願いが叶う呪い【黒魔術】その歴史と概念、注意点など
こんにちは、管理人の凛です。
私は学生の頃に黒魔術について興味を持ち始めました。
今まで紹介してきたおまじないにも、幾つか黒魔術をベースにしたものがあったと思います。
今回はおまじないの効力についてより理解を深めてもらい、より沢山のおまじないを実践してもらうためにも、黒魔術についてご紹介します。
「危ない」「怖い」という印象を持たれがちな黒魔術。
確かに危険なものですが、上手に正しい使い方をすれば、とても効果のある術なのです。
黒魔術の歴史
とても危険なイメージの黒魔術ですが、実はとても古くから存在する歴史的な呪術です。
黒魔術を含む呪術の起源は、私たちが文明を生み出した頃まで遡ります。文明の誕生には呪術の誕生も伴うため、西洋だけでなく中国、日本など、世界各国で呪術が誕生しました。
呪術はもともと人々の生活を豊かにするために生み出されたものが多く、作物の豊作や雨乞いなどが頻繁に行われていました。日本でも何となく馴染みのある言葉ですね。
黒魔術は白魔術と同様、西洋魔術に分類されます。
西洋魔術の中でも更にエジプト系、ギリシャ・ローマ系、ヘブライ系に分けられ、一般的にイメージされる黒魔術はこの中のヘブライ系に分類されます。
黒魔術が誕生したのはエジプト文明や古代イスラエル文明の頃、つまり紀元前3000年から4000年頃と考えられていますが、時代が流れていくに連れ、代表的な黒魔術のイメージがヘブライ系になったと考えられます。
最も黒魔術が盛んになった時代は、中世後期から近世にかけてだと言われています。
14世紀前半にスコットランドの国境で暮らしていた貴族、ウィリアム2世・ド・スールは、12世紀に活躍した司祭マイケル・スコットに黒魔術を教わったとされ、ゴブリンの友人がいたと言われています。
また、百年戦争でジャンヌ・ダルクとともに活躍したジル・ド・レは、ジャンヌ・ダルクの火刑をきっかけに黒魔術に傾倒したことで、沢山の幼児を殺戮するシリアルキラーに変貌してしまいました。
このように、この時代には黒魔術に魅了された人物が沢山存在しています。
黒魔術に没頭し、研究を重ねていた人は多くいましたが、黒魔術で最も難しい工程である「悪魔を召喚させ、従える」ことを成功させたのはこの世で2人しかいないとされています。
19世紀から20世紀にかけて活躍した魔術師アレイスター・クロウリーと古代イスラエルの最盛期を築いたソロモン王です。
古代から近代まで多くの人間に触れられてきた黒魔術ですが、その歴史は謎とされる部分が多いのも事実です。
黒魔術の概念
黒魔術の呪術としての基本的な概念は、呪術によって願いを叶えるというものです。
他の呪術と少し違うのは、叶えるべき願いの内容が「他人に害を与えるもの」であり、呪術を行う時には悪魔を召喚させる必要があるということです。
この世界では、光と闇の2大要素が絶妙にバランスを取り合っています。
昼があれば夜があり、地上があれば地下がある、というようなイメージです。
その光に属する高次元の存在こそが、神です。いわゆる人智を越えた存在のことですね。そして闇に属する高次元の存在は、悪魔なのです。お互いがバランスを取り合うように働きかけており、その作用は私たち人間の心のなかでも行われています。
そして人びとはその役割を理解しており、自分たちに何か実りのある成果を求め、祈る時、その対象は光の象徴の神であり、他人に害を与えるように成果を求める時は、悪魔に願うのです。
悪魔は世界中に存在しており、私たちの想像以上に身近です。しかし神と同様、高次元の存在のために目には見えず、直接的なやり取りをすることはほぼ不可能です。そのため、黒魔術を成功させるのは難しいとされています。
黒魔術の注意点
黒魔術には多くの注意点があります。最も危険とされているのは、悪魔との契約でしょう。
悪魔の力は絶大であり、その力は悪魔よりも低次元の人間にはとてもコントロール出来るものではありません。その為、黒魔術を行う上で欠かせないのが魔法陣です。
魔法陣は、悪魔などから勝手に精神や肉体に干渉されるのを防ぐ結界を作り出します。悪魔が出現する時、人間はとてつもない恐怖に襲われるのですが、この結界の中にいる限り安全が保障されるのです。
恐怖に負けてしまい、召喚中に魔法陣から出てしまうと、悪魔から無理な契約を結ばされ、すぐに命を落としかねません。
一命をとりとめたとしても、精神を犯され、その後生きていくのはままならないと言われています。黒魔術を行う際は、必ず魔法陣を用意し、呪術が終わるまで出ないようにしましょう。
契約内容についても、慎重にならなければなりません。悪魔は非常に賢いため、契約が不条理なものになっていないか、見極める必要があります。
悪魔の恐ろしいところは、契約後にも契約相手の生命や魂を奪うチャンスを常に伺っているということです。その為、先を見越した契約をし、契約後は常に用心している必要があります。
また、悪魔との契約には、代償が必要となります。悪魔は必ず代償として魂を要求してくるため、よほどの願い事でなければ、代償を他の最小限のものに押さえる交渉が必要となります。また、悪魔には階級制度があるため、それぞれに見合った代償を支払うようにしましょう。
強大な力を持つ位の高い悪魔に対しては、「契約終了後、魂を奪われ、永遠に従属しなければならない」という代償でなければ取り合ってくれない、というくらいの認識が必要です。
私たち人間の本質は魂です。肉体に魂が宿るというよりは、永遠に存在する魂に幾つものタイミングで別々の肉体が形成され、それに伴い自我も形成されるというのが、魂の存在方法であると考えられています。
その考えから見ると、永遠に悪魔に従属するということは非常に過酷です。よほどの願い事が無い限り、高位の悪魔は召喚しないようにしましょう。
実際に魂を売ったとされる歴史上人物には、17世紀の錬金術師ヨハン・ファウストがいます。彼は、錬金術の実験中に爆発事故に巻き込まれ、バラバラに吹き飛んだと言われています。悪魔の魂の取り立てが如何に恐ろしいかを物語っていますね。
なお、おまじないは、基本的にリスクを伴うものではありません。
なぜなら、おまじないをする人の強い意志がその結果を左右するからです。
しかし、黒魔術は悪魔の力を借りて願いを叶える呪術であるため、大変なリスクが伴います。方法を間違えれば、命を危険に晒すことになりかねません。そのため、上記の注意点を正しく理解する必要があります。
おまじないにも、他人へ害を与えることの出来るものがあります。どうしても仕返しがしたい、何か害を与えたいと思うことがあるようなら、黒魔術よりもそのようなおまじないを実践することをお勧めします。
もしも、黒魔術を行うのであれば、簡単なものまたは、呪い代行業者などの専門家に頼んでやってもらうようにしましょう。
素敵で安全なおまじないを行なって、願いを叶えて下さい。
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