【タロットカード】大アルカナ22種類のカード一覧の絵柄や意味を解説!!
こんにちは、管理人の凛です。
数ある占いの中でも人気が高いタロット占いは、78枚1組のタロットカードのうち、大アルカナと呼ばれる22枚のカードを用いて占う方法が一般的とされています。
大アルカナにはそれぞれ名前と番号、そして寓意画が描かれており、0番のカードから21番のカードに至るまで人間が成長していく1つのストーリーを織りなしています。それぞれカードの持つ意味が異なるのはもちろん、同じカードでも正位置と逆位置では解釈が大きく変化する所が特徴です。
そこで今回は、タロット占いに用いられる大アルカナのカード22枚の絵柄と意味について紹介いたします。
なお、タロットカードには複数の種類がありますが、ここでは1909年に発売され、イギリスのタロットの主流となっている「ウェイト版タロット」に基づいた紹介を行います。
0「愚者(THE FOOL)」の絵柄と意味
少量の荷物を手に、旅をしている青年の姿が描かれたカードです。目線は堂々と上を向いていますが、すぐ先の足元は断崖絶壁です。
正位置では気ままに未知の場所を旅する青年の純真さが表す通り、「自由」「未確定」「純粋無垢」の意味を持ち、新しい可能性を求めて積極的に行動する事を暗示しています。
一方、逆位置では少しばかりの荷物で足元を見ずに旅する無鉄砲さから、「無計画」「不安定」「愚か」等の意味があり、軽率な行動による失敗や、現実逃避等を暗示しています。
Ⅰ「魔術師(THE MAGICIAN)」の絵柄と意味
優れた創造力を持つ魔術師が描かれたカードです。自らの手と目の前の机上には小アルカナの四大元素である棒、剣、聖杯、金貨があり、錬金術によって無から有を生み出そうとしているようです。
魔術師のカードは正位置では「創造」「自信」「技術」「スタート」「才能」等を意味しており、自らの才能で新しい物を生み出したり、新しい事を始めたりする可能性を示しています。
一方、逆位置では「自信のなさ」「混迷」「未熟」「消極的」といった意味があり、大きな失敗をして自信を失ったり、新しい事を始めるのに消極的になったりする事を暗示しています。
Ⅱ「女教皇(THE HIGH PRIESTESS)」の絵柄と意味
水色の衣服を身に纏った女性が、書物を手に静かに腰掛けている様子が描かれたカードです。書物は知性と教養を、水色の衣服は冷静さをそれぞれ表しています。
正位置では「知性」「安心」「聡明」「期待」等の意味があります。冷静な判断力とあふれる知性によって、仕事や勉学で成功を収める事を暗示しているのです。
一方、逆位置では「悲観」「無神経」「批判的」「冷徹」等を意味しており、相手を冷たく批判したり、無神経な態度で傷付けてしまったりする可能性がある事を示唆しています。
Ⅲ「女帝(THE EMPRESS)」の絵柄と意味
豪華なドレスを身に纏い、頭に冠を抱いた女性が庭園の中心に置かれたソファに座している様子を描いたカードです。穏やかな表情からは物質だけでなく、精神面も満たされている様子が窺えます。
女帝のカードは正位置では「繁栄」「愛情」「包容力」「家庭愛」等を表しており、心身ともに満たされる生活を送る事を示しています。
一方、逆位置では「不満」「嫉妬心」「わがまま」「浪費」「感情的」等の意味があり、自分のわがままや感情によって浪費したり、他人に対して嫉妬心を露わにしたりする可能性を表しています。
Ⅳ「皇帝(THE EMPEROR)」の絵柄と意味
王冠と甲冑を身につけた初老の皇帝が、荘厳な王座に座っている様子が描かれたカードです。
正位置では皇帝の名にふさわしく、「支配」「権力」「成功」「責任」「安定」等の意味を表しており、強い責任感のもとに行動を起こし、成功や権力を手にする事を示唆しています。
一方、逆位置では「威圧的」「過信」「無責任」「身勝手」「孤立」等の意味があり、独断的かつ強引な手段をとる事によって周囲から孤立してしまうおそれがある事を表しています。
Ⅴ「教皇(THE HIEROPHANT)」の絵柄と意味
赤い僧衣に身を包んだ教皇が、若い聖職者に教えを説く様子を描いたカードです。
正位置では「慈悲」「信頼」「社会性」「法の遵守」「尊敬」「優しさ」等を表しており、人への慈しみや寛大な心を持つ事を示唆しています。人との繋がりが深い為、自分が困っている時は援助の手が差し伸べられるという意味もあります。
一方、逆位置では「保守的」「束縛」「不信」「虚栄」「頑固」「利己主義」等の意味があり、自分の利益の為だけに行動したり、利己主義の人に頭を悩ませられたりする可能性を示しています。
Ⅵ「恋人(THE LOVERS)」の絵柄と意味
天使の祝福のもと、最初の人間であるアダムとイブがエデンの園で暮らしている様子を描いたカードです。
