しましょうね。

【見破るポイント】

スピリチュアルは強制しない

最近はもともとがスピリチュアルから始まった物品販売も、きちんと会社組織をつくり、法律を遵守して販売しているケースがほとんどです。購入したスピリチュアル商品が期待はずれでも、なかなかそれを詐欺とは言えないでしょう。

商品のパッケージをよく見ると、小さく免責事項が記載されていたりします。販売ノルマを課されて、泣く泣く自腹を切った等のトラブルがあったら消費者センターなどに相談しましょう。

まとめ

スピリチュアルの範疇はとても広く、特に現代の日本人は生活の中に驚くほどスピリチュアルな文化を受け入れています。一方、日本は国民の教育水準も高いので、科学的に証明できないことに対してはちょっと警戒感を持ってしまいますよね。

スピリチュアルが嘘か本当かは証明できません。
この記事を参考にしてスピリチュアルの特徴を理解すれば、取捨選択するのは貴方次第。自分にとって価値の高いものであれば、ヒーリングサロンで癒やされるスピリチュアルな一時を、私は無駄とは思いません。大切なのは自分がどう感じるかです。

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