【藁人形】間違えると危険!絶対知るべき呪いの効果と呪い返しのリスク!!
こんにちは、管理人の凛です。
真夜中に白装束姿で頭にはロウソクを灯した五徳をかぶり、藁人形を手に神社へとやって来る姿は想像するだけでも怖い、と感じる人は多いと思います。
ホラー小説や映画にも良く取り上げられる「丑の刻参り(うしのこくまいり)」は、日本における呪いの代表格と言っても過言ではないでしょう。
人を恨み、妬み、憎む気持ちは誰でも多かれ少なかれ持っているものです。しかし、藁人形を使ってまで誰かを呪うのは相当強い怨みがなければ出来ません。
強い怨念はそのまま強い呪いとなりますが、方法を間違えれば呪い返しのリスクも高くなり大変危険です。
そこで今回は、藁人形を使った呪いの正しい方法とその効果、そして呪い返しについて詳しくお伝えします。
藁人形を使った呪い「丑の刻参り」の歴史と正しい方法
丑の刻参りは丑の時参り(うしのときまいり)とも呼ばれ、昔から伝わる呪いの1つです。
丑の刻、つまり深夜1~3時頃に誰にも見られないよう1人で神社にお参りする為そう呼ばれています。
人形に釘を刺す呪いが奈良時代には既に存在していた
丑の刻参りで使われるのは藁人形ですが、人形(ひとがた)を使った呪術は3世紀の古墳時代から存在していたそうです。また、奈良時代(約1,300年前)の都であった平城京の古井戸からは、両目と心臓の位置に1センチほどの木釘が刺さっている呪いの人形が発見されています。
この頃は既に政敵や恋敵を陥れる目的で、相手の名前を書いた木片に汚物をかけて土に埋めるといった呪いもあったそうですから、釘で刺して呪う方法があっても不思議ではないでしょう。
現代のスタイルが確立されたのは江戸時代
鎌倉時代後期(約700年前)の書物に丑の刻参りについての記述がありますが、現代のスタイルが確立されたのは江戸時代頃だと言われています。
丑の刻参りの由来とも言われている「宇治の橋姫伝説」に登場する京都の貴船神社の他にも、丑の刻参りが行われた神社として有名なのは、岡山県の育霊神社や於岩稲荷田宮神社(東京・四谷)、縁切榎(東京・板橋)、渋谷榎稲荷(東京・渋谷)等いずれの縁切りの神社として知られている所があげられます。
丑の刻参りの正しい道具
藁人形を使った丑の刻参りを間違った方法で行わない為にも、正式な丑の刻参りの道具と方法を知る事は重要です。
丑の刻参りで必要なものは次の通りです。
- 白装束(上下)
- 五徳(3脚のもの・鉄または陶製)→逆さにして頭にかぶる
- ロウソク3本 →火をつけて五徳にたてる
- 火をつける物(ライター、マッチ等)
- 一本刃の下駄
- 藁人形(呪い文または呪いたい相手の髪や爪を入れる)→左手に持つ
- 守り刀 →腰にさす
- カナヅチ →右手に持つ
- 五寸釘
藁人形に入れる呪い文は、呪いたい相手の名前と年齢を紙に書いたものです。相手の髪の毛や爪等身体の一部を入れるとより効果的が期待出来るでしょう。相手の写真を藁人形に貼り付けて、一緒に釘を打ち付ける方法もあります。
丑の刻参りは誰にも見られないように7晩続ける
丑の刻参りは次の手順で行って下さい。
- 道具を用意して、身体を念入りに洗い清める
- 白装束や五徳等必要な物を身に着ける
- 深夜1~3時頃に1人で神社にお参りする
- 呪いたい相手の名前を大声で叫びながら、境内の北東(鬼門)にある杉の木に五寸釘で藁人形を打ち付ける
- 1~4を7晩続ける
- 藁人形を杉の木から外す
- 棘のある木の枝で火をおこして、藁人形を燃やす(灰が飛ばされないように注意する)
- 藁人形の灰を容器に入れ、十字路の道路で灰をまく(1回ずつ手でつかんで丁寧にまく)
藁人形を打ち付けている時は誰かに見られないようにしましょう。目撃者は殺さなければならない掟があります。そして1日目からやり直しです。