正位置では「恋愛」「結婚」「情熱」「ときめき」「楽しみ」等を表しており、恋の始まりやときめき、恋人たちの幸福等の訪れを示唆しています。
一方、逆位置では「破局」「誘惑」「不誠実な性」等の意味を持ち、失恋のみならず、状況に流されてその場限りの軽率な行動を取ってしまう事を示しています。
Ⅶ「戦車(THE CHARIOT)」の絵柄と意味
白と黒のスフィンクスが曳く戦車に、若い王子が堂々とした態度で乗っている様子を描いたカードです。
凜々しく真っ直ぐと前を向く様子は「情熱」「前進」「開拓」「実行力」「勝利」等の意味にふさわしく、自らの力で迅速に行動すれば、物事が思い通りに進む事を示唆しています。
一方、逆位置では「暴走」「停止」「混乱」「人任せ」「苛立ち」等を表しており、行動が空回りして物事が思うように進まない、人任せにして失敗する等と解釈されます。
Ⅷ「力(STRENGTH)」の絵柄と意味
白い服を着た女性が獅子の口を閉じようとしている様子が描かれています。
女性は人の理性や知力を、獅子は人の本能を表していると言われており、女性が獅子の行動を抑制している姿からは「強い意志」「自制」「理性」「勇気」「不屈」等の意味が見て取れます。本能を抑えて自分の理性によって冷静に行動し、目標を達成する事を示唆しているようです。
一方、逆位置では「無気力」「優柔不断」「落胆」「気弱」等の意味があり、自分の無力さを知って挫折や落胆を味わう事を表しています。
Ⅸ「隠者(THE HERMIT)」の絵柄と意味
ローブを纏った老人が暗闇でランプを掲げている様子が描かれています。
老人のランプは下界で闇の中をさまよう人々を照らしており、正位置では「精神性」「内観」「悟り」「慎重」「熟慮」等の意味を表しています。自分の内面を見据え、新たな考えや悟りを得る事で内面が充実する事の象徴です。
一方、逆位置では「閉鎖的」「卑屈」「悲観」「劣等感」等を表しており、1人で悶々として内に引きこもっている様子を表しています。
Ⅹ「運命の輪(WHEEL of FORTUNE)」の絵柄と意味
チャンスや幸運のシンボルと言われる輪を、裁きの剣を持つ使者が回している様子が描かれているカードです。輪に描かれている「TARO」とは神の名の聖四文字で、宇宙と全人生の流転を司っている事が示されています。
正位置では「幸運」「偶然」「運命」「出会い」「チャンス」等を暗示しており、一時的なチャンスや幸運が舞い込む事を表しています。
一方、逆位置では「アクシデント」や「急速な悪化」「すれ違い」等を表していますが、運命の輪は常に回転を続けている為、正位置・逆位置のどちらでも変化は一時的なものです。その為、運命の輪は何らかの変化の到来と解釈されます。
ⅩⅠ「正義(JUSTICE)」の絵柄と意味
右手に剣を、左手に天秤を持った女神が座している様子が描かれています。
天秤は人の罪や徳を量り、剣は罪や不正を裁くものの象徴で、正位置では「公正な判断」「均衡」「正しさ」「平等」「義務」等を意味しています。自分の決断や行動が正しい方向に導かれ、均衡が保たれる事を示しているのです。
一方、逆位置では「罪」「不正」「不平等」「迷い」「中途半端」等を示しており、正しい判断や道徳心が失われて行動に迷いが生じたり、相手に失礼な行動を取ってしまったりする事を示唆しています。
ⅩⅡ「吊された男(THE HANGED MAN)」の絵柄と意味
片足を縛られ、木に逆さ吊りにされている男性の様子を描いたカードです。中性ヨーロッパでは実際にこうした刑罰が行われていたそうで、一見すると残酷な様子ですが、男性の表情は穏やかで、背後では後光が差しています。
正位置では「試練」「修行」「努力」「忍耐」「自己研鑽」等の意味があり、苦難を乗り越えた先に幸せや目標の達成等が訪れると解釈されます。
一方、逆位置では「報われない」「徒労」「投げやり」「欲望に負ける」「自暴自棄」等の意味を持ち、苦労や努力が報われない可能性を指し示しています。
ⅩⅢ「死神(DEATH)」の絵柄と意味
黒い甲冑を身につけ、白い馬に乗った死神の足元には、まもなく死が近づいている人が倒れたり、座り込んだりしています。
死神は聖書のヨハネ黙示録の第四の騎士をモデルに描かれたもので、正位置では絵柄がイメージする通り「死」や「完全な終わり」「別れ」「停止」を意味します。ただ、ここで言う終わりや停止は物理的な死ではなく、再生や始動の為に物事が1度終わる事を表しているようです。
一方、逆位置では「再生」「再始動」「起死回生」「新展開」「転換期」等を表しており、何かが新しく始まる印と解釈されます。
ⅩⅣ「節制(TEMPERANCE)」の絵柄と意味
天使が両手に持った聖杯で生命の水を絶えず循環している様子が描かれています。