杉の木は人目に付きにくい場所を探しましょう。7日間、昼間に藁人形が見つかるのも極力避けた方が良いからです。場合によっては取り外されてしまう可能性もあるでしょう。
帰り道は決して振り返ってはいけません。振り返ると呪い返しにあってしまいます。
相手の命を奪う可能性も高い丑の刻参りの効果
色々と決まりがある丑の刻参りですが、その効果によって相手の命を奪う事も出来るでしょうし、相手には何の影響もないまま呪い返しを受けて呪った側が傷つくケースもあります。
呪いを数値で表すのは難しく、どのくらいの確率で成功するのかというようなデータは存在しません。
呪いの効果を左右するのは、相手をどれだけ強く怨んでいるのか、呪った時の方法が正しいものであたかどうか、という事になるでしょう。
藁人形と似た菅人形の呪いもある
藁人形と良く似ている菅人形(すげにんぎょう)を使った呪いもあります。菅は菅笠(すげがさ)に使われている植物で、見た目は藁人形と似ていますが、呪い方は違います。
菅人形の場合は釘を打つのではなく、呪文を21回繰り返した後で切断したり、燃やしたり、土に埋めたりします。
藁人形と菅人形では見た目が良く似ているので、入手する際には間違えないようにして下さいね。
呪っても呪い返しを受ければ自分も危険
誰かをすごく怨み、藁人形で呪いをかけたとしても間違った方法で行ったり、誰かに気づかれれば呪い返しにあうでしょう。
呪い返しとは、貴方がかけた呪いをそのままそっくり返されてしまう事です。場合によっては呪いの強さは倍になるとも言われています。
ここからは呪い返しの種類や危険性、回避方法の有無についてご紹介していきましょう。
呪い返しのタイプは大きく分けて3つ
呪い返しは大きく分けて3つのタイプに分かれます。
- 呪いよりも強いパワーで呪いを跳ね返すタイプ
- 紙人形等に呪いを移すタイプ
- 神仏の力を借りてそのまま呪いを返すタイプ
1のタイプは、神社で祈祷や護符、魔除けのお守りや鈴等を授けていただく方法です。
呪いの悪縁を断ち切ってもらうので、縁切りのご利益がある神社がオススメです。
また、神社は清らかな空気に満たされている場所ですから、身体にまとわりつく呪いの影響を祓ってもくれるでしょう。
2のタイプは、紙で陰陽師が使う式神のような形の形代(かたしろ)を作り、呪いを移す方法です。
元々形代は神霊や生霊を宿す為の依り代ですが、表に「秘符」と書けば神様の力を宿す護符になり、身代わりで呪いを受けてくれます。
裏には自分の年齢と性別を書きます。名前は書かないようにして下さい。
別の紙に包んで封印してから、「オンバジラギニ ハラジハタヤ ソワカ」と呪文を100回唱えます。
その後、その年の吉方位にある川か海に紙を流します。
流したら何があっても振り返らず、寄り道せずにまっすぐ帰宅します。帰宅した時点で呪い返しは完了です。
3のタイプは呪いを祓う力も持つ不動明王の力を借りて呪いをそのまま相手に返す方法です。
不動明王生霊返しと呼ばれるもので、不動明王の真言(マントラ)を唱えます。元々不動明王の真言には厄払いのご利益がありますが、かけられた呪いをそのまま返す効果もあるのです。
「ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」
ただし、この方法で呪い返しをする場合には呪ってきた相手を特定する必要があります。誰が呪っているのかわからない場合には行わないで下さい。
また、とても強力な真言ですから、呪いで本当に困っている時だけ使いましょう。
呪い返しの効果は呪いの効果そのまま、またはそれ以上です。呪った相手を殺せるほどの呪いであれば、その呪い返しは呪いをかけた人物の命を奪うでしょう。
呪い返しにあわない5つの回避方法
「人を呪わば穴二つ」と言うように誰かを呪えば、自分もその代償を払わなくてはなりません。それを覚悟して呪ったのに、呪い返しされるのは悔しいもの。
出来る事なら回避したいですよね。
呪い返しを防ぐ方法がいくつかあるのでご紹介します。素人が行った呪い返しであれば回避出来る可能性は高いでしょう。
呪い返し対策がされた藁人形
最近ではネットでも藁人形や呪いグッズ一式を購入出来ますが、専門店で販売している藁人形は特殊な祈祷が行われる等呪い返し対策が施された物もあります。
呪いをかける時に使えば、呪い返しを受けるリスクは低くなるでしょう。
魔をはじく鏡
丸い鏡を用意して、神社の手水で洗い清めた物を常に持ち歩く事で呪い返し予防が出来ます。鏡は魔をはじくものとされています。神社の清らかな水で浄化された鏡であれば効果が期待出来るでしょう。
鏡を洗い清めるのは、日中の明るい時間帯に行って下さいね。
焼き塩の結界
塩の浄化作用を利用した結界を作ります。粗塩を使うのが一般的ですが、さらに浄化の力が強い焼き塩を使います。
焼き塩は作り置き出来ず、効果は1日だけですので、その日の分はその日に作りましょう。
フライパン等で粗塩を少し茶色に色づくくらいまで焼きます。粗熱をとってから白い容器にうつし、部屋の四隅に置くか、半紙に包んで持ち歩いて下さい。
1日経ったものは効果がなくなるので、ゴミとして普通に処分しても構いませんが、食用等に再利用するのは絶対に避けて下さい。
塩を焼く際に、いくら焼いても白いままだったり、真っ黒に焦げてしまったりする場合は捨てて新しく作り直して下さい。
呪い返しの身代わりを立てる
形代や人形を用意するか、小動物を飼って呪い返しの身代わりにします。呪い返しは呪った本人ではなく、その周囲に向けられるケースもあります。すぐそばに身代わりがあれば、呪った本人に呪いは返されずに済みます。
破邪の護符や呪符
呪いを破邪するように作られた護符や呪符を身に着ければ、呪い返しは自分の身に及ばないようになります。
藁人形の呪いは効果とリスクが比例する
深夜に1人、7夜連続で神社にお参りして儀式を行うのは、相当な怨念と精神力が必要です。真夜中の神社で大声を出すのも恥ずかしいでしょうし、実行するのは凄まじい覚悟がないと出来るものではありません。
実のところ、呪いの力に最も影響するのは道具や儀式の手順ではなく、儀式を行う人物の精神力とも考えられています。憎しみや恨みの気持ちが強ければ強いほど呪いの力にも強い影響を与えます。そこに超能力的な力が加われば呪いはさらに強力になるでしょう。
藁人形の呪いは超能力の素質を持つプロに頼む方が効果的
藁人形を使った呪いも、恨みや憎しみの強さや術者の呪力に比例するように呪いの強さも強くなります。
強い呪力の持ち主が呪いの儀式を行えば、呪いも強力になる上に呪い返しの心配もないのが事実です。
素人が呪いの儀式を行った場合、もしも儀式を誰かに見られたらその相手を殺さなければなりませんし、どうしても呪いを成功させたいのであれば、強い呪力を持つような超能力的な素質を持つプロに依頼するのが最も効果的と言えるでしょう。
まとめ
藁人形を使った呪いは「丑の刻参り」として古来からの呪いの1つです。強い呪いであるからこそ、道具選びや儀式の正確さが求められます。
どんな呪いにも呪い返しのリスクはつきもので、その威力は本来の呪いより強力な事もあります。
人を呪わば穴二つも覚悟して呪いをかけたのに、呪い返しされてはたまりませんよね。
素人がかけた呪い返しならば回避出来る方法もありますが、強い呪力を持った相手がかけたものでは到底防げません。
呪いの効果や成功率をあげるのは、呪いをかける人物の強い思いや呪力等の超能力的素質が最も効果的です。呪い返しのリスクも考えれば、強い呪いをかけてくれるプロに依頼した方がより安全で効率的ですからオススメです。