その水の流れに象徴されるように、正位置の場合は「循環」「調和」「よどみのない」「順調」「自然体」という意味があり、状況的にも精神的にも調和がとれた穏やかな状態である事を示しています。
一方、逆位置では「惰性」「マンネリ」「不摂生」「不均衡」等の意味を持ち、人や環境に流されてしまったり、気が緩んで冷静な判断力を失ったりする可能性があります。
ⅩⅤ「悪魔(THE DEVIL)」の絵柄と意味
山羊の頭とコウモリの翼を持つ悪魔バフォメットと、鎖で繋がれた二人の男女が描かれたカードです。悪魔が左手で逆向きに持ったたいまつと、頭の上で逆向きに描かれた五芒星は神に対する冒涜であり、捕らわれた二人の男女は快楽に溺れたものを示しています。
正位置では「欲望」「依存」「恐怖」「裏切り」「誘惑」「堕落」「破滅」等を表しており、甘い誘惑に負けて堕落する事を示唆しています。
一方、逆位置では「解放」「目覚め」「回復」「誘惑を断ち切る」等を意味し、これまで囚われていた事から徐々に解き放たれる状態を暗示しています。
ⅩⅥ「塔(THE TOWER)」の絵柄と意味
空高く伸びた塔に稲妻が突き刺さって激しく燃えさかり、人々が落下している様子が描かれています。
正位置では「災害」「災難」「事故」「崩壊」「ショック」等の意味があり、これまで築いてきたものが突然崩れ去る事を意味しています。
逆位置でも「不名誉」「緊迫」「受難」「トラブル」等ネガティブな意味のままで、崩壊に向かってじわじわと進んでいく緊迫的な状態を暗示するカードです。
22の大アルカナの中でも最も不吉カードと言われており、悪魔の誘惑に負けて堕落した状況を打ち砕き、目を覚まさせる役割を持つとも言われています。
ⅩⅦ「星(THE STAR)」の絵柄と意味
裸体の女性が壺の水を海と大地の両方に注いでいる様子が描かれているカードです。
空にきらめく星は理想や希望を暗示しており、正位置の場合は「直感」「ひらめき」「希望」「憧れ」「目標」「感動」等の意味を示しています。明るい希望や未来に満ちあふれた心や、ひらめきを得られる予感等と解釈されます。
一方、逆位置では「失望」「高望み」「失意」「幻滅」「夢見心地」等の意味があり、幻想が消えてつらい現実に引き戻される可能性があります。
ⅩⅧ「月(THE MOON)」の絵柄と意味
空に浮かぶ月の下に、大地に立つ獣とザリガニが描かれています。慈悲の面とされる右側に向かって満ちていく月からは知性の滴が滴っており、獣やザリガニに象徴される人間の本能を抑え込んでいるようです。
正位置では「疑心暗鬼」「誤解」「憂鬱」「移ろい」「先行きの不安」等を意味していて、将来が見えない不安や過去のトラウマの表面化等を示しています。
一方の逆位置では、「不安の解消」「過去からの脱却」「好転」「クリア」等の意味があり、だんだん夜明けが近づくように不安や過去のトラウマ等から解放されて視界がクリアになるでしょう。
ⅩⅨ「太陽(THE SUN)」の絵柄と意味
大きな太陽が光り輝く下で、白い馬に乗った子供が晴れ晴れとした表情を見せている様子が描かれているカードです。
正位置では「純粋」「笑い声」「天真爛漫」等子供をイメージさせる意味の他、「喜び」「栄光」「成功」等も示しています。
一方、逆位置では「暗黒」「不調」「失墜」「悪化」等を示しており、現実から「NO」を突きつけられる残酷な状況を暗示しています。
ⅩⅩ「審判(JUDGEMENT)」の絵柄と意味
ラッパを吹く天使の下で、人々が墓からよみがえる光景が広がっています。別名「最後の審判」とも呼ばれるカードには、名前の通り、キリスト教の最後の審判の光景が描かれているそうです。
正位置では「復活」「許し」「祝福」「再挑戦」等の意味を示しており、自分の行動が認められ、祝福される事を暗示しています。
一方、逆位置では「警告」「罰」「消滅」「暗闇」「罪の償い」「不幸」等を示し、これまでの罪が暴かれて罰を受けると解釈されます。
ⅩⅩⅠ「世界(THE WORLD)」の絵柄と意味
楕円形のリースの中央で、両手に杖を持った裸体の女性が優雅に天を踊っています。リースの上下には無限大を象った赤いリボンが結ばれており、大アルカナの中で最も良い結末を象徴するカードだそうです。
正位置では「完成」「理想郷」「充足」「完璧」「成就」等を表し、自分が理想とする目標に完璧な形で辿り着く事を示唆しています。
一方、逆位置の場合は「衰退」「未完成」「低迷」「マンネリ」「不足」等の意味があり、悪い状態ではないものの、何かが物足りなくて中途半端に終わってしまう事を示しています。
まとめ
タロット占いで使われる大アルカナ22枚の絵柄と、その意味についてご紹介しました。
22枚それぞれに異なる意味があり、さらに正位置か逆位置かによっても解釈が変化します。タロットカードを手にするならば正しい意味を理解しておきましょう。